サイさんの相談

カテゴリ:その他

私は今下顎後退症ではないかと手術を考えています。でも今海外に住んでいて、日本に帰れるのが二カ月に一回のペースです。こういった状態でも手術を受ける事ができるのでしょうか?何か方法はありませんか?

 下顎後退症を手術で治す場合には2つのステップが必要です。まずは手術前矯正治療です。手術前に手術後の噛みあわせを想定して矯正治療をする必要があります。そして手術をして、さらに手術後の矯正治療が必要になります。そしてきれいで機能的な歯並びを獲得できます。
 その程度は現在の歯並びに寄ります。たとえばデコボコがあったり、八重歯だったりするとそれだけ期間がかかります。
 表側に白いブラケットを装着して治療を行えば健康保険の範囲ですべてが終わります。なので経済的です。矯正治療も手術もです。しかし、リンガルブラケットですと保険は適応されません。これは混合診療になってしまうので手術も保険外になります。
 手術ですが仮骨延長術(デイストラクション)をするか、後ろに下げる手術の逆をして一気に前に出すかどちらかです。手術法は矯正医と口腔外科医と患者さんとの3者合意のもとで決まります。
 この場合、時間がかかるのが仮骨延長法です。一長一短があります。これはよく相談されて決めるべきでしょう。2か月に1度の来院で矯正治療は可能です。ただしこれ以上は来院間隔をあけない方が良いでしょう。治療期間が長引くだけです。
 下顎後退症は最近は睡眠時無呼吸症候群の原因になります。気道が狭いのがこの症状を助長させます。治療をされることをお勧めします。

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