らいおん丸さんの相談

カテゴリ:治療後・アフターケア

歯の矯正治療終了後に、歯の裏側につけるワイヤーについて

初めまして。
25歳から27歳まで二年間歯の矯正終了をしていた者です。ちなみに、この際4本の歯を抜きました。
私は、仕事の関係で先月からスペインにおります。今年の8月に歯の矯正が終わり、先月からスペインに来ておりますが、私が通っていた矯正歯科では、矯正治療後に自分の型で作ったクリア色のマウスピースを渡されて、それを夜寝る時にはめるように言われて、矯正治療が完全に終わりました。(日本に帰った際には、歯を見せに来てねとは言われています)

ですが、ネットで色々と調べていくうちに、他の皆様は、矯正治療後に歯の裏側にワイヤーをつけて後戻りがしにくいようにしていると知り、少し焦りました。
私には、歯の裏側にワイヤーがついていないからです。
せっかく痛い思いをして、高いお金を払って治したのに、歯の裏側にワイヤーがついてないからという理由で、歯が後戻りしてしまったら、非常にショックです。
もし歯の裏側にワイヤーをつける必要があるのであれば、来年にでも一度日本に帰り、ワイヤーをつけたいです。
このワイヤーは、必ずつけた方が宜しいのでしょうか?
それとも、このワイヤーをつけずにリテーナーだけでも大丈夫なのでしょうか?
非常に不安です。
回答をお待ちしております。
以上、宜しくお願い致します。

読ませて頂きました。

歯の裏側にワイヤーを接着させるタイプの保定装置を固定式の保定装置あるいはFixed retainerと呼びます。これはでこぼこなど後戻りしやすいと判断できる歯並びに適応です。このタイプの保定装置は24時間着けっぱなしなので患者様が保定装置の装着を忘れてしまう事による後戻りは防げます。

しかし、良いことばかりではありません。一部装置の接着が外れてしまった場合などは気がつくのが遅いと歯が動いてしまいます。さらに歯石が沈着したりするので定期的にスケーリングや研磨が必要になります。

おそらく次回日本に来られる時が決まっていない場合はこの固定式のリテーナですと先生が不安に思ったのではないでしょうか?また海外で脱離した場合をお考えになったはずです。

私もこういったケースの場合は固定式は選択しません。可撤式(取り外せる)タイプならなくさないかぎり、あるいはきちっと使用していてくだされば後戻りはありませんし、ご自身でしっかり歯磨きもできます。

帰国された時には必ず矯正歯科医院へ行ってください。
  • らいおん丸(27歳 女性 会社員 )
  • 2016年11月01日21時14分
 折り返しの返信が遅くなってしまい、大変申し訳ございませんでした。先生からの回答を、しっかりと読ませて頂きました。
 歯に関しては、私は無知でございますので、歯の裏にfixed retainerが無い事によりスペインに来てから非常に不安でしたが、先生のアドバイスにより、その不安が払拭されました。現在は、寝る間だけ透明のリテーナーをつけている状態でございますが、こちらを継続させて、日本に帰国次第、必ずお世話になりました歯科医院へ行きます。本当にありがとうございました。
らいおん丸様

ご相談ありがとうございます。なかやま矯正歯科 中山と申します。
裏側をワイヤーで固定する方が安心感はありますね。しかし、裏側のワイヤーが外れてしまうという可能性もあります。日本にいれば何かあった時すぐに付け直したり対処できるのですが、スペインだとなかなかそうもいきませんよね。
取り外しの装置であってもしっかり使っていれば問題はありませんので、らいおん丸様の場合であれば、私も取り外しの装置だけという選択をすると思います。患者様それぞれによって状況も違いますので、それほど不安にならなくても大丈夫ですよ。ただ、矯正装置を外したばかりの今の時期は、保定期間としてとても大事な時期ですので、マウスピースはしっかりと使うようにしてくださいね。
らいおん丸さんはじめまして、京都市 くす矯正歯科 楠 です。
マウスピースの場合も裏側のワイヤーの場合も両方あります。
確かに裏側をワイヤーで固定している限り、その部位は後戻りはないと思いますが、もしスペインでそれがはずれたときには対処が難しいとおもいます。マウスピースであれば余分に持っていくなど対処できるとおもいます、裏側のワイヤーははずれることもありますから。
心配であれば主治医の先生にマウスピースを日中も使用していいかご相談してみてはいかがでしょうか。よろしくお願いいたします。
らいおん丸さん初めまして。
銀座矯正歯科の深沢と申します。
ご相談内容拝見いたしました。
現在のリテーナー(マウスピース)のみとフィックスと併用でお悩み中とのことですが、マウスピースのみでも後戻りしてしまうということはありませんよ。
しかし、舌の癖や食いしばりや歯ぎしりが強いかどうか、ライフスタイルも個人個人で違いますし、矯正前の状態がどうであったかによってどちらが適しているかは異なります。
ご心配のようでしたらご帰国された際に矯正を行った医院でまずご相談されてみてください。
ご参考になれば幸いです。
ワイヤーで裏からとめていても後戻りは防げないことがあります。なぜならば、本人が気づかないうちにワイヤーが歯から外れることがあるからです。その場合は後戻りを防ぐためにあなたのされているクリアのマウスピースタイプのリテーナーなど取り外し式のリテーナーをしていただく必要があります。ですから、当院では原則取り外し式のみで、御心配だったり取り外しがいやな方はワイヤー固定プラス取り外し式のクリアタイプと取り外し式の通常のリテーナーと3つを併用していただいています。取り外し式は無くしたり壊れたりした場合に予備があると安心してご使用いただけるので2種類お渡ししています。参考にして下さい。
追加です。ワイヤーで裏から固定した場合は歯肉炎になりやすいためブラッシング指導を受けて下さい。また、外れていないかチェックが必要です。外れた場合に備えて取り外し式のリテーナーもあった方が良いでしょう。

相談を投稿する