なるさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

抜歯後に被せものを勧められた

抜歯後のすきまを埋めるためにセラミックの被せものをするのは通常の処置なのでしょうか?

【背景】
抜歯後の隙間を埋めるためにセラミックの被せものを勧められました。
もともと抜歯したのも、大人乳歯のため左下5番の状態がわるく歯列矯正はどちらかというと二次的なものでした。(最初はインプラント目的でいったが矯正でなんとかなると言われたため)
YoutubeなどSNSで流れてくるセラミックの被せものの印象が悪く、
メンテ費用も今後永続的にかかるので嫌だと伝えてたところ、どうせ定期健診には通わないといけないのだからと言われました。
既に費用は1/3ほど支払っていますが(43万)転院を考えています。
大人乳歯以外はまだ抜歯していません。
この件が納得いかず、ワイヤーをつけたままで、通院を避けて転院先を探しています。

抜歯後の隙間を埋めるためにセラミックの被せ物を勧められたとのこと、ご不安な気持ちお察しします。

まず、結論から申し上げますと、抜歯後の隙間を埋める方法として、セラミックの被せ物が必ずしも通常の処置とは言えません。 抜歯後の隙間を埋める方法は、患者さんの状態や希望、費用などを考慮して、いくつかの選択肢の中から最適なものを選択する必要があります。

抜歯後の隙間を埋める方法の選択肢

ブリッジ:抜歯した歯の両隣の歯を削り、支えにして人工の歯を被せる方法です。
インプラント:顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を被せる方法です。
部分入れ歯:取り外し可能な入れ歯で、抜歯した部分を補う方法です。
矯正治療:歯を移動させて、抜歯した隙間を閉じる方法です。通常矯正のみでスペースを閉じるのが主になります。
放置:抜歯後の隙間をそのままにしておく方法です。ただし、隣の歯が倒れてきたり、噛み合わせが悪くなったりする可能性があります。

セラミックの被せ物を勧める理由

担当の先生がセラミックの被せ物を勧める理由としては、以下のようなことが考えられます。

審美性:セラミックは天然の歯に近い色や質感を持つため、見た目が良い。
機能性: 噛み合わせを改善し、食事や会話をスムーズにする。
耐久性:適切なメンテナンスを行えば、長期間使用できる。
歯列矯正との組み合わせ:歯列矯正で隙間を完全に閉じることが難しい場合、セラミックの被せ物で微調整を行う。

セラミックの被せ物のデメリット

一方で、セラミックの被せ物には以下のようなデメリットもあります。

費用:他の治療法に比べて費用が高い。
歯を削る:ブリッジの場合、両隣の歯を削る必要がある。
メンテナンス:定期的なメンテナンスが必要であり、場合によっては再治療が必要になる。
破損:強い衝撃や噛み合わせによっては、破損することがある。

転院を検討する際の注意点

今回のケースでは、以下の点が気になります。

当初の目的:もともとインプラントを希望していたのに、矯正治療を勧められた経緯。
説明不足:セラミックの被せ物のメリット・デメリットについて、十分な説明があったかどうか。
費用の問題:費用が高額であること、メンテナンス費用が永続的にかかること。

転院を検討される際は、以下の点に注意してください。

セカンドオピニオン:複数の歯科医院で意見を聞き、それぞれの治療法のメリット・デメリットを比較検討する。
治療計画 : 費用や期間、メンテナンスなど、具体的な治療計画を提示してもらう。
信頼関係:納得できる説明をしてくれ、信頼できる先生を選ぶ。

まとめ

抜歯後の隙間を埋める方法として、セラミックの被せ物が必ずしも通常の処置とは言えません。他の治療法も含め、ご自身の状態や希望に合った最適な方法を選択することが重要です。転院を検討される際は、セカンドオピニオンを受け、複数の歯科医院で比較検討することをおすすめします。

補足

既に費用を1/3ほど支払っているとのことですので、転院する際には、返金について歯科医院とよく話し合ってください。
ワイヤーをつけたまま転院することは可能ですが、転院先の歯科医院で再度調整が必要になる場合があります。

ご不安な気持ちを解消し、納得のいく治療を受けられるよう、心から応援しています。

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