みはさんの相談

カテゴリ：効果

抜歯矯正後の下顎について

投稿者みはさん　［30才女性］ 2022/07/17/ 11:36
カテゴリー抜歯と非抜歯矯正効果治療中
お悩みの歯上あご右1番上あご右2番上あご右3番上あご右4番上あご左1番上あご左2番上あご左3番上あご左4番下あご右1番下あご右2番下あご右3番下あご右4番下あご右5番下あご左1番下あご左2番下あご左3番下あご左4番下あご左5番下あご左6番

ハーフリンガルで抜歯矯正3年です。上の歯はまだ隙間があり裏側に器具をつけています。下の歯はマウスピースをしています。
最近になって気づいたのですが、下顎がかなり伸びました。他の人が撮った動画で気づきました。口を閉じていても下顎の主張が激しく笑うと顎が出てシャクレています。
矯正前の横顔の写真ではそんなふうになっていません。明らかに矯正をしたせいで下顎が伸びてしゃくれています。
1年前くらいからしゃくれてる気がすると先生に相談しましたが、あり得ないと言われていましたがレントゲンを取ってもらったところ伸びていました。
これは美容整形しか方法はないのでしょうか?上の歯の前歯が引っ込みすぎた気がしたので、出してほしいとお願いしていますが、あまりいい顔はされません。
何年も治療していただいてるので、私も強く言えませんがしゃくれていて写真も撮れないしマスクも外すのが嫌になりました。

何か方法があれば知恵を貸してください。切実です。

マロニエ矯正歯科クリニック
（埼玉県草加市）
2022-07-20 03:12:00

初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えします。

矯正治療によって、顎が伸びた（気がする）ということですね。
顎が伸びた、という表現が正確ではないので、原因や状況がわかりかねるところはあります。
矯正すると基本的に顔立ちは変わりますし、顎の位置の変化が出ることもあります。
いくつかの可能性を場合分けをしてご説明させていただきます。
矯正前がどんな歯並びだったかがわかればより具体的です。

①本当に下顎が成長した

２０歳をすぎて顎が成長することは基本的にはありませんが、特定の疾患においてはありえます。
私が見たことがあるのは、脳下垂体が肥大し、異常に成長ホルモンを出し続けている方です。
成長ホルモンによって下顎骨が成長し続けるという病気で、脳の手術と下顎骨の手術で改善しました。
ほとんどゼロに等しいと思いますが、可能性はゼロではありません。
この場合は、矯正治療と無関係に発生しており、手術によってしか改善されません。
レントゲンを撮って確認したとのことですが、「顎が大きくなった」と「顎の位置が変わった」というのは
全く意味合いが違います。下顎は頭蓋骨と分離していてフレキシブルに動かせますので、
矯正治療によって咬み合わせが変わって、顎の位置が変化した、というのが自然だと思います。

②下顎の位置がずれた

①で挙げたように、下顎骨の形は変化せず、下顎の位置が変化したのではないでしょうか。
顎が伸びたというのを、さらに「縦に伸びた」「前に伸びた」と場合分けしましょう。

（１）縦に伸びた
矯正治療によって歯並び・咬み合わせが変化することで、下顎の位置が下方に移動します。
臼歯だけが当たるようになったり、または矯正前からずれていた顎位が戻った場合です。
下顎は顎関節を支点として蝶番のような動きをしますが、下顎が時計回りに回転すると、顔が縦に伸びます。
リンガル治療で臼歯にバイトアップしていると面長になりますし、マウスピースも厚みがあるので面長になります。
治療内容を考えると、臼歯の早期接触による下顎骨の時計回りの回転が生じている可能性が高いです。
まだ治療途中なので、治療後に改善する可能性もありますし、そのままで完了する可能性もあります。
もし整形をしたいとして、咬み合わせが完成してしまうと下顎骨全体の手術はお勧めできませんので、
もし美容整形をするとしたらばオトガイ形成術などの顎先だけ減らす手術の方が良いと思います。

（２）前に伸びた
顎を前にしゃくれさせるのは、顎の筋肉も疲れるので、人体としては自然ではありません。
治療内容として、Ⅱ級顎間ゴム（上の前歯と下の奥歯にハの時にかけるゴム）を多用すると、
ゴムの力によって下顎が前方に誘導するので、下顎骨が前に出た状態となります。
矯正治療で出っ歯が治りづらい時に、ゴムを多用すると前歯が下がらずに下顎が前に出ることで出っ歯が改善されます。
ゴムの使用をやめると、本来の顎の位置に戻りますが、それば出っ歯になることを意味します。
顎間ゴムをあまり使用せずに上の歯を後退させれば、もともとの顎の位置で出っ歯が治るはずです。
または、（１）の逆パターンで、奥歯が当たらなくなって下顎骨が反時計回りに回転したかもしれません。
そうなるとおそらく下顎は前に出たままと思われます。
顎間ゴムを使用していなくとも、咬み合わせの都合で顎を前に出した状態の方が安定するため、
しゃくれ咬みの癖がついてしまっている可能性もあります。

治療効果によって、顎の位置が一時的、もしくは永久的に変化することがあります。
治療内容がわからないので、正確に予想することは出来ませんが、まだ治療中です。
治療完了までにまた変わっていく可能性があります。
顎の位置が元に戻る可能性もありますし、もっと顎が伸びる可能性もあるかもしれません。

③抜歯矯正で唇が引っ込んで、相対的に下顎が出た

抜歯矯正の場合、前歯が引っ込むことで唇も引っ込みます。
唇が引っ込むと、相対的に鼻先と顎先が出たように見えます。
口が閉じにくい人はオトガイ筋という顎の筋肉が緊張し、顎に梅干しのようなシワが出来ます。
その際に、顎がつぶれ、顎が無くなります。
もともと顎が無くなっている人が、前歯が引っ込んで口が閉じやすくなると、
つぶれた顎が元の形になり、結果として顎が出ることになります。
抜歯矯正は、必ず顎が出る矯正であるということです。
この場合は、顎が出た状態を改善することが不可能になります。

④非抜歯矯正で唇が前に出て、閉じにくくなって下唇が飛び出している

抜かない矯正の場合、歯が前に出て治ります。③の逆で、口が閉じにくくなります。
笑う時に顎が出るのは、正常ではありません。口が閉じにくくなっていると、口角が上がりにくくなります。
下顎を前に出さないと口角が上がらないため、笑う時に顎が前に出ているのです。
口が小さかったり、口腔周囲の表情筋が衰えていたりする人も、しゃくれて笑う方がいます。
歯が前に出ると唇が前に出ますが、特に下唇が前に出ます。
この際は抜歯矯正に切り替えれば歯が後退し、元に戻ると思われます。

考えうるのは、①②③④のどれかと思われます。
下がマウスピースというのは、マウスピース矯正をやっているわけではなく、先にリテーナーになっているということですね。
本来は、最終的に完全な咬み合わせになるまで上下とも装置を外さない方が良いです。
もはや下の歯を動かすことが出来ず、微調整は出来なくなっています。
また、裏側矯正は歯が後退しやすく、前に出しにくい構造をしているので、上の前歯を前に出すことは出来ません。
おそらく、治療も終盤になっていることを考えるとここから顔が変化する可能性はほとんどありません。
本当に顎が出ているのか、原因がなんなのかはわかりませんが、ちゃんと咬み合わせが治っていないかもしれません。
咬み合わせがしっかり治っているのであれば、絶対に顔は変化しないということです。
顔立ちが気になるのでしたらば、形成外科的なアプローチが必要かもしれません。
整形をするしないは考えず、一度形成外科に相談に行ってみてもいいかもしれません。
まだ矯正治療は終わっておりませんので、これからのことは担当医とよく相談しましょう。
担当医と話し合っても解決しないような問題は、他院へセカンドオピニオンを受けに行くのもいいと思います。

以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。

みは(30歳女性）
2022年08月26日08時11分

ご返信ありがとうございます。何度も文章を読んで仕方ないことなのだと理解しようとしましたが、やはり写真を見ると昔の方が笑顔が良かったのでショックを受けております。

少しでも改善できる方法はありますか？
例えば下の歯をもう少し前にするとマシになるなど。上の歯は先生に相談して少しだけ傾斜するように調整してもらえることになりました。こちらから調べて伝えてやっと対応してもらえた感じです。

マロニエ矯正歯科クリニック
（埼玉県草加市）
2022年08月26日10時48分

前回の回答でも申し上げましたが、状況が正確に把握できません。
仕方のない事ですが、質問者様の情報がおそらく正確でないためです。
考えうる限りを場合分けし、よくわからないまま何とか回答した次第です。
状況がわからない以上、正確なアドバイスは困難です。
直接的に治療をしている担当医しか状態がわからず、治すのも担当医です。
担当の先生と話し合い、納得のいく方法で対処するしかないと思われます。
担当の先生が信用できないのであれば、他院でセカンドオピニオンを受けましょう。

何故しゃくれたのか、本当にしゃくれているのか、わかりません。
今後、前歯の傾斜をどうするのか、傾斜を変えただけで何が変わるのかもよくわかりません。
文章だけでやり取りをする限界があると思います。申し訳ありません。
ただ、矯正治療の本来の目的は咬み合わせを治すことです。
全体的に満遍なく歯を接触させ、副作用で見た目の変化が生じます。
ご本人が望むと望まざるとに関わらず、顔立ちは多少なりとも変化するものです。
現状、受け入れがたい顔立ちになってしまったということですが、
最初から今の顔立ちになるような計画だったかもしれません。
治療開始前のプランの説明時に、担当医との共通認識が得られていなかったかもしれません。
矯正歯科は顔を治す科ではないので、顔を治したいのであれば、顔を治す病院に行きましょう。
試しに相談に行ってみると、溜飲が下がるかもしれません。

みは(30歳女性）
2022年08月31日16時47分

ご返信ありがとうございます。
上下共に四番目の歯を抜歯しており、上顎にアンカースクリューを用いて、上の歯は裏側矯正、下の歯は表側矯正でスタートしました。
2年半が経ち、下の歯の矯正器具を外して、現在は3年半が経ち下の歯のみマウスピースでリテーナーをしております。
度々しゃくれているなと思っていましたが、下の歯の表に矯正器具をつけているから取れば治るものだと思ってました。
そしたらマウスピースに変わってからどんどん下顎が目立つようになり、笑うと完全にしゃくれています。先生も分かるとおっしゃっていました。
全体的に歯が引っ込んだせいで顎が伸びてるように見えているとのことだったので、上の歯はまだ隙間があったため少し前に出すようにお願いして調整中です。
そして肝心の下顎に関しては下の歯を上に出せば回転？して顎は後ろに行くとのことでした。その矯正をする前に一旦バイトアップの高さを高くしてどう感じるかやってみようと言われました。
ただそれをすると正面から見た時の顎は長く見えるよ、とも言われました。
本当にそんなので顎は後ろに行くのでしょうか？
いままでは出っ歯だったけど歯を出して笑って愛嬌があったのですが、矯正をしてから笑うのがコンプレックスになり口を閉じて笑うようになりました。

マロニエ矯正歯科クリニック
（埼玉県草加市）
2022年08月31日17時25分

顔立ちのコンプレックスでパニックになっているのだと思いますが、色々と足掻こうとするのは余計に不幸を呼び寄せる気がします。今の状態から「矯正」で「顔を治す」のはほぼ不可能です。担当医もそう思っていて、質問者様が諦めてくれるのを待っているのではないかと思います。冷たいと思われるかもしれませんが、まやかしの言葉を言うべきではなく、顔を治すなら整形しかありません。整形したくないなら受け入れましょう。二択です。矯正治療で顔を治すというのは考えない方が良いです。

質問者様の情報では、本当に今しゃくれているのか、本当に治療でしゃくれたのかは分かりかねます。現状、しゃくれていると感じているので、しゃくれているとしますが、どのタイプのしゃくれかも分かりません。縦にしゃくれているのか、前にしゃくれているのか。検査情報が無ければ担当医以外はわかりません。担当医と方針が決まっているなら、担当医の言う通りにするしかないでしょう。矯正歯科ネットの相談室では回答の精度に限界があります。

ただ、奥歯にバイトアップをして顔を縦に伸ばしつつ、下顎を後退させようとしているわけですが、劇的な効果は無いと思います。時計回りの回転を起こして治す方法ですが、今からリンガルで、しかも上だけでどう治すのか、バイトアップして前歯が咬まなくなった後でどう咬み合わせを治すのか、まったくわかりません。全部の歯をセラミックにする以外にやり方は無いのではないでしょうか。矯正治療の本来の目的である、咬み合わせを治す、健康な口腔内にして歯の寿命を伸ばす、から逸脱しています。

前述している通り、矯正治療は顔が変わる治療ですが、顔を治す治療ではありません。無意味や無駄な治療をしているとこれまでの治療が台無しになり、矯正前よりも咬み合わせが悪くなる可能性が高いです。矯正治療は矯正治療で終了し、その後で整形する方が、よほど健康的な咬み合わせで理想的な顔になります。矯正が原因でしゃくれたとしても、しゃくれを治すのは矯正では無理だと思います。相談だけでもいいので、形成外科に行くべきです。もしかしたら精神科かもしれません。矯正歯科に質問者様の悩みを解決する方法は無いと思われます。

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