クレアさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

小学生のブラケット

5年生の男子ですが、歯が大きく上の歯が並びきれずガタガタで、急速拡大装置で上顎を広げました。まだ生えていない犬歯が2番目の歯の方向を向いているという事で、もう少し広げたいけど下顎の広がりがついて来れないから、と下の歯(両側3番の乳歯以外)にワイヤーとブラケットを付けました。それで下が広がったら上をまた広げるらしいです。
急送拡大装置は骨格から広がるという認識はあったのですが、ブラケットは歯列を並べるだけなはず?と少し疑問に思いました。
この治療は一般的でしょうか?
※左下の奥歯が生えてこようとしてるのですが、親不知がある為キツキツとも言われています。

上顎の骨は左右で別々の骨になっていて、真ん中で縫合と呼ばれる構造で繋がっています。そのため急速拡大装置のような装置で縫合を離開させることで骨格自体を横に広げることが可能です。それに対して下あごの骨は左右が一体となっているため骨格自体を拡げることはできません。ブラケットやワイヤーを使用して、下あごの骨格ではなく歯列を拡大するやり方は妥当な方法だと思います。
読ませていただきました。

通われているのは矯正専門歯科医院でしょうか?

非抜歯で排列しようとしていますね。歯を並べるだけで急速拡大装置は使用しません。通常は臼歯部が反対咬合の場合で明らかに上顎骨の幅径が狭い場合に使用します。

記載されているように上顎骨は拡大できますが、下顎骨は拡大できません。上顎骨に正中口蓋縫合ありそこを開くのが急速拡大装置の目的です。上下顎骨の幅が上顎骨が狭い場合に使用する装置です。

治療が成功する事を祈っています。
  • クレア(49歳 女性 主婦 )
  • 2020年11月09日16時06分
先生の仰る通り、非抜歯での予定てす。(場合によっては抜歯も有りだそうです)
上顎は急送拡大装置で広げた所です。それに合わせて下顎の拡大が始まったのですが、バイヘリックス(?)は奥歯が歯茎に埋まっていて、息子が痛がって使用出来なかったようで、選択肢として、取り外しの出来る装置(名前がわかりません)か、今付けているワイヤー・ブラケットかどちらでも良いと言った感じでした。
それで、後者を選んだのですが…
上顎の拡大に下顎を合わせるには、どのような装置が一般的ですか?または、自然に成長するのを待った方がいいのでしょうか?
読ませていただきました。

下顎は出生時にすでに正中部の骨が骨化しています。従って骨を拡大する事はできません。バイヘリックスを使用したとあります。この装置が一番確実に歯列を側方に広げられます。あくまでも歯が側方に移動するだけで、ベースになってる骨の拡大はありません。記載されている通りこの装置は慣れるまで大変です。取り外しができないので術者としては確実に拡大できます。

取り外しのできる装置は拡大床だと思います。ネジを回す点では急速拡大装置と同じです。違いは急速拡大装置は毎日回転させますが、拡大床は一週間に半周ぐらいの拡大です。骨を離開させる装置と歯の移動をさせる装置との違いです。

歯を移動させるのでワイヤーとブラケットも同様の作用があります。

ブラケットを着けるとう蝕になりやすいです。しっかりとブラッシングしてください。このコーナーでもよく質問にありますが、非抜歯は拡大で治す事になります。口もとの出る可能性があります。後戻りもしやすいです。これに注意してください。

治療が成功する事を祈っています。

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