へびこさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

10歳反対咬合チンキャップ

10歳の反対咬合の子供です。8歳の時、半年以上チンキャップつけてました。治らず、効果あまりないんだよね、気長に付けててと言われたかどうか?ネット見てもチンキャップは効かないとあるし、次の前歯の裏に針金つけて前歯出す装置に期待してました。だから、チンキャップは子供も最初は頑張ってたけど、つけてません。
前歯出す、針金装置付け、5ヶ月位たったけど、下歯が出てるのに、前歯を外に出させようとしても、押さえつけられて、前歯が下の歯より出れることなど出来るのでしょうか?
昨日は、担当医に先月とぜんぜん違う、下の歯がすごい出ている。チンキャップきちんとしているのか?このままだと、手術に本当になってしまう。
と言われ、前歯は乳歯のあった場所からは前には動いてるのはわかるのですが、下も成長とともに、出るのですね?
又、チンキャップして寝ています。こういうやり方で、反対咬合矯正は行われているのですか?
反対咬合が治った例を見ると、下の歯も上の歯もブランケット入れてるのをネットで見ると、うちの子は、このまま、この治療でいって、治るのかと不安になります、子供にも、これはダメだと言って、チンキャップちゃんとしてると言われた、10歳なのにもう手術でいいよと諦め発言です。
真面目に治そうと8歳から頑張ってきているのですが。何か、時期を逃したとか。
今からチンこれ以上出さないように止めれて、このやり方で反対が戻るのでしょうか?
10センチ身長のびました、まだ伸びるこの時期、上手く希望はあるのでしょうか?

へびこ 様

お悩みですね。文章を読ませていただきました。

まず、最初に反対咬合の治療について、骨格的なものと歯の問題と分けて整理された方がよいという感じを受けました。

文面からするとチンキャップには効果がない?といった一つの疑いがあると思います。しかし、下顎の成長を抑制する装置としてはチンキャップ以外は存在していません。確かにその効能について疑問視する意見もありますが、いまだにこの装置以外はないのです。10歳なら上顎骨前方牽引装置という装置で上顎骨を前方に牽引する装置の使用もあるかもしれません?この装置については私も上顎骨は前方に成長させることができると実感しています。

骨格性反対咬合には下顎の成長抑制、上顎骨の成長促進の2面があります。この両方の装置で効果がなく、歯の角度を変えることによっても反対咬合の治療がなされなめれば外科矯正という事になります。

チンキャップ、上顎骨前方牽引装置ともに年単位で効果のあらわれるものです。

前歯を出す装置と言うのもチンキャップと併用される事の多い、リンガルアーチ(舌側弧線装置)と言われる装置だと文面から判断できます。これで前歯の噛みあわせを治す事は可能です。押さえつけられているから変わらない?のではという疑問ですが、前歯が変化するのは寝ている間です。寝ている間、人は口を少しあけています。この状態は下顎安静位と呼ばれていて、上下の歯が噛みあっていません。この時に上の前歯は下の前歯を飛び越す事が出来ます。歯並びを変えるにはこの安静位が実は重要です。どちらにしてもこの治療は歯の角度を変えて治すものです。前記しました骨格性の物とは違います。

骨格性のアプローチと歯に対するアプローチの両面で行うのは正しい治療法です。今できることはそれしかありません。上顎骨が前方に成長するのは10歳ぐらいです。それに対して下顎骨が前方に成長するのは13から15歳と遅い時期です。

骨格性の反対咬合の治療は長期にわたります。成長発育とともに注意深くそしてゆっくりとしか進行しません。

ブラケットをつけているのは成長にめどが立ってからの治療です。へびこ様が不安に思い治療を迷うのも記載されている文面から伝わってきます。担当医の先生が先の将来の事も含めてきちっとした説明をされるべきだとも感じます。

将来、外科矯正だと決まった場合はチンキャップや前方牽引装置の使用はしません。それはただ患者様の負担になるだけだからです。手術で解決するので18歳ぐらいまで待つということです。しかし、まだお子様は10歳です。10歳から外科症例だねというケースは非常に少ないです。

担当医の先生とよくお話合いになられる事をお勧めします。矯正治療は成長発育とともに治療を加えていくと大変良い結果を得ることができる治療です。
  • へびこ(50歳 女性 主婦 )
  • 2015年03月11日15時01分
こんなに早く解答頂き感謝しています
夜眠っている口を開いている間に歯は移動をしているのを、教えてもらい、安堵しています。
8歳の時、約1年弱チンキャップで成長を抑えトドメ動いていない時期もあったのですね。
そして、時期が来て、ワイヤ-を前歯だけバネのよって出そうとする
(調べたらリンガルではなさそうです)のを装着して、身長もすごい伸びたと同時に、とどまっていた、下歯も外に出ていったてことですか。

すいません、自分で確認中です。
この1年位チンキャップちゃんとしてるという話はなかったので、
先生も、まさか、この時期に下の歯が動くとは想定外だったてことでしょうか?

チンキャップはあんまり効かないんだよ。強くゴムすると脳にもよくないしと言う話もしていたので、もう子供もチンキャップは効き目ないんだと思いしたくなくなりました。
私も、そうだね、次の治療早く始まればいいねと期待大でした。

5ヶ月過ぎても反対は治らず、でも、前歯は前歯の隣よりは5ミリ位は外に出てるのはわかっていましたが、治らないので、下歯が防波堤のようにあるのに、どうやって、?焦りがつのりました。

前歯は動いてるのに、なぜ?下歯も動きさらに外に出ていたということですか。

だから、先生はやばいよ、今逃してしまうと、ホントに手術になつてしまうよ。チンキャップはしてなかった?やめろといってはないはずだから。
まだ間に合うから。ほんとにやばいよと連発していました。


見た目はがっしり、反対咬合だけど、横顔もぜんぜん顎顔ではありません。
15.16歳と第二期、顎の成長が始まる前に、反対を治し前歯で下顎をぐいと抑えていたいのです。先生の解答見て、希望がみえました。



最初、骨格的ではなく前歯の顎の発達が遅いみたなこと言われて
始め訪問した医院でも、まあ、すぐ治るでしょうみたいに言われていましたし、今の先生も、前歯の発達遅れといってました。
なので、なんで、8歳からきてるのに、下の歯は止めてなかったから、又でてしまってるよ。とか言われてしまうのだろうと思いなやんでいます

アイ矯正の先生の解答を見て、今日から、又、希望持って行きたいと思います。
もう手術でいいよと嘆いてる、息子に先生の解答を見せて、頑張っていこうと思いました。有難うございます。


へびこ 様

お役に立てて幸いです。こちらこそありがとうございます。

ただ一点心配なのは8歳から治療を始められて10歳になる現在も反対咬合のままでしょうか?

上の前歯を内側から押していると記載されていましたが、いまだ反対咬合のままでしょうか?最近始められたというのなら大丈夫ですが、噛みあわせの深い方の中にはへびこ様が心配されているように下の前歯で抑えられている方もいます。

そういった事も含めて担当医の先生と今後の事を相談されると良いと思います。

疑問に思われることは相談してみてください。
それを含めて矯正歯科医は説明する義務があります。

治療が良い方向にむかれる事を祈っています。
こんにちは

まず質問者さまのご心配の気持ちをお察しいたします。
そのうえで、何かしら参考になればと思います。


単刀直入にもうしますと、
反対咬合は難症例にあたります。
またこの反対咬合は遺伝的な要素がありますと、
やはり長期治療・観察が欠かせません。


下アゴの成長方向によって治療予後の良し悪しが
変わってまいりますし専門的な知識をもってしても、
成長発育や予後を見とおすのはかなりの困難があります。


治療方法も従来よりさまざまな方法がありまして、
これが一番というものではありません。


質問者様がチンキャップによる不安をお持ちなのは
ご理解できます。


このチンキャップの治療方法に関しましては、
矯正歯科の専門医師でさえ賛否両論ありまして、
効果がないとお考えの歯科医師がいる反面、
きちんと効果が出せることも確かな事実です。


あくまでも私の場合になりますが、
このチンキャンは反対咬合すべての方に用いるのではなく、
混合歯列期ですでに骨格的反対咬合の症状を呈する場合や、
成長期でどうしても下アゴの成長が抑えられない場合に、
下アゴの成長方向を少しでも変える目的で
使用することにしています。


要は使い方なのだと思うのです。
実際に骨格的な反対咬合には、これ以上の装置はないと
判断しておりますし、長期間にわたり弱い力で継続して
使っていただくように案内しております。


使い方次第では当然効果は変わってくるはずですし、
一概に効果がないといえないと思うからです。


もちろん、
矯正歯科医師でさえチンキャップは効かないという考えを
お持ちの先生もいらっしゃいますが、考えの相違があるのは
いたしかたないと思っています。


また矯正歯科医の中でも、骨格的反対咬合の場合には
将来外科手術併用の治療を想定して、
下アゴの成長が終わるまでの間、積極的な矯正治療をせずに
経過観察にとどめるという場合もありますが、
これに関しましても、治療に対する考え方の一つですので
良し悪しというわけではありません。


この考えには、
反対咬合の早期治療でなんとか外科手術をさけることが
できる症例が多数ある反面、
どうしても外科手術に至ってしまう症例があるのも
事実であるからです。


ここまでかなり長い説明で案内させていただきましたが、
それだけ、反対咬合は長期間の治療・経過観察期間を要する
難度の高い治療です。


矯正治療単独で十分な治療効果が得られれば
なによりなのですが、成長具合によっては
外科手術を検討せざるを得ないことがありますので、
こればかりは、ご質問の内容からは判断できないことを
ご了承ください
  • へびこ(50歳 女性 主婦 )
  • 2015年03月11日20時23分
有難うございます。
正確には7歳9ヶ月から9歳と3ヶ月 1年半 真面目にチンキャッぷ付けていました。
写真見たら確かに下歯は固定されてました。
その後ピンクの4センチ位のりテ-ラみたいな前歯をかみ込む装置3ヶ月つけてましたが、夜、飲み込みそうなので、やめることになりました。
奥歯が生えそろうまで、数ヶ月まちました。

それから、10歳と3ヶ月から、今日半年になりますが、前歯1センチ間の前歯だす、ワイヤ-つけています。チンキャップはなんとなくしなくなっていました。
写真見ると、下4本が前に外にでています。

チンキャップしながら、やるべきだったかと後悔しています。

矯正通い始めて3年の流れです。

気になられると言っておられますが、7歳から10歳の小児歯科反対咬合の経過は、かしげてしまうようなことありますか?

普通だと第一次小児時代に3年あれば、一度は、正常にはしてあげれるものでしょうか?

何回もすいません。なかなか、担当医には質問出来ませんが、こういうサイトに出会えて、よかったです。

知恵袋の歯科カテゴリなんて、COOLさんを始め、心がおれてしまいます。





  • へびこ(50歳 女性 主婦 )
  • 2015年03月11日20時43分
長津田アオバの先生ありがとうございました。

チンキャップを見直す気持ちになりました。  
ネットで情報だらけで、チンキャップ不信で子供も親もはめても、治りはしないしなかったという気持ちがあつたので
矯正始めて3年、生え変わりの大事な治療のタイミングをチンキャップ付けなかったという、ことで、逃してしまったような気もします。

抑えてた分反動で出るというのも聞いたことありますが付けないと確かにもどりました。
付けないから広がった?もどったのでしょうか?
それとも成長期で顎がでてきたのでしょうか?

気持ちを、又上手に弱く優しく、長くつけていってみようと思いました。
さっそくのご返答ありがとうございます。


ネット情報の中には混乱をきたすものも多々ありますし、
必ずしもエビデンスに基づいた中立の情報とも限りませんので、
真に受けないで軽く流す程度にしたほうが賢明です。


ご質問から判断できる範囲での推察になるのですが、
年齢にしてはやや早めだとは思いますが、
最初の成長スパートは始まっているようですね。
 

現在受け口の状態であれ、前歯の被蓋に加えてまして
上あご歯列幅の拡大が何とか改善できれば、
まだまだ悲観的になることはありません。


なかなか前歯の噛み合わせが改善しないこと、あります。


でも、根気強く双方の頑張りで成長期が終わった頃に
私が今まで行ってきた同様の症例では、
今までのところはなんとか外科手術を避けてきております。

もちろん、途中で冷や冷やしたことは幾度もあります。


ご質問の文面から、骨格的な反対咬合と思われますので
そのためにはチンキャップはやはり欠かせないと思いますし、
できるだけ長時間使用させることでより効果がでてくると思います。


もちろんチンキャップだけでなく、
これも担当医の先生の指示のもと他の装置と併用することに
なっているはずです。


各種装置を指示通りにしっかりと使えば、
それなりにちゃんと効果はでるはずですので、
まずは担当医の先生の指示をしっかりと従うことをお勧めます。


また、ご自身の判断で装置の使用をやめたりすると
効果が期待できないばかりでなく、受け口の状態が
さらに進んでしまう可能性がとくにこの時期は高いです。


最後に大事なことですが、
担当医の先生には遠慮することなく
なんでも質問して大丈夫ですよ。


相互に信頼が得られることで、お子様にとっても
モチベーションが上がってより治療効果が得られると思います。


長期にわたるかもしれませんが、良き結果が得られることを
お祈りしております。




はじめまして、元住吉矯正歯科です。
推測ながら骨格性の下顎前突と思われます。将来、外科手術を回避すべく今できる治療としては、上下顎のずれの程度にもよりますが、下顎の成長を抑え(成長方向をコントロールする)、上顎の成長を促すことを目指し、その装置のひとつとしてチンキャップがあります。なので、効果がない、間違いということはありません。ただすぐに結果がでるものでもないので、効果が分かりづらいかもしれません。その場合は、頭のレントゲンを撮ることで最初に比べて上下顎がどのように誘導されたか分かると思います。
前歯の反対の程度が大きいからと言って治らないことはありませんが、時間を要する場合があります。その経過にもよりますが、場合によっては下顎にマウスピースを併用したりすることで効率をよくしたりします。
またブラケットという装置は基本的には歯を並べる装置なので、今、優先すべきは顎のコントロールなので、ある程度落ち着いてからになると思います。分かり易い目安のひとつが身長です。なので男女で差が出てきます。
年齢的にもあらゆる治療に可能性があると思われます。
それぞれの治療にメリット、デメリットがあるので、一概に良し悪し言えることではなく、そんなことで色々な話が飛びかっているものと思われます。
  • へびこ(50歳 女性 主婦 )
  • 2015年03月19日19時57分
元住吉矯正の先生、解答ありがとうございました。15年前に元住吉住んでました。懐かしく思います。

ふと、上の歯の裏には、針金が下の顎には、チンキャップと毎晩寝てる子供を見ると、我が子が奇形のようで、いたたまれなくなる気持ちになる時があります。

ネットの中で先生達に励まされました。有難うございます。

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