ユケイコさん(茨城県)の相談

カテゴリ:時間と期間

10歳の娘について。
叢生・クロスバイトと診断されています。
上の前歯(2番)が両方とも下の歯の内側に入ってしまっています。
隣の犬歯も歯茎の上のほうから生えかかっています。
上下の奥歯のかみ合わせもずれていて、下アゴをずらしながら噛んでいる状態だそうです。
また、上の前歯(1番)に、2本とも歯根吸収がみられるとのことでした。

2人の先生にご相談したところ、おひとりは永久歯が生えそろった12〜13歳ごろに抜歯をし、マルチブラケット装置で集中的に治療するという方法をすすめられました。
もうおひとりは、今から上の歯だけにマルチブラケット装置をつけ、引っ込んでいる歯(2番)を前に出す。
同時に、夜間のみヘッドギアをつけて下の奥歯を動かす。その後(13〜14歳で)またマルチブラケット装置をつけて仕上げをする、というものでした。
ただし、歯根吸収があるため、前歯(1番)2本は抜くことになるかもしれないというお話でした。

子供の負担を考えると、思春期にさしかかることもあり、なるべく短期間に集中して治療を終えたいと思いますが、歯根吸収がある場合、通常の治療方法ができない場合があるのでしょうか?
また、どのような治療をするのが最良の方法なのでしょうか?
長文になり申し訳ありません。よろしくアドバイスお願いします。

不正咬合により上顎前歯の歯根吸収を起こしている症例は数多くあります。当医院では混合歯列期はマルチブラケットを装着しないようにしています。この時期は、下顎は3Dリンガルアーチにて下顎6番の傾斜を正直させ、側方歯群の萌出スペースを作り、咬合を挙上します。上顎はヘッドギヤー又は3Dクワッドへリックスで上顎6番のコントロールを行い側方歯群の萌出スペースを作ります。上顎前歯部にマルチブラケットを装着する期間は極力短期間にします。10歳から開始すれば99%非抜歯で矯正可能と思います。
平成22年6月読売新聞社医療情報部編より「新歯科の実力」が発刊されました。日本矯正歯科学会専門医が掲載されていますので参考にしてみて下さい。

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