小1娘のママですさん（千葉県）の相談
カテゴリ：治療の開始時期
子どもの歯並びについての相談です。前歯四本が反対咬合です。永久歯が生える前(6歳ぐらい)から矯正を始め、寝ている間だけマウスピースをはめました。成果が出て、少し前歯が前へ出てきましたが、1本永久歯が生えてみると、はやり下の歯の後へ伸びてしまいました。
そこでMFT(口腔筋機能訓練)始めました。7歳になってすぐ始めましたので現在4ヶ月目です。しかし10月から前歯を押す装置もやりましょうということになりました。奥歯に装置を固定し、前歯を後から押すタイプのものです。
しかし、やはり着けた直後は痛いらしく、翌日学校行事があるような日は避けて10月の予約は取ってくださいといわれました。親としては、��MFTの効果をもっと待って、�△�つ永久歯があと1本伸び切ってから(2本目はまだ半分しか伸びていない)、��そして、もうすこし痛みを我慢できる年齢になってからでもよいのではと考えています。(あと1年ぐらい。)
先生のご見解、今後のアドバイスをお願いします。
-
- かわさきノエル矯正歯科
- （ 神奈川県 川崎市幸区 ）
- 2011年09月20日15時31分
ノエル矯正歯科の松原です。ご質問にお答えします。
まず、MFTだけで前歯を外側に押すことは不可能です。
MFTは歯を動かした後に後戻りを防ぐ、あるいは、下あごが成長しすぎるような悪い癖（舌の癖）を改善する為に行うもので歯を動かす為のものではありません。
従って歯を押す治療は必ずセットで行うのが通常です。
そして、反対咬合の治療は早い方が良いです。
２本目の歯に関しては、お母様のいわれるようにもう少し待ってもよいかもしれませんが、もし上あごの２番目の歯が完全に下の歯の後ろに完全にすれ違ってしまった場合には、その歯を外に押す際に、余分に半年から１年ほど余分な治療期間がかかることが予測されますので、担当の先生の判断は妥当では無いかと思います。
反対咬合の治療は、長期間に亘ります。
例えば、
３歳から治療をはじめた患者さんと
10歳から治療を始めた患者さんがいたとしても
治療が終了するのはどちらの患者さんも15-16歳頃となります。
ご存じだとは思いますが、大まかに、
5-6歳頃→上あごの成長を引き出す矯正治療
7-8歳頃→前歯の反対を改善することで
下あごが成長しすぎない環境を整える治療
10歳頃→下あごの成長のコントロールする治療
12歳以降→永久歯全体の矯正治療（抜歯が必要な場合があります）
となります。
このうち5-10歳頃までの治療は、骨格の成長をコントロールする為に行う治療です。
小学校１年生で、前歯を押すのは、前歯を正しいかみ合わせにすることにより、下あごが伸びにくい環境にする為であって、歯並びを整えることが主目的ではありません。
歯並びは12歳以降の治療をしない限り、素晴らしい状態にはなりませんので、長い目で見て頂く必要もあります。
従って、担当医とよくお話をされてから、今後の治療方針を決められればいいと思います。
なお、ご質問にお答えしますと
1.MFTの効果→ 目で見えるものでありませんので、
矯正治療の開始時期の指標にはなり得ません。
MFTは矯正治療と平行して、ずーっと続けてさい。
2.永久歯が伸びきって→ 歯が完全にすれ違う前が良いと思いますが、
心配なら少し待っても良いと思います。
重なりが2mmくらいまでなら待っても平気でしょう。
3.痛みに我慢できる→ 基本的には、痛くなりますが調節した次の2-3日のみで
すぐに痛みは和らぎます。
心配な場合は小児用の痛み止めをごく少量飲めば平気です。
痛くないように矯正医に調節して貰って下さい。
私が担当した患者さんで、前歯を押す治療で
痛くて耐えられないといわれたことは無いので
おそらく、予想外に平気なのではと思いますよ。
以上、参考になれば幸いです。
まず、MFTだけで前歯を外側に押すことは不可能です。
MFTは歯を動かした後に後戻りを防ぐ、あるいは、下あごが成長しすぎるような悪い癖（舌の癖）を改善する為に行うもので歯を動かす為のものではありません。
従って歯を押す治療は必ずセットで行うのが通常です。
そして、反対咬合の治療は早い方が良いです。
２本目の歯に関しては、お母様のいわれるようにもう少し待ってもよいかもしれませんが、もし上あごの２番目の歯が完全に下の歯の後ろに完全にすれ違ってしまった場合には、その歯を外に押す際に、余分に半年から１年ほど余分な治療期間がかかることが予測されますので、担当の先生の判断は妥当では無いかと思います。
反対咬合の治療は、長期間に亘ります。
例えば、
３歳から治療をはじめた患者さんと
10歳から治療を始めた患者さんがいたとしても
治療が終了するのはどちらの患者さんも15-16歳頃となります。
ご存じだとは思いますが、大まかに、
5-6歳頃→上あごの成長を引き出す矯正治療
7-8歳頃→前歯の反対を改善することで
下あごが成長しすぎない環境を整える治療
10歳頃→下あごの成長のコントロールする治療
12歳以降→永久歯全体の矯正治療（抜歯が必要な場合があります）
となります。
このうち5-10歳頃までの治療は、骨格の成長をコントロールする為に行う治療です。
小学校１年生で、前歯を押すのは、前歯を正しいかみ合わせにすることにより、下あごが伸びにくい環境にする為であって、歯並びを整えることが主目的ではありません。
歯並びは12歳以降の治療をしない限り、素晴らしい状態にはなりませんので、長い目で見て頂く必要もあります。
従って、担当医とよくお話をされてから、今後の治療方針を決められればいいと思います。
なお、ご質問にお答えしますと
1.MFTの効果→ 目で見えるものでありませんので、
矯正治療の開始時期の指標にはなり得ません。
MFTは矯正治療と平行して、ずーっと続けてさい。
2.永久歯が伸びきって→ 歯が完全にすれ違う前が良いと思いますが、
心配なら少し待っても良いと思います。
重なりが2mmくらいまでなら待っても平気でしょう。
3.痛みに我慢できる→ 基本的には、痛くなりますが調節した次の2-3日のみで
すぐに痛みは和らぎます。
心配な場合は小児用の痛み止めをごく少量飲めば平気です。
痛くないように矯正医に調節して貰って下さい。
私が担当した患者さんで、前歯を押す治療で
痛くて耐えられないといわれたことは無いので
おそらく、予想外に平気なのではと思いますよ。
以上、参考になれば幸いです。
