ブラケット交換
2022年08月23日13時00分
この医院の回答一覧を見る初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えします。
下顎に装着したメタルブラケットが目立つのが嫌で切り替えたいということですね。
担当医に変更したい希望を伝えれば、交換してくれると思いますが、
医院によって料金システムも違いますし、担当医の考え方も異なります。
透明なブラケットを有料としている矯正歯科も多いですし、追加費用も掛かるかもしれません。
追加費用の無い矯正歯科でも、外したブラケットは破棄するので、材料費は請求されると思います。
ブラケットをすべて外して、新たなブラケットにつけ直すとなると時間もかかりますし、
ワイヤーを細いものに戻す必要があるので、治療段階によっては治療期間が延びます。
単純に面倒なので、担当医はおそらくいい顔はしないと思います。
メタルブラケットと透明ブラケットの違いについて説明いたします。
旧来はメタルブラケットしかなく、アメリカなどではメタルブラケットが主流です。
メタルブラケットは外れにくく、壊れにくく、処置もしやすく、コストも安い。
患者さんが見た目を気にせずにメタルブラケットで構わないとするなら、
多くの矯正歯科医師はメタルブラケットで治したいと思うはずです。
ただ、かなり目立つので、日本の患者さんにおいては不評です。
薄いので、下顎にはメタルブラケットを選択する先生もいます。
全患者さんにそうしているかもしれませんし、質問者様の歯並びが適していたかもしれません。
透明ブラケットは、プラスチックブラケットとセラミックブラケットに分けられます。
プラスチックブラケットはメタルブラケットについで安価です。
透明なので、見た目は一番よく、表側矯正としては一番目立ちません。
ただ、強度が弱く削れて壊れやすいです。また接着が悪くて外れやすいです。
ブラケットが削れたり、外れたりすると治療が停滞したり困難になるので、
プラスチックブラケットを好まない先生も多いと思います。
下の歯に使用すると、削れたり外れたりしやすいので、選択しない先生もいるでしょう。
セラミックブラケットは不透明なので、プラスチックブラケットよりも少し目立ちます。
歯と同様かそれ以上に白く、歯からやや浮き出て見えるでしょう。
強度が非常に強く、プラスチックブラケットよりも外れにくいので、
目立たないブラケットとしてはセラミックブラケットを使う先生が多いと思います。
ただ、価格が高いので、コスト増加分を患者さんに請求する(値上げ)場合が多いです。
また、欠けやすいので形が変わってしまい処置がしにくくなることもあります。
逆に硬すぎてぶつかった歯の方が削れてしまうこともあります。
これはメタルブラケットでも生じることはありますが、プラスチックブラケットでは生じません。
大きさも大きいために下の歯に使いにくく、上の歯が壊れやすくなりますので、
上の歯にはセラミックブラケットを使用しても下の歯はメタルブラケットにする先生もいます。
というように、矯正歯科医師が使用するブラケットには特徴があり、
見た目を無視すればメタルブラケットが最も優れたブラケットです。
担当医の考え方や好みによってどのブラケットを使用するか、医院によって異なります。
前歯は透明ブラケットにしつつ、小臼歯はメタルブラケットにする先生もいます。
ただ、ブラケットの選択については患者さんの意向もあります。
とくにメタルブラケットを使用する際は、説明したうえで同意を取るはずです。
装置をつける前に、「下はメタルブラケットにする」と言われ、わかりましたと同意したのでは。
その時はOKしたものの、実際につけてみたら気になってしまう、という状況でしょう。
純粋にブラケットの付け替えには時間とコストがかかりますし、
担当医は「ちゃんと説明してから装着したのに」と思うでしょうから、
正直面倒がられるとは思いますが、変更したかったら担当医に伝えるべきです。
料金システム上、追加費用などもあるかもしれませんが、
矯正治療期間はかなり長いので、ずっと嫌な思いをするくらいなら、変えた方がいいでしょう。
また、質問者様の歯並び・咬み合わせ的に下の歯にブラケットがつけにくい場合があります。
具体的には過蓋咬合といって、前歯の咬み合わせが深くなっている状態です。
下の歯にブラケットを装着するときは、上の歯とぶつからないように注意する必要があります。
上の歯が当たるためにベストポジションにブラケットをつけられないこともありますし、
装置が外れたり、壊れたり、上の歯が欠けてしまったりしやすくなります。
この場合、一番装置が薄く、外れにくく、壊れにくいのがメタルブラケットです。
基本的に透明ブラケットを使用している先生でも、過蓋咬合の下顎はメタルブラケットにすることもあります。
では、プラスチックブラケットやセラミックブラケットにした場合はどうなるでしょうか。
装置が外れてしまうとつけ直す必要がります。つけ直すために通院せざるをえませんし、
ワイヤーサイズが細くなってしまうとそれだけで治療期間が延長します。
装置が外れにくくなるように、バイトアップという処置が必要かもしれません。
奥歯にプラスチックを盛ることで前歯を当たらなくしますが、違和感も強く食事もとりにくいです。
下の歯を透明ブラケットにすることが、非効率化と患者さんへの負担につながります。
つまり、下の歯をメタルブラケットにしたのは、「患者さんのため」以外にありません。
担当の先生は、ご自身の治療のやりやすさや材料コストを重視したかもしれませんが、
治療がやりやすいというのは質問者様の利益に直結しているはずです。
もしかしたら、メタルブラケットを装着する前の説明が足りていなかったかもしれません。
今から透明ブラケットに切り替えるデメリットも質問者様がご理解いただいたうえで、
メタルブラケットから変更するかをよく考え、担当の先生に希望を伝えましょう。
治療がある程度進行したことで、透明ブラケットでも治せる状況になっているかもしれません。
以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。
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