歯列矯正したいけどお金がない場合の5つの対処法&3つの支払い方法

矯正 お金がない

大学生くらいの若い方が歯科矯正を受ける時、大きな障壁となるのが治療費です。基本的に自費診療になるため、学生の方にはすぐに支払える金額ではありません。費用があまりない方も歯科矯正を受けられる方法を解説します。

監修医師

歯科医師 古川雄亮先生

歯科医師 古川雄亮先生

国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開

目次

  1. 歯科矯正したいけどお金がない!知っておきたい費用相場
  2. 歯科矯正したいけどお金がない場合の5つの対処法
  3. 歯科矯正したいけどお金がない場合に役立つ3つの支払い方法
  4. 歯科矯正とお金に関するよくある質問
  5. まとめ

この記事の要約

・矯正治療費は10~100万円と歯科医院や治療方法により大きく異なる
・治療費が低い矯正方法を選ぶ、モニター制度を利用するなどで、費用を抑える方法がある
・分割払いやデンタルローンなどにより、1回の支払額を抑えることが可能

歯科矯正したいけどお金がない!知っておきたい費用相場

一般的なワイヤー矯正(表側矯正)の費用は70万~100万円ほどです。矯正装置を歯の裏側に付けて見えにくくする裏側矯正は、120万~140万円ほどです。

上顎の歯列は裏側矯正、目立ちにくい下顎の歯列は表側矯正をするハーフリンガルは、部分矯正だと30万~70万円ほどで、全体矯正だと80万~130万円ほどが相場になります。

通院頻度が少ないマウスピース矯正は45万~90万円ほどで、一部の歯だけを矯正する部分矯正は10万~70万円ほどです。

2025年4月 株式会社メディカルネット調べ

歯科矯正したいけどお金がない場合の5つの対処法

どの治療方法でも、ある程度の金額がかかる歯科矯正ですが、お金がない場合どのような対処法があるでしょうか。

治療費が安い矯正方法を選ぶ

自費診療となる歯科矯正はお金がかかりますが、低価格の治療を選ぶ方法があります。一般的な治療方法の表側矯正、通院回数が少なく済むマウスピース矯正、一部の歯の見た目を改善する部分矯正など、費用をある程度抑えられます。

モニター制度を利用する

治療過程の撮影や、SNSや歯科医院のウェブサイトに掲載するお写真(実績)の掲載など、いくつか条件があります。合意すれば、モニター料金で治療を受けられる可能性があります。

お金を貯める

治療費を貯金する堅実な方法もあります。治療後のきれいになった口元をイメージすることで明確な目標を定められ、貯金のためのモチベーションを高められます。また、ローンを組むストレスが少ないなどのメリットもあります。

公的医療保険適用の対象症例に含まれるか確認する

歯科矯正は基本的に自費診療ですが、特定の条件が揃っていれば保険診療になります。保険適用は、厚生労働大臣が定める疾患に起因する咬合異常が見られるケースのみです。このほか、「前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(明らかに歯の移動のない埋伏歯で開窓術を必要とするものに限る)」、

「顎変形症(顎離断などの手術を必要とするものに限る)の術前、術後の矯正歯科治療」なども含まれます。

また、公的医療保険適用の歯科矯正ができる医療機関も限られているため、注意が必要です。マウスピース矯正は、現在の制度では公的医療保険診療の対象外になります。

医療費控除を受ける

医療費控除は、1年間に支払った医療費が一定の金額(一般的に10万円)を超えた場合、所得控除できる制度です。歯科治療の場合、審美性を回復するための治療は対象外になりますが、噛み合わせなど健康(機能)の改善を目的とした治療であれば控除の対象になります。

歯科矯正したいけどお金がない場合に役立つ3つの支払い方法

矯正 お金がない

一括で支払えない場合でも、分割すれば無理なく支払える方も多いです。

デンタルローン

信販会社が費用を立て替えて歯科医院に支払い、患者さんが信販会社に返済する形式です。20歳以上の安定収入がある方であれば利用しやすく、学生でも親名義であればローンを組むことが可能です。カードローンや銀行ローンよりも金利が低く設定されているメリットがありますが、審査が厳しく追加での借入ができないデメリットがあります。

クレジットカードの分割払い

多くの歯科医院で対応可能なクレジットカードでの分割の支払いです。分割払いに設定することで、無理なく支払えます。また、クレジットカード利用によるポイントが貯まります。ただし、手数料がかかるため、事前に手数料を含めた金額の目安を確認して支払い回数を決める必要があります。

院内分割

歯科医院が独自に設定している分割払いです。治療期間内に全額を支払うように調整されています。分割手数料が発生しない大きなメリットがありますが、すべてのクリニックが導入しているわけではないため、事前確認が必要です。

歯科矯正とお金に関するよくある質問

歯科矯正にかかる月々の金額など、お金に関してよく聞かれる質問についてお答えします。

歯科矯正は月々いくらかかる?

分割払いの場合、頭金を入れない場合は月々2万~5万円ほどです。ご自身の経済状況と照らし合わせながら、分割払いが可能か検討するとよいでしょう。

歯の矯正は20歳だといくら位する?

歯科矯正の費用は大人が受ける矯正治療費と同じです。学生の方や働き始めたばかりの方には高額だと思うので、分割払いなど支払い計画を立てながら検討しましょう。

まとめ

歯科矯正にかかる金額は、一般的な表側矯正であれば70万~100万円ほど、部分矯正であれば10万~70万円ほどです。なるべく費用を抑えたい場合は、治療費が安くなる治療方法を選択したり、モニター制度を活用したりすると良いでしょう。

また、保険診療の対象となるケースか確認しておくことも大切です。ほか、デンタルローンやクレジットカードの分割払いを活用し、毎月支払っていく方法もあります。一度に支払う金額を抑えられます。

まとまったお金がなくても、歯科矯正を受けられる可能性はあります。予算に不安がある場合でも、歯科医院での相談が可能です。予算が安いだけで歯科医院を決めず、しっかりと検討しましょう。

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