口ゴボは矯正治療で治る?自力で治す方法や費用についても解説
昔から口元が出ていること(口ゴボ)が気になって治したい方は多いのではないでしょうか。
矯正治療で治すことは知っていても、実際にどのような方法で治すのか、よくわからないですよね。
この記事では、口ゴボを改善する矯正治療の方法や費用を詳しく紹介します。
公開日:2026/01/13
監修医師
歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開
目次
記事のポイント3つ
・横顔から見て口元が盛り上がっている状態を口ゴボという。
・口ゴボは遺伝だけでなく、指しゃぶりなどの癖で後天的に起こることもある。
・口ゴボの改善方法は、主にワイヤー矯正、マウスピース矯正、外科的矯正。
口ゴボとは?
口ゴボとは、口元が前に出ている状態です。歯科分野では、上顎前突(じょうがくぜんとつ)や上下顎前突(じょうかがくぜんとつ)という病名が該当します。
口ゴボかどうかをセルフチェックする方法
ご自身が口ゴボかをチェックする方法に、鼻先と顎先を結ぶEライン(エステティックライン)という基準線があります。
唇がEラインの内側にあるか、少々線に触れる程度であれば、鼻の低い傾向の日本人の理想的な横顔とされています。唇がEラインよりも外側にある場合には口ゴボでしょう。気になる方は横顔の写真を撮って線を引いてみましょう。
口ゴボになる原因とは?
鼻が低いなどの先天的な原因で口ゴボになっているケースだけでなく、癖などの後天的な原因で口ゴボになるケースもあります。
先天的な原因
遺伝によって上顎前突や上下顎前突となっているケースも多いです。
歯の位置が前方に出ていたり、顎の骨に対して歯が通常よりも大きかったりと、遺伝的な理由で口ゴボは起こります。
後天的な原因
上顎前突や上下顎前突は、癖によって起こる場合もあります。
具体的には、口呼吸、指しゃぶり、爪を噛む、舌を前に出す、歯で唇を噛むといった癖で前歯が出てきて口ゴボの原因となり得ます。
また、顎関節の成長が悪かったり、事故による障害で下顎が後退すると、口ゴボになり得ます。
口ゴボ矯正の3つの方法
口ゴボの改善には、矯正治療が必要です。症例によっては、歯を動かすだけでなく、顎の骨自体を動かす外科手術が必要です。
①ワイヤー矯正
歯にブラケットという小さな矯正装置を取り付け、その間にワイヤーを通して歯を動かしていく治療法です。
さまざまな症例に適応でき、抜歯が必要な重度の口ゴボの改善にも適しているでしょう。
一般的には歯の表側に矯正装置を付けますが、裏側(舌側)に取り付けて目立たなくさせることも可能です。
②マウスピース矯正
歯の移動に合わせて新たなマウスピースにどんどん付け替えていく治療法です。
矯正装置が透明で目立ちにくく、患者さん自身で自由に取り外しできます。そのため、食事や歯磨きの際に邪魔になりません。
症例によりますが、軽度から中度の口ゴボであれば、マウスピース矯正でも改善を目指せます。
③外科的矯正
外科手術を併用する矯正治療です。骨格に問題がある場合、歯の位置を移動させるだけでは口ゴボや噛み合わせが改善できません。外科手術では、お口の中から顎の骨を切開し、突出している部分を後方へと移動させたりします。
口ゴボを自力で治す方法はない
口ゴボを治すには、前方に出ている前歯や顎を内側に引っ込めなければなりません。自力で歯を押してもほとんど動かないばかりか、歯が折れたり歯肉にダメージを与えたりするリスクがあります。やめましょう。
口ゴボを治したい場合、矯正治療をご検討ください。
口ゴボ矯正にかかる費用
口ゴボ矯正にかかる費用の目安は以下の通りです。
ワイヤー矯正:70万円~130万円
マウスピース矯正:60万円~100万円
外科的矯正:70万円~90万円(保険適用の場合)
2025年12月 株式会社メディカルネット調べ
口ゴボを放置した場合の4つのリスク
矯正治療を受けずに口ゴボを放置した場合、下記4つのリスクが考えられます。見た目に関する悩みのほか、お口の健康にも悪影響を及ぼします。
見た目の悪さがコンプレックスにつながる
思春期に口ゴボが気になることは多く、大人になってからも他人にどう見られているのかをコンプレックスに感じる患者さんが多いです。
口ゴボがコンプレックスになっていると、人前の出るのが億劫になり、物事に消極的になるといった悪影響を及ぼします。コンプレックスである口ゴボを改善するために矯正治療を受けたい方は多いです。
虫歯や歯周病になりやすくなる
口ゴボの場合、お口を閉じにくいために口腔乾燥が起こります。お口の中が乾燥すると唾液の自浄作用が低下し、虫歯や歯周病になりやすいです。
歯の外傷リスクが高くなる
口元の突出のため、顔をぶつけて前歯を折ったり唇を切ったりするリスクが高くなるとされています。口ゴボだと約2倍外傷リスクが高まるという研究データもあります。
まとめ
口ゴボとは、顔を横から見たときに口元が盛り上がっている状態です。鼻先と顎先を結ぶEラインよりも外側に唇がある場合、口ゴボの可能性が高いです。
口ゴボ改善のための矯正治療の方法は、主にワイヤー矯正、マウスピース矯正、外科的矯正の3つです。どの治療方法が適しているかは一人ひとりのお口の状態によって異なるため、口ゴボにお悩みの方は一度歯科医師に相談しましょう。
この記事で、口ゴボの矯正治療に関するあなたの疑問や不安が少しでも解消されたら幸いです。
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