短期間で行う部分矯正について

短期間で行う部分矯正のメリットについて説明します。

公開日:2019/10/01  更新日:2021/09/09

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■目次

  1. 部分矯正とは
  2. どんな人にとってメリットがありますか?
  3. 部分矯正が向かない人とは?
  4. 治療を受ける上で気を付けることとは?

部分矯正とは

従来の全顎矯正は歯全体に矯正装置を装着し、歯と顎のバランスや噛み合わせを整えながら、歯を正しい位置に導くものです。それに対して部分矯正は気になる部位にのみ矯正装置を装着し部分的に動かします。歯の移動距離も少なく移動させやすいので、全顎矯正より治療期間が短く、費用も抑えられ、痛みも少ない治療法です。ただし、骨格的な問題のある症例など、抜歯が必要な症例には適応できません。

一番希望の多い部分矯正の治療法は、上か下の前歯6本だけにブラケットを装着してデコボコを治すという治療です。(特に改善したい前歯6本だけでなく、左右の奥歯にもブラケットを1か所ずつ装着し、歯を全体的に奥に向かって少しづつ移動させることで全体的な噛み合わせに配慮する方法もあります。)

また差し歯などを入れる際に周りの歯の歯並びを整えてよりよい差し歯を入れるために部分矯正を行うこともありますが、今回はわかりやすく以下の点に絞ってお話します。

どんな人にとってメリットがありますか?

1. 奥歯の噛み合わせは問題ないが、前歯にちょっとしたデコボコがあり見た目が気になる人
2. 結婚式などのイベントが間近にあり、できるだけ早く気になる部分だけを治したい人
3. 経済的な問題や時間的な問題により、すぐに本格矯正をすることができないが、どうしても前歯の目立つ部分だけでも早く治したい人
4. 周りの歯がガタガタで良い補綴物(差し歯やインプラント等)を入れられないと歯科医から指摘を受けた人

部分矯正が向かない人とは?

1. デコボコが大きすぎて歯を抜かずに治すことができない人
2. デコボコの量は抜歯が必要なほど大きくないが、もともと口元が出ている人や、治療することでさらに口元が突出してしまう人
3. 口元の突出を気にしている人で、矯正治療で横顔を綺麗にして美人になりたいと希望している人
※抜歯をしない部分矯正ではなく、本格矯正をお勧めします。

治療を受ける上で気を付けることとは?

部分矯正は一部の歯のみを動かす簡単でお手軽な治療と思われがちですが、部分的にしか装置を装着しないため、かえって歯の動きをコントロールすることが難しくなる場合もあります。また部分的にしか歯を動かさなくても噛み合わせ全体に影響し、顎の位置が変化したりして噛み合わせがずれることもあるのです。部分矯正であっても技術と経験を兼ね備えた矯正専門医に相談し、しっかりと説明を受け納得してから治療を始めることをお勧めします。

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