小児の上顎前突の症例(ヘッドギアとバイオネーターを使用)

子どもの成長を利用しながら出っ歯を治療

ヘッドギア(上顎骨の成長抑制を行う装置)とバイオネーター(下顎骨の成長促進させる装置)の組み合わせで、歯を抜かずに出っ歯を改善しました。

患者様:10歳 男子
患者様の状況:小学校低学年
症状:上顎前突(出っ歯)

症例写真

治療前

出っ歯が気になり、当院に来た10歳の患者様。前歯は永久歯ですが、横側の歯はまだ乳歯でこれから生えかわっていく状態です。

▼ 初診相談時の口腔内写真

初診相談時の口腔内写真

10歳という年齢は上顎骨も下顎骨もこれから成長します。このため、子どもの場合は成長を利用した矯正治療をするのが効果的です。そこで今回は、上顎の成長を抑制し、下顎の成長を促進させて噛み合わせを改善することにしました。

治療開始

まずはしっかり治療計画を立てます。上顎骨の成長を抑える「ヘッドギア」と、下顎骨の成長を促進させる「バイオネーター」を組み合わせて治療することにしました。

■ヘッドギア装着

図1のように、ヘッドギアで上顎の奥歯を後方へ引っ張り、これ以上、上顎の骨が出ないように成長を抑制します。

ヘッドギア装着

■バイオネーター装着

下の写真はバイオネーターが装着されている状態です。この装置を装着すると下の顎を前に出している状態が維持できます。そのため下顎頭[かがくとう](図2参照)の成長が促進されて、結果として下顎が前方に成長します。

バイオネーター装着

治療後

この患者様の治療では、抜歯を行わずに治療できました。
上顎と下顎の成長を正しくコントロールしたあとは、ワイヤーブラケットによるマルチブラケット矯正をしました。治療を終えた横顔の写真と治療前の写真を比べると、特に口元に変化が見られました。
上顎骨の成長を抑制し、下顎骨の前方への成長を促進することで上顎前突は改善され、特に横顔の変化は分かりやすいと思います。
子どもの矯正歯科治療にははじめるタイミングが重要です。特に骨格に原因がある場合は、成長に合わせて治療をすることによって大変いい結果が得られることがあります。

▼ 治療後の横顔写真 治療後の横顔写真

▼ 治療後の口腔内写真

治療後の口腔内写真

※治療方法・治療結果は、患者様によって個人差があります。


このページの先頭へ

歯の豆知識
矯正歯科ネット特集&レポート

注目の矯正歯科治療や、矯正歯科ネットのスタッフが矯正歯科のドクターに取材した特集コンテンツです。

  • 矯正歯科ネット 特集&レポートを見る