顎変形症保険適用について
自分は自己診断的には下顎後退(というより全体的に小さい)、上顎前突で、上下の前歯が噛み合わず八重歯もあったのですが、現在保険適用外で矯正治療を受けています。この病院では「小さな顎を広げる手術は安定しずらく、戻る可能性もあるのでおすすめしない」と言われ、手術をせずに8本抜歯して治療しています。もしこの治療が完了した後に別の病院に行った場合、矯正治療を行なったことを伝えても顎変形症の診断が出る可能性は低いもしくはゼロでしょうか?保険適用内で顎の手術を受けたいと思っても不可能でしょうか?回答いただけるとありがたいです。
2022年06月03日14時54分
この医院の回答一覧を見る初めましてマロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えいたします。
自費矯正から保険矯正への切り替えを検討されているということですね。
下顎を前に出す手術をしたいのか、顎骨を側方拡大する手術を希望されているのか、
文章だとどちらか不明なのですが、おそらく下顎を前に出す手術がしたいのだと推測します。
切り替え自体は可能ですが、慎重にお考えになった方が良いと思います。
先天的に下顎が後退し、顔貌を改善したいのであれば、外科矯正をやった方が良いと思います。
手術なしの自費矯正では、下顎は前に出ません。
オトガイ筋の緊張の緩和により、多少出る可能性はあります。
咬み合わせを治したいのか、顔を治したいのか、今一度冷静にお考え下さい。
また、自己診断とありますが、矯正歯科医師が検査・分析・診断をしているはずです。
その結果、手術をせずに治療を行う方法を選んでいるはずです。
担当医の治療方針の提案に不満・疑問があるということですね。
外科矯正治療に関してはどれほどお調べでしょうか?
保険は効きまずが、矯正費用・手術費・入院費を合算し、3割負担で70〜80万円ほどです。
保険が効くから安いことはなく、自費矯正と大きな差はありません。
なぜなら、自費矯正と同じような金額になるように後から保険点数が決められたからです。
今から、保険矯正に切り替えるとして、通院中の矯正費用はどうなるでしょうか。
治療段階によって返金額などは変わってきますが、全額返金となることはありません。
自費矯正から、他院の自費矯正への転院であれば、転院先がお金を引いてくれることもあります。
保険矯正は、処置ごとに点数が決められているので、値引きなどはありません。
つまり、自費矯正から保険矯正に切り替える場合、今の自費矯正費用分、多く矯正費がかかります。
半分ほど進んでいたら、40〜50万は現医院に払うことになりますので、
最初から保険矯正をやっていた場合に40〜50万円加算された分が負担額になります。
このまま自費矯正のみで完結するより、最初から保険矯正をやるより、
今から保険矯正に切り替えていく方がお金がかかってしまうということになります。
また、保険矯正は、認可されている矯正歯科医院でしか受けられません。
日本矯正歯科学会のホームページから探すことが出来ますが、どこでも保険が出来るわけではありません。
大学病院と、一部の矯正歯科専門医院となります。通いにくい場所にあるかもしれません。
一度お調べになって、相談に行っても良いかもしれません。
もし、外科矯正に切り替えるのであれば、なるべく早く切り替えた方がいいです。
現医院での治療が長くなれば、返金額も減ってくる分、損することになります。
また、自費矯正が進むと、出っ歯が治ってきてしまうので、
手術が出来ない、もしくは手術の効果が薄れてきてしまうからです。
自費矯正は、骨格はそのままに歯だけ動かして咬み合わせを良くするので、
治療が進むと前歯が引っ込んできて、最終的に前歯が接します。
保険矯正は、術前矯正では出っ歯のままにしておいて、手術で下顎を前に出して出っ歯を改善します。
つまり、手術のためには出っ歯である必要があり、出っ歯具合が下顎の移動量になるからです。
自費矯正が進むと前歯の前後のずれが減っていき、下顎を前に出せる量が減っていきます。
完全に前歯が接してしまうと、下顎が前に出せず、手術が出来なくなります。
つまり、保険矯正に切り替えるのであれば、すぐに自費矯正をストップした方がいいということです。
今なら手術できるけど、後になったら手術できなくなる可能性があるので、
もし保険矯正に切り替えたいのであれば、なるべくすぐ判断すべきです。
すぐに決められないのであれば、自費で継続するか手術にするか決まるまで治療を止めましょう。
手術が2回あることや、入院期間についてや、知覚麻痺などのリスクについてはすでにご承知でしょうか。
退院後も腫れは続き、麻痺もあり、まともに物が咬めるまで2〜3か月はかかります。
術後もすぐに矯正は終わらず、術後矯正も1年ほどあり、顎間ゴムの日中使用も必須です。
顎骨を骨折させているのと一緒ですので、外科手術は決して楽なものではありません。
それらをすべて受け入れて、それでも顔を変えたいと切望する人が外科矯正を選びます。
大変大きな覚悟が必要です。そうまでして顔を変えたいのか、よくお考え下さい。
下顎を前に出す手術は、担当医の言うように戻りやすく、顎関節への負担もあります。
そして、顔立ちの変化が出にくいのです。受け口の人の手術は劇的に改善しますが。
オトガイ形成術なども追加していかないと、下顎が前に出た感じは出なかったりします。
オトガイ形成術をするなら、そもそも自費矯正が終わった後に単独でやっても良いわけです。
負担も費用も少ない方法として、保険矯正の顎全体の手術ではなくてオトガイ形成術もいいでしょう。
もし今から保険矯正に切り替える場合、
自費矯正はただちに止めて、返金額について相談します。
そのうえで、保険矯正をやっている矯正歯科に転院をします。
1から費用がかかり、保険矯正を行いましょう。
時間も費用もかかり、手術自体も大変です。それでどれくらい顔が変わるでしょうか。
顔を変えたいという強い気持ちがあるのなら、トライしましょう。
聞いてみたいのであれば、一度保険の矯正歯科や、大学病院の口腔外科などに相談に行っても良いと思います。
以上を質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。
名無しさん [21歳 ] からの返信
2022年06月04日03時53分
お忙しい中早急に回答いただきありがとうございます。
詳しく説明していただきよく理解できました。下顎を前に出したいと言うよりは広げたい…?という方が正しいのかもしれません、歯並びも良くしたいし顔面へのコンプレックスも解消できればなぁとは思っていますが、矯正ももう微調整の段階に入っており後半になってしまっているることとやはり費用のことを考えて外科手術を伴う矯正治療は諦めようと思います。オトガイ形成は調べる限りでは顎先の骨の移動だけなので不自然にならないか不安ですがもう少し調べて考えてみます。今の先生を信頼して歯並びが良くなるのを楽しみに待ちたいと思います。ありがとうございました!
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