ゆままさんの相談

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上唇小帯切除のタイミングが遅すぎたかについて

今小6の娘のことですが、小2のときに歯科医にすきっ歯なので上唇小帯を切った方がいいと言われたのですが、矯正歯科に相談にいったところ、まだ切除する必要はなく、娘の舌癖をみてマウスピース矯正をすすめられました。その後マウスピースを始めると、一度すきっ歯が治りましたが、また隙間ができてきたので、小5の11歳頃に上唇小帯を切除しました。その後また隙間小さくなったのですが、その後また徐々に広がりました。マウスピースを4年ほど続けて、12歳6か月になりますが、未だにあと1ミリから2ミリあいてしまっています。質問なのは、上唇小帯の切除が遅かったという影響があるかということです。上唇小帯を、小2の時点で切除してからマウスピースをしていたら、すきっ歯が治っていたのかということです。自分の判断ミスで、今のような結果になってしまったのかと、罪悪感があります。そして、もうこの年齢になると、マウスピースを後戻り防止やつけていますが、これ以上隙間が狭くなる可能性はゼロでしょうか?今は姿勢を正してマウスピースをしながら勉強などするようにしています。

初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えいたします。

上唇小帯高位付着による正中離開を生じており、切除したもののスペースが残っているとのことですね。
上唇小帯切除をするかどうかや行う時期と、今すきっ歯であることは大きな関係はないかと思います。
まず、小児用のマウスピース矯正というもの自体が、歯並びを完璧に治す装置ではない、というのが前提です。
もし、早期に上唇小帯切除を行ったとしても、現在の歯並びが完璧ではないだろうということです。

上顎両側中切歯間にスペースが生じることがありますが、上唇小帯だけが原因ではありません。
「醜いアヒルの子の時期」と呼ばれ、一時的に中切歯がすきっ歯で生えてくることがあります。
その後、2番目の歯である側切歯が適切に生えてくれば、押されて自然に閉鎖することも多いです。
そこまででこぼこの強いお子様でなければ、自然閉鎖も期待できます。
側切歯が完全に生えた段階ですきっ歯ならば、自然閉鎖は難しいので、矯正治療で閉鎖することになります。

また、舌癖や指しゃぶりや口呼吸や歯ぎしりなどでもすきっ歯になることがあります。
上の前歯が前に出る力がかかり、出っ歯になりつつスペースが余ってしまうことになります。
早期であれば、原因である癖を改善することで自然閉鎖する可能性があります。
ある程度生え変わりが進んでしまうと、矯正治療で人工的に歯を動かして改善する必要があります。

そもそも、顎が大きかったり、歯が小さかったりすると、スペースが余ります。
生まれつきの骨格や歯のサイズが原因となり、基本的に矯正治療で改善する必要があります。
生まれつきのすきっ歯の場合、隙間をふさぐように舌癖が生じやすいので、癖の問題も併発します。
矯正治療で歯を動かしながら、癖の改善も同時に行っていく必要があります。

そして、上唇小帯が中切歯間に入り込むことによる正中離開があります。
幼少期はかなり長い上唇小帯も、年を重ねるとある程度自然と短くなるので、様子見することが多いです。
上唇小帯切除に関しては、切除しただけで自然閉鎖するのは6歳くらいまでで、基本的に矯正治療も行います。
よほどのレベルの上唇小帯でない限り、切除しなくても矯正治療でスペース閉鎖可能であり、
あえて痛い思いをさせずとも治療が出来るので、上唇小帯が長くても切除を勧める矯正歯科医師の方が少ないと思います。
ただ、矯正終了後に上唇小帯が残っていると、また正中離開が再発しやすいので、
再発防止のために予防的に切除を行う場合が多いのではないかと思います。
矯正治療を行うつもりが無く、かつかなり幼少期であれば、自然閉鎖を期待して積極的に切除するでしょう。
矯正治療を行う場合は必ずしも切除の必要が無く、後戻り防止のために切除するかどうか、という感じです。
正中離開、空隙歯列(すきっ歯)というのはそもそも後戻りを起こしやすいもので、
上唇小帯を切っても結局後戻ってしまう場合が多いです。
リテーナーをしっかり使用すれば、上唇小帯を切除してもしなくても後戻らないので、
どちらかというと、上唇小帯よりも治療内容やリテーナーの方が重要かと思います。

なので、質問者様の気にしていらっしゃる、早めに切除していたかどうかというのはあまり関係が無く、
すきっ歯を治すための適切な治療が行われていないのに終了となっているのが問題となります。
上記の「矯正治療」と定義しているのは「ワイヤー矯正」の事であり、
お子様がやってきた「小児用マウスピース矯正」というのは厳密には矯正治療ではなく、その前準備となります。
お子様の治療は終わったのではなく、まだ始まっていないというのが正しいです。
上唇小帯以外の原因ですきっ歯になっているのであれば、切除してるかどうかも関係ないと言えます。

舌癖改善や口唇閉鎖不全改善を目的とした、小児用マウスピース矯正は近年広く浸透しています。
口腔筋の不調和が不正咬合を引き起こすという考え方から、癖の改善を行えば歯並びが良くなるとしています。
開咬や空隙歯列や下顎前突の特定の歯並びや、ある程度のでこぼこを改善する効果はありますが、
歯並び・咬み合わせを精密かつ完璧に仕上げるためのものではなく、それだけで矯正治療が終了するものではありません。
生まれもった骨格や歯のサイズの問題は解決するものではなく、
大半のケースが小児用マウスピース矯正だけでバッチリ治りはしません。
不正咬合は遺伝要因と環境要因の両方によって引き起こされるものであり、癖の改善は環境要因を取り除くのみです。
各々が生まれ持った骨格や歯の問題は、根底から治療行為で変えていく必要があります。
「良くない癖があると歯並びが悪くなる」は正しいですが、「良くない癖を治せば歯並びが良くなる」は正しくありません。
小児用マウスピース矯正のみで完璧に治った人がいたら、たまたま運がよかった人です。

質問者様のかかっていらっしゃる歯科医院がどのように説明し、質問者様がどのように理解していらっしゃるかです。
小児用マウスピース矯正を行うことで、完璧に治せるというような説明はあったでしょうか。
完璧ではないもののある程度は良くなり、希望があれば本格矯正をした方が良いと説明を受けたでしょうか。
最初から完璧に治るものではないと質問者様も理解していて、ある程度良ければ満足であるとしたなら、
少しすきっ歯なだけで他が完璧ならばかなりいい結果になったのではないかと思います。
完璧な歯並び咬み合わせにするのであれば、ワイヤー矯正などの本格矯正治療に移行すべきです。
お子様の歯並びは、全体的にしっかりと咬みあっているでしょうか。前歯は上下で接触していますか。
非抜歯で並んでいると思いますが、お子様は出っ歯になって口元は飛び出していないでしょうか。
でこぼこやすきっ歯でなければ、歯並びが良くなったわけではなく、全体的に咬みあっていることが矯正治療のゴールです。
その上で、歯の角度や口の閉じやすさや横顔のバランスを含めて改善するのが本来の矯正治療です。
小児用マウスピース矯正だけでは理想的なゴールに到達するのは困難です。
今のお子様の歯並びに問題を感じるのであれば、本来の流れである、本格矯正を行いましょう。

今後、自然と隙間が閉じる可能性もあれば、逆に隙間が増加する可能性もあります。
これは、そもそも歯並びがずっと同じ状態ではないからであり、歯並びは一生ものではありません。
咬む力、舌の力、歯ぎしり、加齢による歯槽骨減少により、歯並びは年とともに勝手に崩れます。
人間の歯並びは老化現象とともに常に変化し続けるものであり、癖を治そうが必ず崩れるものです。
今現在、後戻りを目的としてマウスピースを使用しているということですが、止めたら崩れるということです。
小児用マウスピースは歯に密着していないので、リテーナーとして適切に作用しないでしょう。
一生ものではない歯並びを、唯一一生ものにする方法が、一生リテーナーを継続することのみです。
なので、上唇小帯を切除してもしなくても、リテーナーを一生使用すれば崩れませんし、止めたら崩れます。
おそらく、通院中の歯科医院は、ワイヤー矯正を行っていない歯科医院と思われますので、
ワイヤー矯正を使用しないなかでなるべく良い歯並びにする目的で、上唇小帯切除を勧めたのでしょう。
矯正治療を何もしていない状態でも、生え変わり中はすきっ歯になったり閉じたりします。
小児用マウスピースを使用したり、上唇小帯を切除するなかでも、すきっ歯になったり閉じたりしていましたね。
大事なのは、最終的に閉じることと、それを維持することです。
永久歯が生え切っているこの状況から早期矯正治療として隙間が閉鎖することは難しいと思います。
ここから先は本格矯正治療で改善していくべき内容ですので、本格矯正治療を行うか、今のままで終わりにすることになります。

ワイヤー矯正を行っておらず、小児用マウスピース矯正を主として行う歯科医院では、
「これだけで治る(可能性がある)」と行き過ぎた説明をしてしまうところもあります。
数百種類ある矯正装置を複数組み合わせながら、痛い思いや大変な思いをしながら何とか達成できる歯並びを、
既製品のマウスピースを使用し続けるだけで獲得できるはずはなく、矯正治療はイージーなものではありません。
質問者様の文章から、小児用マウスピース矯正のみで治るものと説明を受けているのではないかと感じました。
これまでの治療は決して無駄なものでは無く、やらないよりやった方が比較的良い歯並びになりますが、
あくまで早期矯正治療というものは、本格矯正治療を行う前の前準備という位置づけです。
最初から100点を約束されたものではありません。今の歯並びが95点だとしても、100点にするには本格矯正が必要です。
世間的には、ほとんどの方が永久歯に生え変わってから本格矯正でゴールを迎えるものですので、
お子様の歯並びを健康的で審美的な状態にしてあげたい、ということでしたらご検討ください。

以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。
  • ゆまま(12歳 女性 )
  • 2023年03月17日16時18分
栗田先生、お忙しい中こんなにもご丁寧で素晴らしくわかりやすく詳しいご回答を頂き、本当に本当にありがとうございます!とても感謝しております。歯並びの仕組みがこんなに奥深と勉強になりました。こんなにも素晴らしいご説明頂き患者しきれません。たしかに小児マウスピースが完璧でないということは、説明を受けておりましたが、何度か正中離開が治ったのでまた良くなるのではないかと信じていたところがあります。私上唇小帯の切除が遅かったのではないということがわかり、少し心が軽くなりました。
それで、上唇小帯について最後の質問をさせてください。
〉側切歯が適切に生えてくれば、押されて自然に閉鎖することも多いです。
と先生のご回答にありましたが、もしも側切歯が生える前に切除していたとしても、自然開閉した可能性もあるけれども、あまり関係ないということでしょうか?

ここまでくるとワイヤーでの矯正の範囲だということも、とても勉強になりました。先生が察しておられるとおりマウスピースで通っている歯科ではワイヤー矯正はやっておりません。栗田先生のご回答でマウスピースからワイヤーに考えを変えなければならないのだなと知りました。
先生からご回答頂いてから、新たな質問が生まれたのですが、
娘の場合、今通っている歯科医も、ほかの相談に行ったことのある歯科矯正医も、噛み合わせは問題がなく機能している、歯並びも凸凹ではない、歯科矯正医の方は少し噛み合わせが深いかな、、、っとおっしゃっていましたが、それは娘の骨格だからそこからは美的
な矯正になるから、もしやりたいなら、抜歯が必要といわれ、積極的な提案はされませんでした。
このような状態で、もはやどこまでやってあげた方がいいのか、一般人の親では判断がつかないのですが、栗田先生でしたらどのようにお考えになられますか?
確かに娘は生え変わりの時期は前歯の隙間が台形にひらいており、前歯2本のあたりの歯茎から出ていましたが、マウスピースで大変よくなりました。あとは前歯の隙間だけならば運がよかったくらいでしょうか?
そして、2歳頃まで指をしゃぶっていたのですが、マニキュアで治りましたが、その影響もまだありますか?


ご回答いたします。お返事が遅くなり申し訳ありません。

まず、大前提として「歯並びは自然と良くなるものでは無い」ということをご理解ください。
何かしら原因があって歯並びが崩れますが、そのほとんどは生まれつきのものです。
つまり、歯並びが良くなる人は勝手に良くなりますし、悪くなる人は勝手に良くなりません。
そして、歯並びが良くなるはずの人に悪習癖があると歯並びが崩れてしまう可能性があります。
小児用マウスピース矯正は、悪習癖を排除しつつおまけで多少歯並びを整えてくれますが、
歯並びを整える効能としては弱く、万人がキレイな歯並びになるものではありません。
お子様は生まれつき歯並びが良くなる人ではないので、人工的に良い歯並びにする必要があります。
私がみて、完全に天然物で良い歯並びになる人は1割未満であり、
矯正せずに歯並びが良い人は、かなり幸運であり、ほとんどの日本人は歯並びが悪いです。
小児用マウスピース矯正を行っても、それで完璧になる人は少数です。

なので、側切歯萌出前に上唇小帯を切っていたかどうかなどはあまり関係が無く、
お子様自身が生まれつき良い歯並びになる人かどうかが重要です。
現在、正中離開かつ過蓋咬合であるなら、遺伝的要因で歯並びが良くならない方の人だということです。
また、矯正歯科医師に抜歯矯正を提案されたとするなら、前歯が前方傾斜し、
口元が突出し、普段から口が開いているのではないでしょうか。
歯並びはでこぼこやすきっ歯でなければ良いわけではなく、前歯の前方傾斜が強い場合、
口が閉じにくくなり、顔立ちが美的基準よりも悪化します。巷ではで口ゴボと言われています。

顎が小さいか、歯が大きいか、その両方が原因で、スペース不足をきたします。
スペース不足の場合、歯並びがでこぼこになるか、出っ歯になるかどちらかです。
小児用マウスピース矯正や従来の床矯正などで本来の成長よりも顎を拡げることが出来ますが、
顎を拡げる量には限界があり、どこまでも拡がるわけではありません。
限界まで拡げてもスペースが不足している場合、歯を前に押し出して並べることになります。
小児矯正、早期矯正は基本的に非抜歯であり、出っ歯にして口ゴボで終了するケースが多いです。
なので、お子様の歯並びを単なるすきっ歯だけと思っているかもしれませんが、
出っ歯で口ゴボで顔が崩れている可能性があります。横顔を見てどうでしょうか。
顎を拡げるよりも、抜歯矯正を行った方が大量にスペースを作れるので、前歯を引っ込められます。
つまり、今後ワイヤー矯正を行うなら、口元を引っ込めたいか否かが重要になります。

すきっ歯も顔立ちも咬み合わせもまあまあで良いなら、これで終了です。
リテーナーを作製していないので、エイジングで歯並びが変化する(悪化する)可能性があります。
すきっ歯も咬み合わせも良くしたいけど、口元は現状維持で良いなら、非抜歯ワイヤー矯正です。
個々の歯を人工的に良い位置に移動させるので、完璧な歯並びになるでしょう。
前歯を引っ込める方法が無いので、口の閉じやすさや顔立ちは今のままとなります。
すきっ歯も咬み合わせも良くして、前歯を引っ込めて横顔の改善をするなら抜歯ワイヤー矯正です。
抜歯することによって前歯が引っ込むので、咬み合わせとともに顔立ちも良くなります。
前歯を引っ込めるかどうか、抜歯すべきかどうかは、矯正歯科医院の検査を行う必要があります。
本来は、早期矯正を始める前もセファロ分析による治療計画を立て、ワイヤー矯正をやるかの議論をすべきです。
どこまで治してあげたいかで、今後どうすべきか変わりますし、それは矯正歯科医院で行うものです。
今後ワイヤー矯正をやるかどうかは、矯正歯科医院に行って相談しましょう。

ワイヤー矯正は時間もかかりますし、費用もかかりますので、慎重になりましょう。
固定式で痛みや苦痛も強く、完成するまで中途半端な状態で止めることは出来ません。
12歳で永久歯が生え切っている状態であれば、今すぐ行っても、成人してから行っても特に違いはないです。
口元や咬み合わせに関してお子様自身が治したいと言うなら、思春期ですしやってあげましょう。
本人も希望せず、矯正歯科で相談しても必要性を感じないなら、今やらなくても良いと思います。
本人が成人した以降でも、本人がやりたくなったら自主的にやると思います。
親の気持ちもありますが、本人は早期矯正で疲弊していると思うので、押し付けないようにしましょう。
永久歯が生え切っている今なら、成人用マウスピース矯正もあり、取り外し式で進めることもできます。

最後に、費用の話ですが、現在の歯科医院以外でワイヤー矯正を行う場合はまた矯正費用が必要です。
矯正専門歯科医院はもちろん、一般歯科でもワイヤー矯正を取り扱っている歯科医院であれば、
早期矯正から本格矯正に移行する際には差額を引くのが通例です。
なので、将来的に本格矯正をやる前提で早期矯正を行い、費用的に損しないようなシステムになっています。
現医院のように早期矯正しかやっていない歯科医院では、中途半端な仕上がりで放流されてしまい、
ちゃんと治すために矯正専門歯科医院に転院しなければならず、費用も追加で全額かかってしまいます。
本格矯正が必要かどうかを明確にせず、かつ適切なゴールを迎えぬまま「早期矯正逃げ」をする一般歯科が散見されます。
「早期矯正だけで終わってまあまあの仕上がりで十分」という患者さんであれば、問題はないでしょう。
ただ、患者さん側の求めるゴールに到達していないことが大半で、ゆえにこうして質問を寄せているわけです。
本格矯正が本来の矯正治療ですが、あたかも早期矯正だけで治ると誤認させるような説明をして、
患者様が最初から早期矯正と本格矯正をやっている歯科医院に行ってれば生じないはずの損失を与えているのです。
とくに小児用マウスピース矯正は既製品で安価で導入しやすく、利益のために行っている一般歯科は多いです。
患者さんが満足するところまでちゃんと歯並びを完成させるのが、本当の治療のはずです。
矯正歯科医院に相談に行ったのに、早期矯正のみの一般歯科を選んでしまったのはもったいなかったかなと思います。

3歳までの指しゃぶりは生理的な範囲なので特に問題ありません。
12歳ですきっ歯なのは、スぺース余りか、舌癖か、咬み合わせで下の歯が上の歯を押しているかです。
過蓋咬合(咬み合わせが深い)なら、自然と正中離開が閉鎖しないような気がします。
正中離開以外の問題も抱えているかもしれないので、気になるなら矯正歯科医院に相談に行ってみましょう。

以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。
上唇小帯があるからすきっ歯なのか、すきっ歯だから上唇小帯があるのか、因果関係が明確なわけではありません。
小帯を切ってもまた広がっているなら、別の原因ですきっ歯が生じていて、そのせいで小帯が発達したと考える方が妥当です。
別の原因とは、顎の大きさの割に歯が小さいとか、舌で押す癖があるなどです。
後戻り防止用のマウスピースをつけていても、わずかずつ後戻りはあります。気になるほど空いてきたら、簡単に再矯正で元に戻せます。完全に後戻りしないように準備をするとなるとハードルが高くてしんどいですよ。
  • ゆまま(12歳 女性 )
  • 2023年03月17日16時24分
伊藤歯科クリニック御中、先生、お忙しい中ご回答ありがとうございます。とても勉強になりました。
ご回答頂いて、またお聞きしたいのですが、小帯がまた発達することもあるのですか?
そして、矯正歯科の先生からして治したほうがよい前歯の隙間はどのくるいになりますか?きっと10万単位でかかってきますか?
さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

実際にお口の様子を拝見したわけではありませんので何とも言えませんが、治療で一度スペースが閉じたということですし、恐らく上唇小帯の切除が遅かった影響はないと思います。

それよりも、舌癖がきちんと治っているのかどうかの方が影響が大きいのではないかと思います。

後戻り防止のマウスピースは、状態維持のためのものですので、今以上の効果を期待するのは難しいと思います。ご検討下さい。
  • ゆまま(12歳 女性 )
  • 2023年03月17日16時28分
Silver Lace矯正歯科御中 先生お忙しい中お返事頂き誠に有難うございます。切除の時期が遅かった影響がなかったとわかり、本当にホッとしました。
母親は専門知識がないのに、知ることが遅れると手遅れになったりしそうでいつもヒヤヒヤしております。
そうなんですね!!!舌癖をもういちどしっかり確認してみます。
あと、マウスピースはこれ以上の効果を期待できないという専門の先生のお言葉を聞けて、私も考えを、変えたいかないとと思いました。
ありがとうございます。

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