まうさんの相談

カテゴリ:抜歯について

下顎左右6番の抜歯矯正

口元全体の突出が気になるため、矯正治療をしたいと考えています。

中学生のころに下顎6番の歯を左右とも抜いてブリッジにしています。口元の突出感に加えて銀歯が目立つことも悩みなので、今回の矯正治療で抜歯した6番のスペースに歯を動かしたいと思っています。

矯正のカウンセリングには2件行きました。
そのうち1件では
「6番のスペースを活用して口元を引っ込めることは可能。だが、時間がかかるため4番の歯も抜歯して矯正をしよう」
と提案されました。個人的には顎が後退しすぎてしまうのではないかと心配です。

・下の歯を計4本抜歯して矯正するのは一般的に推奨されていることなのでしょうか?
・この場合、上顎も4本抜歯が必要になるのでしょうか?
・抜歯本数が多いと顎の後退やほうれい線が濃くなるなど見た目のリスクはあるのでしょうか?

文章からわかる範囲でアドバイスいただけますと幸いです。

さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

下の歯を計4本抜歯して矯正することは、親知らずを数に入れないとすれば、一般的に推奨されることはないと思います。

下の歯を計4本抜歯した場合に、上顎も4本抜歯するかどうかについては、最終的にどのような咬み合わせを目標にするのかによって変わってくると思いますので、相談者さんの場合にどうなのかは、矯正担当ドクターに直接聞いてみると良いと思います。

顎の後退やほうれい線の濃さについては、抜歯の本数というよりも、前歯の下げ過ぎが問題になりますが、歯をたくさん抜いたからといって、前歯の後退量が大きくなるとは限らないと思います。

相談者さんのような下顎4番&6番抜歯というのは、かなり特殊なケースになると思いますので、治療に対する不安や疑問は、矯正担当ドクターに直接聞いて解決するのが確実で良いと思います。ご検討下さい。
  • まう(22歳 女性 )
  • 2023年03月28日12時47分
ご回答ありがとうございます。
親知らずをいれずに4本抜歯はあまり例のないケースなのですね。
検査を受けた上で本当に抜歯が4本必要か、担当医と相談してみようと思います。
まうさんお問い合わせありがとうございます。
 私は鹿児島で開業しておりますえなつ歯科・矯正クリニック院長の江夏国禎と申します。
 文章から分かる範囲でお答えさせていただきますと、もともと下顎左右の6番を抜歯されているようであれば、そのスペースを利用して前歯を後方に下げるのは時間はかかりますが、ご自身の歯を残す観点から行くと、良いかと思います。その場合当然上下の歯の数が異なるので、上顎は左右の4番を抜歯して、歯の数を合わせるのが良いと思います。
「下の歯を計4本抜歯して矯正するのは一般的に推奨されていることなのでしょうか?この場合、上顎も4本抜歯が必要になるのでしょうか?」→一般的に口元が出っ張っていて、叢生(歯のガタガタ)がある場合、上下左右の4番と上下左右の8番(親知らずの歯)を合計8本抜歯して矯正するのは一般的な治療となります。
「抜歯本数が多いと顎の後退やほうれい線が濃くなるなど見た目のリスクはあるのでしょうか?」→その可能性はゼロとは言えないですね。歯並びをよくして、前歯の出っ歯を引っ込めるのが良いのか、どちらを重視するかだと思います。

先生によって判断が異なるところはありますが、私の意見を述べたいと思います。

すでに抜歯された6番のスペースを利用して口元を引っ込めることは可能ですが、さらに小臼歯を2本抜くような治療は正直オススメはしません。歯が後退しすぎる以前に、すでに6番がないのにさらに小臼歯を抜いて抜歯スペースを完全に閉じて咬合を確立するのは非現実的であり、一般的に推奨もされていません。下顎はもうこれ以上歯を抜かないで6番のスペースを利用して咬合をつくる治療を推奨します。

下顎の6のスペースを利用する計画であれば、上顎に関しては2本の小臼歯を抜くか、もしくは全く抜かないで歯と歯の間を削ることでスペースをつくる治療も良いと思います。上顎の小臼歯と大臼歯の4本を抜くことはありえません。

抜歯の本数が多いと、口元が下がりすぎることがありますが、もともと口元が大きく突出している場合やガタガタが大きい場合は後退量が少なく、口元が下がりすぎたり、ほうれい線が濃くなるリスクは少ないと思います。現在の状態がどうなのかわかりかねますが、いずれにしろ親知らずを除いて上顎の歯を4本抜くことはまれですので、取り返しのつかないことにならないように他の矯正歯科にも相談して、色々な意見を伺った方が良いかと思います。

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