モコママさん(東京都)の相談

カテゴリ:治療の開始時期

11歳の女の子です。
2年ぐらい前から不正咬合(受け口)が気になってました。
先日、矯正歯科に相談に行きました。
今は矯正はしても成長中なので20歳位になったら手術を受けて下顎を削った方がいいと言われました。
このままほっておいていいのか不安です。
可能な範囲で構いませんのでアドバイスいただけると幸いです。

モコさんへ
はじめまして。ご相談の内容は良く理解できました。
成長途中の受け口の治療については、先生個々によって考え方が異なります。
すなわち、受け口の問題点としては
1.治療しても治らない、もしくは成人時期で再び受け口になってしまう。
2.治る可能性が不確実な状況でも高額な治療費用が必要になる
3.患者さん側にとっては10代からはじめた治療が20代近くまで時間がかかる可能性がある
となると、受け口の程度がどのあたりで落ち着くか見極めてから治療した方が、考え方としてはわかりやすくなります。
つまり、身長の伸びが落ちつく思春期成長以降に治療開始するということです。この結果、メリットとしては
1.患者さんにとって、矯正治療をしている期間が短くなる
2.負担する治療費用が少なくなる可能性がある

しかしながら、今から歯列矯正治療を開始した場合、外科手術をしないで済む可能性もあります。

外科矯正治療の説明については、矯正歯科ネットの用語解説で詳しくのっておりますので、今回は省略いたしますが、確立した治療方法です。

また、どうしてもそのような治療をできるだけ避けたいのであるならば、いくつかの矯正歯科医院を受診していただければ、治療を引き受けていただける医院もあるかと思います。

しかしながら、引き受けた医院で確実に手術が回避できるわけではございません。もし、安易に手術を100%回避できると説明する医師はそれはそれで怪しいと判断するか、経験が不足している先生と判断してまちがいありません。

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