健康保険が適用されるかも?顎変形症の費用について

矯正治療を考えている方で、上顎骨と下顎骨の3次元的な位置関係のズレが大きい場合は、顎変形症の可能性があります。顎変形症での矯正治療は公的医療保険での治療が可能です。顎変形症の治療費例などをご紹介します。

公開日:2019/10/01  更新日:2021/11/16

監修医師

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について]」を公開。

健康保険が適用されるかも?顎変形症の費用について

■目次

  1. 顎変形症とは
  2. 公的医療保険を適用した場合の治療費 (総額約400,000円)
  3. 外科手術を行った場合の費用
  4. 記事監修

顎変形症とは

顎変形症とは上顎骨と下顎骨の3次元的な位置関係のズレが大きい症例で、食べ物をうまく噛むことができなかったり、発音に支障をきたしたリ、顎を動かす顎の関節に雑音や痛みが出てきたりなど、様々な問題が生じてくることがあリます。顎変形症の矯正治療の流れは顎を移動する外科手術が加わりますが、それ以外は一般的な矯正治療の流れと大きく変わりません。
顎変形症には公的医療保険を適用することが可能ですが、外科手術の関係で一般的な矯正治療で用いる透明なブラケットは使用できません。

公的医療保険を適用した場合の治療費 (総額約400,000円)

治療期間や装置により料金は異なりますが、矯正治療費として矯正歯科医院窓口でお支払いいただく総額は300,000円前後です。このほかに外科手術を行う医院(大学病院など)に対して手術費用 入院費として約200,000円前後必要となります。

手術費用 入院費は(外科手術を行う医療器関窓口に対し患者様がお支払いいただく金額)、高額療養費の対象となるため1ヵ月の医療費自己負担分が、一般所得者の場合72, 300円、上位所得者(基礎控除後の所得が6700,000円を超える方)の場合139,800円を超えると超えた分が保険組合より返還されます(但し、患者様ご自身による市区町村窓口への申請が必要です)。

したがって、一般所得者が外科矯正を行った場合、手術 入院費は70,240円となるので矯正治療費を合わせた総額は400,000円弱になります。

外科手術を行った場合の費用

・矯正歯科医院
矯正治療費 300,000円前後

・外科手術を行う医院
手術費用 入院費 約200,000円前後

※1ヵ月の医療費自己負担分が72, 300円を超えるので 超えた分が公的医療保険組合より返還されます。 (患者様ご自身による市区町村窓口への申請が必要です)。

・手術 入院費 矯正治療費 合わせた総額
400,000円弱
*上記の金額ですが、入院日数や手術内容により金額が異なりますので、あくまで目安となります。

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