マウスピース矯正とワイヤー矯正~チャートでわかる!あなたの矯正方法~

歯の矯正を考えているものの、マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらを選べばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。「歯を細かく精密に動かせるワイヤー矯正のほうがいいのかな?けれど、目立たないのはマウスピース矯正だろうし…」など、それぞれのメリットを知っていても、自分にどう当てはめればいいのか判断がつきにくいですよね。そこでこの記事では、あなたに合った矯正方法の選び方がわかるチャートをご用意しました。ぜひお役立てください。

公開日:2023/05/15

監修医師

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。
歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。
2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開

マウスピース矯正 ワイヤー矯正

■目次

  1. 「自分に合った矯正方法の選び方」って?
  2. ワイヤー矯正を選ぶメリットデメリット
  3. ワイヤー矯正を選ぶメリット
  4. ワイヤー矯正を選ぶデメリット
  5. マウスピース矯正を選ぶメリットデメリット
  6. マウスピース矯正を選ぶメリット
  7. マウスピース矯正を選ぶデメリット
  8. マウスピース矯正とワイヤー矯正で迷ったら…
  9. まとめ

「自分に合った矯正方法の選び方」って?

「マウスピース矯正とワイヤー矯正、自分の場合はどちらを選ぶべき?」と悩んでいる方は、こちらのチャートを参考にしてみてください。YES・NOで答えていくことで、どちらの矯正方法が合っているかおすすめをご紹介します。

*歯並びが悪く、抜歯が必要といわれてもマウスピース矯正が可能であることもあります。

マウスピース矯正 ワイヤー矯正

ワイヤー矯正を選ぶメリットデメリット

ワイヤー矯正 メリット

チャートで自身に向いている治療のメリット・デメリットをチェックしていきましょう!マウスピース矯正のメリット・デメリットの後にワイヤー矯正のメリット・デメリットを紹介します。ワイヤー矯正とは、ワイヤーの弾性力により歯に力を加え、歯を少しずつ移動させていく治療方法です。

歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、その一つ一つにワイヤーを通していきます。ブラケットは金属製、プラスチック、セラミック製など、様々の材質があります。また、歯の表側だけでなく裏側(舌側)に取り付けることも可能です。

以下、ワイヤー矯正を選ぶメリット・デメリットを紹介します。

ワイヤー矯正を選ぶメリット

◎さまざまな歯並びや噛み合わせに適応
ワイヤー矯正は歯を大きく動かすことも可能で、どんな歯並びや噛み合わせにも対応できます。抜歯矯正も可能で、歯の根っこだけを動かすような難しい移動もできるため、理想の歯並びに近づけやすいといえます。

◎取り外しの手間の省略
常に矯正装置が装着された状態になるため、取り外しの手間はありません。

◎治療期間の短縮
マウスピース矯正に比べて歯を精密に動かせるため理想の歯並びや噛み合わせを得られやすく、結果的に治療期間の短縮を図ることができます。

◎豊富な症例数(実績)
昔から行なわれてきた矯正治療で、症例数が多いという点は患者さんにとっての安心材料のひとつかもしれませんね。

ワイヤー矯正を選ぶデメリット

△矯正装置が目立つ
金属製のブラケットを歯の表側に装着する場合は、特に装置が目立ちやすいといえます。透明なブラケットであればより自然な見た目になりますが、それでもマウスピース矯正に比べると矯正装置が目立ちます。

△食事がしにくい
硬い食べ物や歯に力を入れないと噛みちぎれない繊維質な食べ物は、矯正装置(ブラケット)が外れる原因になるため注意が必要です。また、矯正装置に肉や野菜など繊維質の食べ物が挟まることもよくあります。

△歯磨きがしにくい
矯正装置がついたまま歯磨きをするため、はじめのうちは歯磨きが難しく感じられるでしょう。また、歯ブラシ以外に歯間ブラシやワンタフトブラシが必要です。ブラッシングに慣れてきても汚れを除去するのに時間がかかります。

△痛みを感じる
矯正治療の開始直後は何もしていなくても痛みを感じることが多くあります。また、矯正装置がお口の中に当たって、口内炎ができることも珍しくありません。痛みがあるため、矯正装置を初めて付けた直後やワイヤー交換後は痛みを感じて食事しにくいこともあります。

△矯正装置が外れることもある
ブラケットなどの矯装置が外れてしまった場合、そのままにしておくと飛び出したワイヤーでお口の中を傷つける危険などがあります。外れたら歯科医院でつけ直してもらう必要があります。

マウスピース矯正を選ぶメリットデメリット

マウスピース矯正 メリット

マウスピース矯正は、目立ちにくい透明なマウスピース型矯正装置をつけて、少しずつ歯を移動させていく治療方法です。歯の移動に合わせて、1-2週間に1回ほどのペースで新しいマウスピースに交換していきます。年々人気が高まっているマウスピース矯正のメリットデメリットとしては、以下があります。

マウスピース矯正を選ぶメリット

◎矯正装置が目立ちにくい
マウスピースは透明なため、ワイヤー矯正に比べて目立ちにくいという点が大きなメリットです。

◎矯正装置を取り外しできる
マウスピース矯正は、食事や歯磨きの際などに自身で簡単に取り外しができます。食事がしにくい、矯正装置に食べ物が挟まる、といったストレスを感じることなく生活できます。

◎衛生的でお口のトラブルが少ない
ワイヤー矯正のようにワイヤーやブラケットの接触でお口の中が傷つくといった心配が少なく、マウスピース矯正は自身で取り外しができるため歯磨きもしやすいという特徴があります。虫歯や歯周病になりやすいという方にも向いています。

◎矯正装置が外れるストレスがない
マウスピース矯正は取り外しのできる矯正装置のため、ワイヤー矯正のように負荷がかかって矯正装置が外れてしまう、といったストレスがありません(ただし、マウスピース矯正では歯の動きをサポートするプラスチックの突起を接着することが多いので、外れたら付け直しが必要です)。

◎不快感や痛みが少ない
はじめのうちは装着時の違和感があるかもしれませんが、マウスピース自体は薄くて表面が滑らかなため、不快感や痛みが少ないことが特徴です。また、慣れれば会話もスムーズにできます。

◎金属アレルギーの心配がない
マウスピース矯正は、体に害の少ないプラスチック製の矯正装置を用います。そのため、金属アレルギーの心配がありません。

マウスピース矯正を選ぶデメリット

△歯並びや噛み合わせによって適応しにくい
現在のマウスピース矯正は多くの症例に適応できるようになりましたが、それでも出っ歯など口元を大きく変える治療は抜歯を伴うので難しいといえます。

△装着時間が長い
マウスピース矯正は自身で取り外し可能ではあるものの、1日20時間以上の装着が必須です。自己管理できない人には向かない治療です。

△取り外しや管理などの手間がかかる
マウスピースを装着したまま飲食できないため、外食の際などは毎回取り外しの手間が発生します。お店に置いてきてしまったなどのトラブルも多いです。また、再装着の際には歯磨きとマウスピースの洗浄が望ましいです。

△自己管理が欠かせない
自己判断で頻繁に取り外して装着が短いと、歯が思うように動きません。装着時間を守れないような方にはあまり向いていないといえます。

△マウスピースのケアが面倒
マウスピースを毎日洗浄する手間がかかります。また、マウスピースを紛失してしまわないように気をつけましょう。

マウスピース矯正に関しての詳細はこちらをご覧ください。

マウスピース矯正とワイヤー矯正で迷ったら…

やっぱり自分では決められない…という場合には、マウスピース矯正のみ取り扱っている歯科医院や、ワイヤー矯正のみ取り扱っている歯科医院、または両方取り扱っている歯科医院など、複数の歯科医院で検査・診断・カウンセリングを受けてみましょう。

相談だけの無料カウンセリングではわからないこともあるため、レントゲンや写真による検査もしてくれるカウンセリングも検討してみてくださいね。

まとめ

マウスピース矯正もワイヤー矯正もそれぞれメリットデメリットがあるため、矯正治療開始後に後悔しないよう、チャートも参考にしながらあなたに合った治療方法を見つけてほしいと思います。チャートはあくまでも参考ですが、より自分に合った治療を見つけるために活用してみてくださいね!

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