矯正装置をつけたあとの注意事項

矯正装置をつけたあとは歯が動きはじめ、「歯が痛い」「歯がグラグラする」など違和感を覚えるかもしれません。その中で注意しなければならないことを4つのポイントに分けて紹介しています。

公開日:2019/10/01  更新日:2021/09/08

監修医師

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

■目次

  1. 歯列矯正で矯正装置をつけたあと注意することは?
  2. 矯正装置を装着、調整した後で歯が痛むことがあります
  3. 装置の使用は指示された範囲でおこなってください
  4. 装置がはずれたり、異常を感じたときはすぐに連絡をしてください
  5. 歯磨きについては指導を守り、特に装置周辺の清掃には気をつけてください

歯列矯正で矯正装置をつけたあと注意することは?

矯正装置が装着され、いよいよ歯を動かすこととなります。 その前に患者様に説明する項目がいくつかあります。

矯正装置を装着、調整した後で歯が痛むことがあります

これは歯が移動する際に歯の周りの組織で変化が起こって生じますが、通常は2~3日目をピークとして段々落ち着いていきて、1週間くらいすると気にならなくなります。 痛みの感じ方には個人差があり、何も感じない方もいれば、痛み止めの薬を必要とする人もいます。 また矯正治療中に少し歯がグラグラするようになりますが、 これは歯の周りの組織が変化を起こしているためであり、移動が終わると段々落ち着いてきます。

装置の使用は指示された範囲でおこなってください

特に歯列を横方向に拡大する装置(急速拡大装置)の場合、拡大するためにネジをまわす回数が決まっています。1日2回が一般的ですが、担当医の指示通りに行ってください。 指示に従わず、必要以上にまわした時は周囲組織にダメージをあたえる恐れがあります。 また回数が少ないと期待していた移動量が得られず、噛み合わせが改善しないこともあります。 装置の使用法が分からなくなったり、疑問に感じることがありましたら歯科医院に連絡をして確認をとってください。

装置がはずれたり、異常を感じたときはすぐに連絡をしてください

矯正装置は食事の時や何かにぶつけた時に外れることがあります。 そのままにしておかないで、できるだけすみやかに担当の矯正歯科医院へ来院し修理してもらうようにしてください。 外れたままにしておきますと、口の中を傷つける原因になったり、治療期間が延びることになります。

歯磨きについては指導を守り、特に装置周辺の清掃には気をつけてください

矯正治療を始める前にブラッシング指導をおこないます。 きちんと歯を磨くことができるのを確認したうえで矯正装置を装着します。 矯正装置を装着すると、普通の歯ブラシでは毛先が届きにくい部分ができます。

装置をつけた日に、装置についての説明や諸注意と合わせて、 細かい部分を磨く専用の歯ブラシや虫歯抑制のジェルの使用について説明を受けます。その後、毎回来院する度に歯垢の染め出し、ブラッシング指導を行い、虫歯ができていないかどうか確認していきます。

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