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A Window Of Opportunity In NewYork

深沢真一院長先生のホームページを見る

日々、スピード治療や裏側矯正の研究・開発など忙しく過ごしている深沢先生のブログをご紹介します。

A Window Of Opportunity In NewYork/好機が訪れる街 ニューヨーク

a window of opportunity in newyork/好機が訪れる街 ニューヨーク

私のキャリアはニューヨークという街で大きく変わりました。私は20代半ばにニューヨーク大学に留学をいたしました。プログラムの都合で東京、マンハッタンの行ききを繰り返しながら矯正治療の学科単位の取得に務めておりましたが、ある授業の中で私が治療をしたスピード治療の症例が教授の目に止まったのです。矯正治療期間をいかに短くするかは当時も今も最大の関心ごとです。
私が手がけたのは6カ月で治療完了した症例で、他の大学の教授達からも大きな反響をいただき注目を集めました。その時、私を見い出してくれた教授へのご恩は今も忘れてはおりません。また縁もあって今はニューヨーク大学のvice directorを拝命し、 教鞭をとらせて頂いております。


自分がどこに辿りつきたいのか?明確に想いを描き自己表現できる人間になら、どの時代でも世間は平等で、どんな者にも道を譲ってくれる。人生を通じてそんな気持ちにさせてくれた街です。今度は私が若き研究員達の可能性をみつめ、その開花と新たな矯正治療の道を切り開いてもらえる様な指導をしていきたいと思っております。

矯正治療の守・破・離

矯正治療の守・破・離

私は矯正医は医療人であると思っておりますが、求められる資質といたしましては、『科学者』『エンジニア』『建築家』『デザイナー』といった視点も必要だと思っております。

医療の水準を高めていく上においては、科学者の目線でどういった現象や力学が口腔内に働くのか?を見極めていかなければなりません。その意味では科学者のような探求心が必要です。もう一方、建築家やデザイナーのように審美眼も併せ持ち『善・良・美』といったことを感じ取る感受性も必要だと思っております。右脳と左脳を同時に使う。といえばイメージしていただきやすいかなと思います。

臨床を続けていく中で、いかに自身が実践していく矯正治療の水準を高めていくか?を考えれば考えるほど既成概念から一度脱却しなければならないと思うようになっていきました。 柔軟な視点で矯正治療をとらえなおしてみることにしたのです。
そこで私は市販されている矯正装置での治療ではなく、より患者様の矯正治療体験の満足度の向上を目指すべく独自の『裏側矯正装置』『インプラント矯正用のアンカースクリュー』『矯正治療プログラム』をそれぞれ開発するにいたりました。日本ではよく、芸事の世界で『守・破・離』と言いますが、今はそんな言葉がぴったりな心境です。

大学時代に教えていただいた基本があってこそですので、奇抜・突飛というわけではありません。話しが脇にそれますが、やはり『師』を持つということは大切ですね。私は自身が師と仰ぐロマリンダ大学の元教授・寿谷先生に『臨床や教育、研究をバランスよく生き、お金儲けのビジネスに走ってはいけない』と指導を受けました。
私自身のキャリアの原点ともいうべき方ですので、次のページでは敬意をこめてご紹介させていただきます。