rinさん(神奈川県)の相談

カテゴリ:

  • 投稿者 rin さん [32才 女性 ] 2006/09/07/ 20:09
  • カテゴリー

最近、大人の矯正が増えています。みなさん、わりと肩こりが治療中に起きたりするそうですが、そのような一時的な症状についてどのようなケアをしてくれるのでしょうか。
また不定愁訴が起きた場合は、以前からあった症状として切って考えるような先生がいるそうですが、冷たくあしらわれるとそれもちょっと悲しいです。
長くかかる治療ですのでメンタル的なフォローなど、何かいいケアや予防など、矯正治療をするにあたってご意見頂けたらうれしいです。

ノエル矯正歯科
http://www.noelle.jp/

矯正治療と肩こりとの関係に関してのご質問について簡単にお答え致します。
矯正治療中に肩こり等がひどくなる場合は確かにございます。
これは、矯正治療中(前半から中期は特に)には、歯が動くことによって一時的にかみ合わせが不安定に変化しますので、下あごと頭の筋肉のバランスも崩れます。蓿肩腕部の筋肉は頭部を支えていますので、これらの筋の緊張も高まり肩こりが悪化してしまうことにより生じると考えられています。
従って、矯正治療前に肩こりやあごの痛みなどの症状がある場合には、歯を動かす前にまず、筋肉のバランスを整える治療を行ってから歯列矯正治療に入るのがbestであると考えられます。
ほとんどの女性は、お仕事や日常生活の疲れからくる肩こりを持っていることが多いです(男性は腰痛が多いです)。
つまり、歯ならびの治療を行う前の時点で、すでに首周りの筋肉には疲労が蓄積していて“いっぱいいっぱい”の状態になっているわけです。この状態から矯正治療をはじめてしまうと、筋肉への負荷が強くなりすぎて、肩こりがひどくなってしまうのです。
ですから矯正治療を始める前に、まず筋肉のバランスを整える治療を行って疲労を取り除いてあげて、それから矯正治療に入る方が“安全”で“丁寧”な配慮であると思われるのです。

手順としては、
1.筋肉のバランスを整える、
2.顎の関節を正しい位置に整位させる、
3.その位置でかみ合わせを作る
という3つのステップで行いますので若干治療期間は延びます。
矯正治療中の配慮としては、それに応じた治療方針を立案する、不用意な針金の調節を行わない、症状が再発した場合には一時歯を動かすのを止めて筋肉の治療を行う、生活習慣への配慮を怠らない(認知行動療法というのを行います)等の対応が一般的にはございますが、担当される先生としっかりとコミュニケーションをとることがなによりも大切です。
先生だからと遠慮しないで、わからないことは何でも聞いて下さい。
最後に、不定愁訴に関してですが、これはかなり難しい問題ですが、筋症状が明確な場合には、対応可能ですからご安心下さい。

一方で、原因を特定するのが非常に困難なこともあり、その場合にはよく分からないから不定愁訴と片づけてしまわれるケースも残念ながら見受けられるようです。
矯正の先生が“そちらの分野”の専門では無い、患者さんの訴えが先生によく伝わらない、メンタルな問題が本当に存在している場合など理由も様々です。矯正専門医ではそれらの問題に、もちろん真摯にフォローしていきます。
しかし、それでも問題が解決しない場合には他科の先生も交えて一緒に取り組んでいくしかないのも事実です。
先生と一緒に”前向きに”問題に取り組めるかどうかが重要になってきすから、しっかりとお話し合いを続けながら治療を受けられるのがよいでしょう。
人間ですから“合う・合わない”もあります。
お手数かとは存じますが、“ご自分の足(耳)”で“自分に合った先生”を納得いくまで捜して頂いて、その上で矯正治療を開始されてみてはいかがでしょうか?(古典的ですれが一番良い方法です)
以上、ご参考になれば幸いです。

相談を投稿する

最近回答された相談
最近投稿された相談