あんぱんさんの相談

カテゴリ：時間と期間

調整の間隔について

投稿者あんぱんさん　［53才女性その他］ 2021/11/29/ 23:25
カテゴリー成人矯正時間と期間治療中

今年の4月からワイヤーを使っての歯列矯正をスタートさせました。

先生からは、2年から2年半ぐらい矯正期間を要すると言われています。

現在3週間ごとにワイヤーの調整をして貰っているのですが、調整の間隔を2週間にして、矯正期間を短縮することは出来ないのでしようか?

3週間という間隔に何か理由があるのでしょうか?教えて下さい。宜しくお願い致します。

Silver Lace矯正歯科
（埼玉県さいたま市浦和区）
2021-11-30 21:41:00

さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

歯列矯正で歯が動くというのは、歯に力をかけて、歯を支えている骨に働きかけ、骨を作り替えるというのが原理になります。

骨の改造にはある程度時間が必要ですので、調整の間隔を２週間にしても、前の調整による骨の改造が終わっていないためすることがなく、期間の短縮にはつながらないと思います。

歯を早く動かそうとして力を強めすぎたりしても、改造ではなくて抵抗が始まってしまい、歯の動きが止まってしまったりもしますので、そう単純なものではありません。

いわゆるワイヤー矯正の場合は、一般的には１か月に一度の調整が基本になると思いますので、相談者さんの３週というのは既にかなり短縮した間隔だと思います。

骨の改造を早める方法として、光や振動、熱を与えてみたり、骨への外科的侵襲を加えてみたりと色々と試されてはいますが、いずれも医学的なエビデンスが十分であるとは言い難い状況だと思います。

詳しくは矯正担当ドクターに直接質問してみると良いと思います。ご検討下さい。

あんぱん(53歳女性その他）
2021年12月01日18時58分

お忙しいところ、丁寧に解説いただき誠にありがとうございます。

歯を動かすのは、単純に引っ張る強さや頻度で早くなるということでは無いのですね。

恐らく素人考えだろうなと思っていたので、担当医に直接相談するのがちょっと恥ずかしくてこちらに質問させていただきました。納得して今の治療を続けられます。ありがとうございました。
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小田矯正歯科クリニック
（兵庫県宝塚市）
2021-12-04 00:02:00

　矯正治療で骨の中で歯を動かしていく、骨の中で歯が動くというのは不思議に思われませんか？
　適切な矯正力、これは弱い持続的な力（ライト・コンティニュアス・フォースと言います）をかけると歯が動こうとする方向に骨を溶かす細胞が出てきて骨を溶かしていき歯がそちらの方向に動き、それとは逆側には、骨を作る細胞ができて動いて行った後に骨ができていくことにより適切な矯正力で、骨の中で歯が動いていきます。

　骨が溶けて、歯が溶けないから矯正治療というのは成り立ちます。

　歯が骨の中で動くこのスピードは通常の治療では、1ヶ月に1㎜程度で変わらないため、大体、3週間から1ｶ月おきに矯正治療の予約は取るのが一般的です。

　矯正の先生の知識と経験から、また、患者さんの症状によっては、ある程度は、短縮できるかもしれません。

　また、治療期間を考える時に重要なことは、矯正歯科医院では、歯を動かす装置を装着したり、使用することで歯を動かす装置を作ってお渡しするだけで、
　歯科医院で歯が動くのではなく、弱い持続的な力がかかっている、普段生活している時に歯は動くということを理解しておくことです。
　ですから、固定している装置を壊さないように気を付けたり、取り外し式の装置であれば決められた時間きちんと装着しないと計画通りには動きません。ですからそういったことをご自身で気を付けることが早くきれいになる上では大変重要です。
　　
　　また、当然ですが、予約をきちんと守ることも治療期間に関係してきます。せっかく治療計画に沿って十分な時間の治療予約を取っているのに、直前に、たびたび変更されたりして、先生の時間が取りにくくなるのも、好ましいことではありません。

　　患者さんと先生の協力があって初めて計画通りの期間できれいになっていくことを理解しておくことは重要なことだと思います。

　　矯正治療がうまくいくようにと思っております。

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