第二大臼歯を抜歯し、親知らずを代わりにする

13歳の子供の事なのですが、この度二期矯正治療で、第二大臼歯を抜歯して、親知らずをその代わりにするという説明を受けました。

書類に
【全顎的に歯が大きく7番の萌出余地不足のため、上顎両側7が頬側傾斜し鋏状咬合になりかかっている。
もう成長は期待できないので、咬合の改善には上顎両側7を抜歯しマルチブラケットで配列を行い、7の代わりに上顎8の萌出を待つ方針】
とありました。

その矯正歯科では抜歯ができないので、近所の歯科に相談した所、あまり聞かない方法で抜歯も大変だと聞きました。
説明を受けた時には気にならなかったのですが、あまりやらない方法なのか心配になりご相談させて頂きました。

本人は採血の時に緊張で具合が悪くなった事があり、痛みや緊張に弱いので、大きめな総合病院の口腔外科などで抜歯をしてもらった方がいいのかも併せてご返答頂ければ有り難いです。

はじめまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えします。

上顎両側第二大臼歯を抜歯して上顎両側第三大臼歯を使用する、というのはよくやる方法です。
ご近所の一般歯科の先生があまり聞いたことがないというのは単純に矯正の知識がないだけでしょう。
ただ、13歳という年齢で判断するのは少々早いような気はします。

大臼歯が外側に傾斜しているのを内側に移動させるのは難しくはありませんが時間と手間がかかります。
親知らずが健康で良い位置・良い形であることが確認されていれば、7抜きで8を使う選択肢もあります。
ただ、本当に親知らずが7番と遜色ない良好な状態であるかを13歳の時点では判断しかねます。
まだ骨の中で歯の半分ほどしか出来上がっておらず、今後うまいこと良い歯になってくれるかは運次第です。

すぐに本格矯正をスタートするために、楽だけど運任せの治療を選択しているものと思われます。
実際、現時点でのレントゲンを確認してみないと親知らずが使えるのかどうかは判断が出来ません。
もしかしたら13歳時点でも確実に親知らずが使えると判断できる状態かもしれません。
文章から、おそらく上の7番以外は非抜歯矯正予定と思われますが、
上顎臼歯の遠心移動も行いたくて、7番が無い方が都合が良いのかもしれません。

手軽さや効率をとるか、確実性をとるかで、担当の先生は前者を選んだものと思われます。
また、スペースがあるとはいえ、親知らずが生えてきたときに確実に歯並びに参加して咬み合う保証はありません。
ずれて生えてきてうまく咬んでいない場合、もう一度親知らずを動かす矯正が必要になるかもしれません。
なので、通常は矯正治療期間内に親知らずが生えてきて矯正で動かせるタイミングで選択する方法で、本来成人向けです。
13歳で上7抜歯して親知らずが問題なく生えてくるかもしれませんし、うまくいかないかもしれません。

抜歯に関して不安が大きいようでしたら歯科大学病院や総合病院口腔外科が安心でしょう。
何もなければいいですが、何かあった時に対応できないと大きなトラブルになるかもしれません。
上の大臼歯を抜歯する処置自体は侵襲性が強いわけではないですが、精神的な問題もあります。

以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。

女性

Wさん [13歳 女性] からの返信

2026年06月19日16時54分

詳しくご丁寧な返答ありがとうございます。
担当の矯正歯科の先生の説明だと抜歯も簡単なようだったので、抜歯が大変だと聞き、びっくりして色々ネットで調べていたら、治療方針にも疑問が出てきて、こちらに相談させて頂きました。
方針としてはあり得ると聞き少し安心しました。

上顎8番親知らずは、少し生えてきておりレントゲン上も大きさも7番と同じ位で真っ直ぐ生えているように見えます。
しかし、確実に生えて噛み合わさる保証がないとの事で、こちらも驚きました。
顎間ゴムも使用するみたいなのですが、それでも上手く噛み合わさる可能性は運任せとなるのでしょうか?
生えてこなければ、引っ張ってくる?と説明を受けた気がします。

1年以内なら、延期も可能との事でもう少し考えてみたいと思います。

※一部内容を修正・割愛しました(運営部)

こんにちは。御茶ノ水林矯正歯科の林です。

上顎7を抜歯して8を利用すること自体は、条件を満たせば矯正治療ではよく用いられる方法です。
*そのようなケースでは、7を抜歯して8を利用するか、かわりに8を抜歯して7を並べて使用することが多いです。

矯正治療で4番目や5番目の小臼歯を便宜抜歯する場合は近所のかかりつけ医でも問題ない場合が多いですが、7番目など大臼歯の便宜抜歯は(頻度は少ないことから)慣れていない先生も多いため、相談されていたように大きめの病院の口腔外科を紹介してもらっても良いのではないかと存じます。

ご参考いただけますと幸いです。

女性

Wさん [13歳 女性] からの返信

2026年06月19日16時59分

ご返信ありがとうございます。
よくあるやり方とお聞きして少し安心しました。
抜歯は、口腔外科や大きな病院で考えてみたいと思います。
ご回答ありがとうございました。
色々考えてしまい不安な気持ちでしたが、少し気持ちが軽くなりました。

こんにちは、TikTokでお馴染みのあっきー先生です。
推測の範囲になりますが、お答えしますね。
さて上顎77が鋏状咬合の状態になったおられるということで、成長は見込めないのでということのようですが、
例えば、鋏状咬合になっている理由を考える必要もありそうです。
おそらくですが、上を向いて寝ることができないお子さんではないでしょうか。
鋏状に奥歯がなっているということは、下アゴがその分後に下がってしまっている可能性があります。
ですので昼間に眠かったりするはずです。気道狭窄が起こっています。
ですので顎関節の状態を考慮して顎のロックを外すような治療をすることで容易に下アゴが前に出てきたりします。
そうするとそもそもその上顎7の抜歯も必要なくなります。
また、上顎骨の劣成長があるかもしれません。
もし、鼻つまりがあるようでしたら、その可能性は大です。
その場合は、上顎骨自体を側方に成長させることで問題が解消しやすいです。
ご参考にされてくださいね。

W様

医療法人信成会 戸渡歯科診療所の中智哉です。

ご心配になるお気持ちはよく分かります。
結論から言うと、
「上顎第二大臼歯(7番)を抜歯し、将来的に親知らず(8番)をその位置に誘導する」という治療法は存在します。決して異常な治療ではありませんが、一般的な小臼歯抜歯矯正ほど頻繁に行われる方法ではありません。

そのため、一般の歯科医院の先生が「あまり聞かない方法」とおっしゃった可能性はあります。

・なぜ7番を抜歯するのか?
お子さんの場合、
歯が全体的に大きい
顎の大きさに対して歯列が窮屈
上顎7番が生えるスペース不足
7番が外側(頬側)へ傾き始めている
鋏状咬合(上下の歯がすれ違う状態)になりかけている

という診断のようです。

通常、矯正では4番や5番(小臼歯)を抜歯することが多いですが、
このケースでは
「後方のスペース不足が問題」
なので問題のある7番を抜歯、将来8番を7番の位置に誘導
という考え方になります。

・親知らずは本当に7番の代わりになるのか?

必ず成功するわけではありませんが、
13歳という年齢は比較的有利です。
この時期は親知らずの歯胚(歯のもと)がまだ発育途中で、
7番を抜歯すると8番が前方へ移動しやすく
比較的良い位置に萌出しやすいことがあります。

実際に矯正学の文献でも、
若年者の上顎第二大臼歯抜歯後に第三大臼歯の萌出を期待する治療は報告されています。
ただし、
8番の向き
歯胚の位置
顎骨の状態
によって結果は変わります。

担当医は恐らくCTやパノラマレントゲンで8番の位置を確認した上で提案していると思われます。

・「あまりやらない方法」なのか?

「特殊すぎる方法」ではありません。
ただし、
適応症例が限られる
8番の位置評価が必要
将来予測が必要
なため、

誰にでも行う治療ではありません。
その意味で、
珍しいというより「適応がある症例にだけ行う治療」
と考えるのが近いです。

・総合病院の口腔外科がよいか?

お子さんの場合、
緊張で気分が悪くなったことがある
痛みや処置への不安が強い
という点は歯科医師に事前に必ず伝えた方がよいです。

ただ、それだけで必ずしも総合病院が必要とは限りません。
まずは
抜歯予定の歯科医院
地域の口腔外科専門医
に相談し、
「迷走神経反射(緊張で気分が悪くなること)がある」
と伝えるのが大切です。

場合によっては、
横になった状態で処置
十分な表面麻酔
笑気吸入鎮静法
必要に応じて病院口腔外科へ紹介

などの対応が可能です。

ご参考になれば幸いです。

女性

Wさん [13歳 女性] からの返信

2026年06月19日22時02分

ご返信ありがとうございます。
詳しくご説明頂き、適応がある症例にだけ行う治療という言葉に、腑に落ちた感じがしました。ありがとうございます。悩んでいた気持ちが軽くなりました。

子供の体調も良くない事もあり、とりあえずは治療時期を延期する事にしました。

抜歯の際もよく考えて、迷走神経反射の件も伝えようと思います。
ご相談に乗って頂き、ありがとうございました。


※一部内容を修正・割愛しました(運営部)

お答えします。

決して珍しい治療法というわけではありません。

近年は、歯が大きい一方で顎が小さいお子さんが増えており、第二大臼歯がきちんと並ぶスペースが不足するケースも少なくありません。そのような場合には、第二大臼歯を抜歯して、その後ろにある親知らずを代わりとして萌出させる治療方針が選択されることがあります。

もちろん、すべての患者さんに適応される方法ではありませんが、適切な症例を選んで行えば十分に合理的な治療法の一つです。

また、抜歯については、第二大臼歯は親知らずよりも根がしっかりしているため、一般的な抜歯より難しくなることがあります。そのため、かかりつけの歯科医院の先生が「大変な抜歯になるかもしれない」とお話しされたのだと思います。

お子さんが採血などで気分が悪くなったことがあり、緊張や不安が強いようでしたら、総合病院や大学病院の口腔外科で相談されるのも良い選択肢です。施設によっては静脈内鎮静法(うとうとした状態で処置を受ける方法)や、場合によっては全身麻酔での対応が可能なこともあります。

ご心配なお気持ちはよく分かりますが、今回の治療方針そのものは決して特殊なものではありません。担当の先生は、お子さんの歯の大きさや顎の大きさ、第二大臼歯や親知らずの位置関係を総合的に評価したうえで提案されているのだと思います。

不安な点があれば、「親知らずが将来的にどの程度生えてくる見込みなのか」「第二大臼歯を抜歯するメリットとデメリットは何か」を改めて担当の先生に確認されると、より安心して治療を受けられると思います。

Silver Lace矯正歯科

2026年06月19日20時36分

この医院の回答一覧を見る

さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

あまりやらない方法かもしれませんが、ないこともない方法だと思います。
おそらく、鋏状咬合の矯正治療が困難になるだろうことを予想してのことだと思われますが、実際にお口の様子を拝見したわけではありませんので、詳細については矯正担当ドクターに直接聞いていただく必要があると思います。

抜歯につきましては、大きな病院のほうが緊張するという方もいらっしゃいますので、一概には言えませんが、ご本人が安心できるところであれば、近所の歯科だろうが総合病院の口腔外科だろうがどこでも良いと思います。ご検討ください。

北川歯科医院
北川歯科医院 からの回答

2026年06月20日10時25分

この医院の回答一覧を見る

W様
滋賀県大津市で開業しております北川と申します。
第二大臼歯を抜歯する方法は一般的ではないですが、そういう方法もあるのはあります。
第二大臼歯よりも親知らずが小さい場合は確かにそういう方法で歯列を整えることも可能ですが、万が一生えて来なかった場合や、生えてきたが綺麗に並ばなかった場合は再矯正を検討しなければならない可能性もあります。
また、気分不良の既往がある場合はできたら大きな病院での抜歯が望ましいですが、もちろん自費診療になるので費用のことは確認しておくことをお勧めいたします。

13歳で「上顎の第二大臼歯(7番)を抜歯し、将来的に親知らず(8番)をその位置へ誘導する」という方針は、一般的な矯正治療の主流ではありませんが、決して特殊すぎる治療でもありません。

特に、7番の萌出スペースが著しく不足しており、すでに頬側傾斜や鋏状咬合の傾向がある場合には選択肢の一つとして検討されます。年齢的にも13歳なら親知らずの歯胚が存在し、将来的な萌出を期待できる時期です。

ただし、この治療には「親知らずが理想的な位置に生えてくる保証はない」という点があります。実際には良好に萌出するケースもありますが、追加矯正が必要になったり、期待した位置に来ないこともあります。そのため、CTなどで親知らずの位置や向きを十分評価した上での診断が重要です。

近所の歯科の先生が「あまり聞かない」と言われたのは、日常的によく行われる小臼歯抜歯矯正と比べると頻度が低いためだと思われます。矯正専門医の間では一定の報告や実績がある治療法です。

抜歯については、上顎7番は親知らずほど難易度が高い歯ではありませんが、萌出状態や歯根の形によっては難しくなることがあります。また、お子さんが緊張で気分不良を起こした既往があるなら、総合病院の口腔外科や抜歯経験の豊富な口腔外科で対応してもらうのは十分良い選択です。静脈内鎮静法が利用できる施設なら、精神的負担をかなり軽減できる場合もあります。

私なら、「なぜ7番抜歯が最善なのか」「親知らずの位置は良好なのか」「他の選択肢はないのか」を担当の矯正医にもう一度確認した上で進めると思います。診断書の内容だけを見る限り、不自然な治療方針とは感じません。

Wさま
抜歯に行った一般歯科の先生から7番目の歯の抜歯は珍しいと言われ不安になってらっしゃるようですね。

その気持ちよく分かります。

当院では一般的な抜歯部位なのでよく抜歯をお願いする先生にとっては普通のことなんですが、
連携回数の少ない先生にとっては「こんな抜歯部位ある?」と不審がられることがたまにあります。
治療方針としては一般的ですので心配なく受けていただければと思います。

また、一般歯科ではなく大きな病院や口腔外科での抜歯についてですが、
上あごの第二大臼歯ですので一般歯科の先生でも問題なく施術可能だと思います。
ご心配であれば病院など口腔外科の先生にお願いされる方が良いでしょう。

Wさん、はじめまして。
京都のさわだ矯正歯科桂クリニックと申します。
矯正治療で上顎の7番を抜く治療方法を提案されたが、あまりやらない方法なのか心配になったとのことですね。

抜歯を伴う成人矯正の場合、一般的には小臼歯を抜歯することが多いのですが、当院でも小臼歯ではなく、7番を抜歯して矯正治療をすることもあります。7番を抜歯して8番を咬合するように治療している症例は文献でも多くありますので、そこまで心配されなくてもよろしいかとは思いますが、不安でしたら担当の先生に相談されるのがよろしいかと思います。

また、抜歯する歯科医院についてですが、総合病院の口腔外科が心配することなく抜歯できるようなら総合病院で抜歯するのをお勧めしますし、口腔外科専門の歯科医院も多くありますので、通われている矯正歯科で紹介してもらうのもよろしいかと思います。

Wさんにとってよい方向に向かうことをお祈りしています。