まりもさんの相談

カテゴリ:その他

顎変形症 転院

娘が顎変形症の診断を受け、大学進学前までに手術をしたくて先生とも相談して今の病院で治療を開始して2年程になるのですが、
今の医院の先生が最初の頃の態度と違い、計画もどんどん遅れ
相談にも威圧的に言われ、親子共々ストレスを感じ、転院をしたいと思いました。
他の矯正歯科で診てもらい、相談し、転院を受け入れて頂ける許可を得たのですが、今の担当の先生に転院の資料を集めてほしいとお願いしたところ、怒られ、直接、転院先の先生と話すと言われ、資料を揃えるのにも1、2ヶ月かかるし いつ揃うかも未定で
今、現在の治療費も払えと言われました。
転院することで気分を害されたのだと思うのですが、
資料を揃えるのに2ヶ月もかかるのでしょうか?
何を聞いても未定で、治療が開始されるのが
ますます遅れそうで困っています。

初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えいたします。


顎変形症の転院についてですね。似たような悩みは多くあるようですね。
私の過去の回答にも同様のケースがあるので、ご覧いただければと思います。
https://www.kyousei-shika.net/consult/reply/17387/


転院資料を作製するのは、長いと数時間かかります。
忙しい歯科医院だったとしても、2か月はかかりません。
転院することに関して腹を立て、面倒なのか嫌がらせかどちらかだと思います。
保険で矯正しているのならば転院情報は重要なので、資料無しに他院で継続はできません。
逃げ込んだ転院先の歯科医院に相談して催促してもらう以外にないと思います。
治療は確実に遅れますが、仕方がないことでしょう。

順調に転院しても、治療のやり方の違いなどから治療はまごつきます。転院とはそういうものです。
術前矯正が完璧に終わってなくとも、手術に望むことは可能なので、
手術時期が確定しているなら、新しい矯正歯科の先生にご相談すると良いでしょう。
術前矯正がいまいちだと手術がうまくいかなくなり、術後矯正も長引いてしまうので、
ちゃんと術前矯正を終えてからの方が理想的ではあります。



相談内容ですが、少し主観的な情報が多いので、現医院の対応が悪いかどうかは図りかねます。

術前矯正が長引くことはあり得ますが、何をもって遅れているとしているのか
毎月必ず時間通りに通院し、顎間ゴムなどもちゃんとやっているのか
手術の時期が変わってしまうと言われたのか
保険で矯正を行っているのか否か
お子様が現在、何歳なのか
抜歯しているのかしないのか
手術の時期はいつを予定しているのか

の情報が無いと、通院中の歯科医院の処置が適切かどうかが判断しかねます。
正しい治療を行っているにも関わらず、患者さんから文句を言われたら怒ってしまうのも理解できます。
質問に書いている情報は主観も入っていると思いますので、客観的な情報があった方がいいですね。


セカンドオピニオンを他院に受けに行かれた、というのは現医院としては屈辱的ともいえます。
元々良くない歯科医院で、治療も本当にうまくいっていないのであれば仕方ないことかと思います。
セカンドオピニオンや転院は患者さんの権利なので、我慢せずに行うべきと思いますが、
現医院に対して喧嘩を売っているようなもので、より関係が悪化するリスクはあります。
もちろん、やるべき事務処理を適切に行い、スムーズに転院できるようにするのが歯科医院の正しい対応です。

態度が変わっていったことに関して、患者さん自身に原因が全くないかは不明です。
治療を焦らせたり、同じことを何度も聞いたりする患者さんに対して、対応が硬化することもあるかもしれません。
転居以外の理由で転院の話をするのは、患者・歯科医師間の信頼関係の崩壊につながります。

現医院を脱して、他院で継続しようとするのは勇気と勢いがあることだと思います。
転院してしまえば、現医院との関係は絶たれますので、もう少しの間辛抱しましょう。
書いてある内容がすべて事実だとするなら、なかなかに不適切な歯科医院だとは思います。
保険で矯正を行っているのであれば、やった処置に応じて支払額が都度決まるので、
未治療分の治療費は払いようがなく、意味が分かりません。


順調に手術が行えるかがわからず、不安になっていらっしゃるのだと思いますが、
一般的には、顎成長が止まってから手術を行います。
高校卒業の時期に手術となると、少し早い気がします。
術後は顔も腫れ、口も空かず、食事もとりにくく、大学入学の瞬間としてはベターではない気がします。
なので、大学合格していると仮定し、一年生の夏休み頃に手術をするのが無理が無いと思います。
おそらく大学入る前に手術をしたいのは、術前の顔を知られずに大学デビューをしたいからだと思いますが。

もしくは、高校3年の夏休みが安定しますが、手術後に下顎が成長し、ずれてくるリスクもあります。
「推薦や内部進学でですでに大学進学が確定し、高三冬休み中に手術をする」以外に、
大学入学前に手術をするのはあまりお勧めではありません。
術前矯正についても、成長の要素が入ってくるとやりにくくなる可能性もあります。

もっとも安全に外科的矯正治療を行えるのは、成長の止まった18歳から術前矯正を開始し、
20歳くらいで手術をする、というパターンです。
すでに術前矯正を開始しているので、今更かとは思いますが、
一般的な治療開始時期よりも早く始めてしまっていると思ってください。


なんにせよ、対応は新しい歯科医院の先生に委ねられているようですから、
その先生にいろいろと相談するしかないように思います。
治療を急かされるのは、「矯正歯科医師が一番嫌がること」なので、ほどほどにしましょう。
不安や不満はあると思いますが、要求が強いと関係が悪化しかねません。

以上を質問の回答といたします。よろしくお願いいたします。

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