メイシューさんの相談

カテゴリ:時間と期間

矯正後の通院

元々出っ歯で気になっていて、高2の冬ぐらいから歯の矯正をして、それから2〜3年間ぐらい矯正の器具を付けていました。その時は月に1回は必ず歯医者に通っていました。 それから矯正の器具をつけるのが終わって、夜寝る時だけマウスピースをはめて下さいと言われました。
高校卒業して短大に進学し地元から通える範囲だったのですが、引っ越したので歯医者さんが遠くなりました。それから歯医者さんに3ヶ月に1度ぐらいのペースになりました。
それから短大卒業後上京しました。
それからはかなり遠いので年1で来てくださいと言われました。
上京してからも調子どうですか?とかいつ帰省する?と半年に1回ぐらい電話がかかってきます。
お母さんにそれをいったら矯正から何年もかかってるし、ただ、お金を稼ぎたいから言ってるんじゃないの?と言われました。
本当にそうなんでしょうか?
私としてもここ1年間ぐらいはマウスピースがつけてないからどんな状況か気になるので矯正の歯医者さんに行ってもいいかなと思うのですが、毎回5500円かかるので結構金銭的に辛いなとはおもいます。
矯正経験者の方は矯正から何年かたってても年1で歯医者に行きますか?

初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えします。

矯正治療後の保定に関して、いつまで通い続けるべきか、ということですね。
これは、質問者様が「歯並びを一生キープしたいか」ということと関係していきます。
歯並びは一生ものではなく、リテーナーを止めると必ず崩れます。
歯並びを崩したくなければ、リテーナーを使い続け、通院もすべきです。
崩れても良ければ、リテーナーも止め、矯正歯科に行く必要もありません。
現段階でリテーナーを止めてしまっているので、すでに崩れているはずです。


矯正治療後は、整った歯並びを崩さないように、リテーナーで抑えておきます。
歯は元いた場所に戻ろうとする習性があるため、ほっとくと崩れてしまいます。
新しい歯の位置に歯周組織が安定するまで、1年ほどとされています。
なので、矯正治療の後戻り期間は1年程度となります。
では、それ以降はどうでしょうか。リテーナーを止めていいのでしょうか。

人間の歯並びはそもそも一生ものではありません。
全身に言えることですが、人は老化により変化していきます。
一生老けない人はおらず、歯並びにおいても同様です。
咬む力、舌の力、歯ぎしりによって歯は押されますし、年を取れば骨が減りグラグラします。
つまり、人間の歯並びは生きているだけで勝手に崩れるようにできています。
矯正をしていても、していなくても、
歯を抜いても、抜かなくても、
どんな治療内容で、どんな装置で、誰が治そうとも、
一生いい歯並びでいられる人は存在しません。
一生ものではない歯並びを、唯一一生ものにできる方法は、一生リテーナーを使用するのみです。
リテーナー無くして歯並びを保つ方法は無く、止めると100%いつか崩れます。
質問者様が歯並びをずっと良い状態で保ちたければ、リテーナーから逃げられないということです。
そして、リテーナーの調整と歯並びのチェックも、矯正歯科医師にしか出来ないので、
リテーナーを使い続ける以上は、一生矯正歯科に通院しなければなりません。
リテーナーが面倒、通院が面倒であれば、歯並びが崩れることを理解したうえで止めて大丈夫です。


保定に通い続けなければ患者さんの歯並びが崩れてしまうのは、まぎれもない事実ですが、
保定期間を一生と定めている矯正歯科はほとんどありません。
だいたいが2年程度、それ以降は出来ればやった方がいい、としている矯正歯科がほとんどです。
これは、リテーナーを止めていい、通院しないでいい、ということではなく、経営的な問題です。
保定になった患者さんは、基本的に再診料しか払いません。これは客単価としてはかなり低くなります。
新規患者さんを獲得した方が数十万の売り上げになり、大きな利益となります。
保定の患者さんを通わせ続けるより、新規患者を取った方がよほど儲かるので、
ほとんどの矯正歯科医院は、保定患者さんにはフェードアウトしてほしいのです。
保定の方を通院させ続けると、枠が埋まり、新規患者を増やせず、売り上げが落ちます。
なので、あえて保定にゴールを設定しているのは、もう来ないでほしいという裏事情があるのです。

お母様の言っている、お金のために通院させようとしている、というのは全く逆で、
医院としては質問者様が来ない方が儲かります。
とても下品な言い方をすると、矯正後の患者さんは「味のなくなったガム」です。
でありながら、わざわざ電話をかけてまで通院することを勧めてくるのは、とてもいい先生です。
質問者様のためを思い、自身の治療結果に責任を持とうとする、誠実な矯正歯科医師です。
たった年一回行って5500円払えば、数十万かけた歯並びは守られます。
それを怠ると、歯並びは崩れ、数十万の治療は水の泡と消えるでしょう。
どちらがいいかを決めるのは質問者様ですので、よくお考えになると良いと思います。


また、残念ながらすでにリテーナーを止めてしまっているのは担当医の指示でしょうか。
保定を見続けるつもりのある先生が、やらないでいいというはずがないと思います。
リテーナーを使用せずに歯並びが崩れていくのを観察しても意味がないからです。
すでに使っていないことを担当医はご存じないのではないでしょうか。
もう使わないでいい、と明言されずに何となく使わなくなる方が多いですが、
リテーナーを止めてしまっているので歯並びは崩れており、マウスピースは入らないと思います。
マウスピース型のリテーナーは合わなくなると調整出来ないので、おそらく再作製となると思います。
再作製費もかかると思いますので、保定を止めるか、再作製して使い続けるか、
今後どうしていくべきかを決めるうえで、質問者様は岐路に立っています。
もしリテーナーを継続するのであれば、担当医にリテーナーを使用していないことを伝えましょう。
もしかしたら、意味がないからもう来ないでいいとなるかもしれませんし、
再作製が必要であることを告げられるかもしれません。
専用の機械が無い限り、即日作製出来ないので、2回通院することになるかもしれません。


リテーナーを継続する、となった場合に、他の矯正歯科に転院するのも良いでしょう。
地元に帰るのは交通費もかかりますし、破損や紛失などの即対応が出来ません。
日本全国に矯正歯科医院はあるので、転院して他の矯正歯科で今後は診てもらう方が安心かもしれません。
通院費や再作製費が多くかかる可能性もありますが、通いやすさも大事です。
当院の患者さんも、引っ越して他院で診てもらっている人もいますし、
他院で治療後に引っ越してきて、保定のみ当院で診ている人もいます。
未来永劫同じ歯科医院に通い続けるのも現実的では無いので、転院も検討ください。
その際は、出来れば元の歯科医院に転院することを伝えた方が丁寧でしょう。

保定に終わりがない、という真実を明かす歯科医院がほとんどないため、
リテーナーはいつか止めていいものだろうと思っている患者さんが大多数です。
しかし、止めると必ず崩れてしまい、「矯正やったのに崩れた」とネットによく書かれています。
崩れてよければゴール、崩したくなければ一生継続です。
エイジングに終わりがないので、アンチエイジングにも終わりがないのです。
リテーナーを使い続けるのに疲れたら、諦めてしまうのもいいと思います。

以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。
メイシューさん、こんにちは。
京都のさわだ矯正歯科クリニックと申します.
メイシューさんは現在、矯正治療が終了し、保定の段階に入っているのですね。
現在は年に1回来院するように言われているとのことですが、当院でも経過が長い患者様は年に1回くらい来院するようにお願いしておりまして、きれいな噛み合わせが保たれているかなどを確認しています。
経過が長い患者様には、週に1回保定装置を装着してもらい、噛み合わせが変化していないか患者様に確認してもらったりもしています。
年1回の通院が難しいようであれば、担当の先生に相談してみてはいかがでしょうか。
メイシューさんにとっていい方向に向かうことをお祈りしています。

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