シザーズバイト
2024年04月05日18時49分
この医院の回答一覧を見る初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えします。
両側性の鋏状咬合(シザースバイト)でうまく咬みあっていないということなので、
上の7番を内側に、下の7番を外側に動かす必要があります。
軽度なシザースバイトであれば、マウスピース矯正は得意です。
重度なシザースバイトになると、マウスピースがうまく装着できずに治しにくいこともあります。
どちらにしろ、マウスピース矯正でシザースバイトを治すことは可能です。
ただ、部分矯正という点が引っかかります。
インビザラインは動かせる歯の範囲や作れるマウスピースの枚数でプランが変わります。
インビザラインの部分矯正となると、
インビザラインGOやインビザラインライトパッケージ、インビザラインエキスプレスパッケージなどですが、
これらは前歯しか動かすことが出来ず、奥歯は適応範囲外です。
少なくとも、インビザラインモデレートパッケージでなければシザースバイトを治せないと思います。
担当の先生は、その点を理解したうえで勧めてくれているでしょうか?
また、シザースバイトを治すことで全体的な咬み合わせに変化が出てくる可能性があります。
7番は咬んでいるものの、7番以外はどこも咬んでいない咬み合わせになるかもしれません。
矯正治療は特定の歯を動かす反作用が必ず他の歯に出ます。
シザースバイト「だけ」を治すのは困難なので、治した後の悪影響も含めて考える必要があります。
なので、矯正歯科医師は簡単にシザースバイトを部分矯正だけで治せるとは言いません。
また、シザースバイト以外は本当に良い歯並びをしているでしょうか?
シザースバイト以外も治すべきであるなら、全体矯正を行う必要もあります。
シザースバイトを治すと、顎の位置が変化する可能性があるのでその点も要注意です。
歯がうまく咬みあっていない状態であり、本来の顎の位置で咬もうとした時に、
7番がぶつかってうまく咬むことが出来ず、すらした位置で咬んでいる可能性はありませんか?
すでにずらして咬んでいることを筋肉が記憶していて、常にずれた位置で咬んでいるのかもしれません。
顎にとってもっともリラックスして閉じた時の顎の位置を中心位(CO)、
最も歯が接触している咬み合わせの時の顎の位置を咬頭嵌合位(CR)と言います。
シザースバイトの人はCOとCRが一致しておらず、顎をずらして常にCRの状態にしている可能性があります。
シザースバイトが改善することで、ずらさなくても咬めるようになり、COに戻ってしまうかもしれません。
COはもっとも咬みあっている位置と違うので、シザースバイトを改善することで咬み合わせが悪化するかもしれません。
なので、矯正歯科医師はシザースバイトやクロスバイトを治した後の顎位のずれを考慮しなければなりません。
インビザラインの担当の先生が、そこを理解して部分矯正で治せると言っているのかが重要です。
部分矯正で治ったものの全体的な咬み合わせは咬まなくなってしまうかもしれません。
その場合に、全体矯正に移行することが可能なのか、その技術があるのかを調べる必要があります。
・インビザラインでシザースバイトは治せるが、部分矯正の適応外ではないか。
・部分矯正でシザースバイトを治した後に咬み合わせが変化する可能性がある。
・変化した咬み合わせは部分矯正では治せないので、全体矯正へ移行が出来るかどうか。
の3点が気になるところです。実際に口の中を見てみなければわかりませんが、
質問者様の歯並びはインビザラインの部分矯正では治せない可能性があります。
となると、インビザラインの全体矯正かワイヤーの全体矯正で治す必要があるかもしれません。
もし、今の歯科医院でその治療を取り入れていない場合は治療が失敗で終わる可能性があります。
全体的な咬み合わせを治すことも視野に入れた場合に、何回でもマウスピースを作り直せる
インビザラインコンプリヘンシブパッケージ以外を信用していないので、
私の医院ではインビザラインの部分矯正は導入していません。
治療の範囲の限界や、使えるマウスピースの枚数に制限があると適切な仕上がりまで治せないからです。
インビザラインの部分矯正で治せる判断に何故なったのかは気になります。
以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。
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