上顎左右犬歯埋伏歯(10歳子供)
7歳の時、矯正を始める前に撮ったレントゲンで、上顎左右犬歯が少し中心に向かって斜めになっているのが写っており、カルテを見せて貰った所、パノラマ デンタル所見 上顎左右犬歯の位置注意と書かれていました。10歳になり改めてレントゲンを撮った所、左右の犬歯が中切歯の根の上まできていて、そこで初めて埋伏歯の事を聞かされました。
今は中切歯が残せるかどうかという状況です。
こういった場合、経過観察で途中レントゲンを撮り、確認をしたりしないのでしょうか?
経過観察をしていて貰えれば、ここまで、治療が困難にはならなかったのではないかと思い、先生方のご意見をお聞きしたいです。
※内容を一部割愛しました(運営部)
2026年09月04日19時56分
この医院の回答一覧を見るかわこ様
滋賀県大津市で開業しております、歯科医師の北川と申します。
大切なお子様のお口のことで、大変ご不安な日々をお過ごしのこととお察しいたします。
実際のレントゲン写真を拝見していないため一般的なお話にはなりますが、犬歯のわずかな近心傾斜であれば経過観察も含め判断が分かれるところです。
当院の場合、犬歯の近心傾斜が見られる段階では、急速拡大装置などを用いて歯列を広げ、萌出スペースを確保するアプローチをご提案することが多いです。
ただ、今回のように中切歯のあたりまで犬歯が達しているとなると、かなり大きく傾斜して萌出経路を外れてしまっている状態と推察されます。上顎の犬歯は埋伏や迷入が起きやすい部位でもあり、早期から介入していたとしても完全に回避するのは難しかった可能性も十分に考えられます。
今後の治療方針としては、現状を精査したうえで、例えば中切歯の保存が難しければそちらを抜歯し、犬歯を牽引・誘導して中切歯の形態へ修復(形態修正)していくといった選択肢も視野に入ってくるかと思います。
思いがけない状況でショックも大きいかと存じますが、決して悲観的になりすぎず、お子様にとって今どのような次の一手が打てるのか、主治医の先生や矯正専門医と前向きに検討していかれることをお勧めいたします。
かわこさん [10歳 女性] からの返信
2026年09月09日15時31分
お忙しい中、ご回答ありがとうございました。
主治医の先生に詳しい治療方針をお聞きした所、現在中切歯の根の上にある犬歯を2番の根にぶつからないように上にひっぱりながら、またぐような感じで、3番までもってくると言われているのですが、複雑で大変そうな気がしますが、こういった治療もよくある事なのでしょうか?
また、中切歯の根は、半分位溶けているようですが、10歳で若いので、根が成長する可能性もあると言われているのですが、埋伏歯をどかした後どの位根が成長するものなのでしょうか?
2026年09月13日15時57分
かわこ様
実際に1番の根尖まで来ている3番を2番をかわしながら移動させるといった経験はありません。
2番の歯根にも影響を与えてしまうリスクを考えると難易度も考慮して選択しないかなと思います。
仮に2番の根尖部付近であれば問題なく行う処置ではあります。
根尖が未完成であれば少しは成長の余地はありかもしれないですが、基本的にはそこまで期待しない方が良いかと思います。
ただし、うまれつき歯根が短い人もいますので短くても意外と動揺もなく経過することは多く経験します。
様々なリスクを主治医の先生とはよく話し合ってご決断してくださいね。
2026年09月04日19時58分
この医院の回答一覧を見るご質問ありがとうございます。
7歳の時点でパノラマ写真から「上顎左右犬歯の位置注意」と判断されていたのであれば、その後の犬歯の萌出方向については注意して経過をみていく必要があった症例だと思います。
ただし、7歳の時点で犬歯が多少斜めになっているだけで、将来的な埋伏や前歯の歯根吸収まで確実に予測できるわけではありません。
そのため、その時点ですぐに処置を行わず経過観察とすること自体は珍しくありません。
一方で、経過観察とは「何もしない」という意味ではありません。
犬歯の位置に注意が必要と判断しているのであれば、永久歯の萌出状況を診察し、必要な時期に再度レントゲンを撮影して、犬歯の位置や移動方向、隣接する前歯の歯根との関係を確認することは重要だと思います。
特に上顎犬歯が前歯の歯根に重なる方向へ移動してきた場合には、乳犬歯の抜歯などによって萌出方向の改善を図ったり、必要に応じてCTで位置関係や歯根吸収の有無を確認したりすることがあります。
したがって、7歳から10歳までの間に確認していれば、より早い段階で異常な萌出方向に気づき、現在より治療が容易になった可能性はあります。
ただし、「途中でレントゲンを撮っていれば必ず中切歯の歯根吸収を防げた」とまでは、実際の7歳時と10歳時の画像やその間の経過を確認せずに断定することはできません。
現在は過去の対応以上に、中切歯の歯根吸収がどの程度なのか、犬歯が三次元的にどこに位置しているのかをCTなどで正確に確認し、中切歯を保存できる可能性と犬歯をどの方向へ誘導するのかを検討することが非常に重要だと思います。
かわこさん [10歳 女性] からの返信
2026年09月09日15時41分
お忙しい中、ご回答ありがとうございました。
主治医の先生に詳しい治療方針をお聞きした所、現在中切歯の根の上にある犬歯を2番の根にぶつからないように上にひっぱりながら、またぐような感じで、3番までもってくると言われているのですが、治療が複雑で大変そうな気がします。こういった治療もよくある事なのでしょうか?
また、中切歯の根は、半分位溶けてしまっているようなのですが、10歳でまだ若いので、根が成長する可能性もあると言われていますが、犬歯を移動させた後、根はどの位成長するものなのでしょうか?
2026年09月11日15時24分
お答えします。
お話を伺う限りでは、埋伏している犬歯を牽引して、本来の3番の位置まで誘導する治療だと思われます。
このような治療自体は矯正歯科では行われている方法です。
ただ、今回のように犬歯がすでに中切歯の歯根付近まで移動し、さらに中切歯に歯根吸収が生じている場合は、決して簡単な症例ではありません。
担当の先生がおっしゃるように、2番の歯根などに接触させないよう、犬歯をいったん安全な方向へ牽引してから本来の位置へ誘導する必要があります。
そのため、通常の埋伏犬歯より慎重なコントロールが必要になると思います。
一方、中切歯の歯根については少し注意が必要です。
10歳ですので、もし中切歯の歯根がまだ完成していない段階であれば、本来の歯根形成が今後進む可能性はあります。
しかし、すでに犬歯との接触によって完成した歯根が吸収されて短くなっているのであれば、その失われた歯根が元の長さまで再生することは基本的には期待できません。
したがって、「半分くらい溶けている」というのが、
�,泙聖�根形成途中なので短く見えているのか、��一度形成された歯根が犬歯によって吸収されて短くなったのか
によって意味が大きく異なります。
今回のケースではここが非常に重要ですので、担当医に「吸収された部分が再生するという意味でしょうか。
それとも未完成の歯根が今後成長するという意味でしょうか」と確認されることをおすすめします。
また、歯根吸収がすでに半分程度まで進んでいるのであれば、犬歯を移動した後も中切歯を長期的に保存できるかどうか、動揺度や歯周組織の状態などを含めて慎重に経過観察していく必要があります。
以前のお話も踏まえると、かなり難しい位置に犬歯がある症例だと思いますので、CTで犬歯と前歯の歯根との位置関係を確認しながら治療を進めてもらうことが非常に大切だと思います。
2026年09月04日22時35分
この医院の回答一覧を見るさいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。
実際にパノラマレントゲン写真を確認したわけではありませんので何とも言えませんが、犬歯が少し中心に向かって斜めになって写ることはよくあることで、それでも時間の経過とともに、通常の萌出角度に自然に戻っていくことが多いと思います。
生える前の犬歯に方向の異常があった場合には、経過観察で途中レントゲンを撮るということはすると思いますが、どれくらいの頻度で撮れば良いという明確な指針のようなものはないと思います。
一方で、レントゲン撮影にも費用がかかりますし、ムダなX線被ばくを避けるという意味でも、撮りすぎは良くないともされています。
相談者さんの場合、今現在どんな治療をされているかわかりませんが、仮にもっと早く異常を発見できていたとして、埋伏歯を骨の中に埋まったまま移動させるための開窓・牽引に挑むなり、埋伏犬歯を抜歯するなりの治療になったのではないかと思われ、それはそれでかなり困難な治療になったのではないか、と思います。
最悪、中切歯がダメになってから犬歯の萌出異常に気がつくというシナリオもあったと思われますので、10歳のレントゲン撮影で異常を発見できて、困難ではあっても治療をスタートできたということは、ベストではなくてもベターな経過なのではないかと思います。
今後のことは、矯正担当ドクターとよく相談しながら治療を進めていかれるとよいと思います。ご検討ください。
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