上の歯が見えない

生まれつき受け口で下の歯が上の歯よりも前に出ていて、笑ったり自然に口を開けても上の歯が一切見えません。意識的に上唇を上げても前歯が2〜3mm見える程度です。犬歯の内側の上の前歯は4本の内3本が人工のクラウンなのですが、その3本が下の歯より内側に入っています。上の歯が見えないことで笑顔が暗くなることが悩みです。

矯正専門の歯科に行き検査して手術が必要と言われたため、総合病院に紹介状を書いてもらい、精密な検査をした所、手術をする場合は一時的に噛み合わせが悪くなる。手術にしろ、矯正にしろ受け口が治っても上の歯が見えない点は改善されないとの事でした。
遠方で予約が取りづらかったこともあり、再度、別の近所の歯科医に行きました。

そこでの検査結果、下顎前突だが、下の顎が出ているというより上顎が小さいもしくは位置が悪いために、上の歯が見えにくくなっている。骨切り手術は必要ないとの事。
提案された治療法は後側に入っているクラウンを下の歯より前側に入れ直せば上の歯が見えるようになるというものでした。

この方法で改善されるのか。手術は必要ない場合はどのようは施術が適しているかを教えて頂きたいです。

ご相談内容を拝見しました。

まず結論から申し上げると、この情報だけで「手術は不要です」とも、「クラウンを作り直せば改善します」とも断言することはできません。

私がこのような症例で最も大切だと考えているのは、骨格のバランスを正確に診断することです。

受け口(反対咬合)は、

・下顎が大きいのか
・上顎が小さいのか
・その両方なのか

によって治療方針が大きく変わります。そのため、セファログラム(頭部X線規格写真)などを用いて、上下の顎の位置関係や骨格的な不調和を詳細に分析することが非常に重要です。

また、「笑っても上の歯がほとんど見えない」というお悩みは、歯並びだけではなく、

・上顎前歯の位置
・上唇の長さや動き
・上顎骨の位置
・前歯の長さ
・クラウンの形態や位置

など、複数の要因が関係していることがあります。

ご提案された「クラウンを下の歯より前方に作り直す」という方法で改善する可能性はありますが、それは骨格的な問題が軽度で、主な原因が前歯の位置やクラウンの形態にある場合です。

一方で、骨格的な上顎の後退や下顎前突が大きい場合には、クラウンだけを作り直しても改善できる範囲には限界があります。

そのため、「骨切り手術は必要ない」という診断と、「手術をしなければ改善しない」という診断が分かれているのであれば、まずは骨格の診断に違いがないかを確認することが大切です。

私であれば、

・セファログラムで骨格のバランスを分析する
・CTで歯や顎骨の状態を確認する
・横顔や笑顔の写真も含めて、上の歯が見えにくい原因を分析する

これらを総合的に評価したうえで、矯正治療、補綴(クラウンの作り直し)、あるいは外科矯正が必要かどうかを判断します。

現在のように診断が大きく異なっている場合は、顎変形症や外科矯正を多く扱っている矯正専門医でセカンドオピニオンを受けられることをおすすめします。骨格的な問題なのか、歯の位置やクラウンの問題なのかを明確にしたうえで治療方針を決めることが、後悔しないために最も重要だと思います。

上の歯が見えない原因は1つではないため、文面だけで「クラウンをやり直せば改善する」とは断言できません。

考えられる原因は、

・上顎の位置や大きさ
・ 上の前歯の傾き・位置
・ 上唇の長さや動き
・ 前歯の長さ
などが組み合わさっています。

もし本当に3本のクラウンが内側に入りすぎていて、それが主な原因なら、クラウンを適切な位置・角度で作り直すことで改善する可能性はあります。ただし、骨格的な要因が大きい場合は、それだけでは十分な改善は期待できません。

最初の病院と2件目で診断が大きく異なるため、矯正と顎変形症の両方に詳しい口腔外科・矯正歯科でセカンドオピニオンを受けることをおすすめします。 特に「安静時・笑顔時の上顎前歯の見え方」は、写真やセファロ分析を含めて総合的に評価することが重要です。

上の歯が見えない原因はいくつかあり、主に次の4つです。
1.骨格(上顎が小さい・下顎前突)
2.上の前歯の位置や傾き
3.上唇の長さ・動き
4.前歯の長さ(摩耗や補綴物の形態)

もしクラウンだけが内側に入っていて、本来あるべき位置より後退しているのであれば、クラウンを適切な位置・長さで作り直すことで、上の歯が見えやすくなる可能性はあります。

一方で、骨格や前歯全体の位置が原因なら、クラウンだけを前に出すと噛み合わせが合わなくなったり、歯に無理な力がかかったりするため、十分な改善は期待できません。

また、「受け口は治っても上の歯は見えない」と説明された点と、「クラウンを前に出せば改善する」という説明は、一見矛盾しているように感じますが、前者は骨格的な歯の見え方、後者は補綴物の形態を改善するという別の視点で話している可能性があります。

このケースでは、セファロ分析・笑顔の写真・V.T.P(Visual Treatment Plan)などを用いて、治療後に上の前歯がどの程度見えるかをシミュレーションしてもらうことがとても重要です。それを確認したうえで、クラウンの作り直しだけで十分なのか、矯正を併用すべきなのかを判断するのが最も確実です。

Silver Lace矯正歯科

2026年07月18日10時49分

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さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

実際にお口の様子を拝見したわけではありませんので何とも言えませんが、矯正担当ドクターが提案された方法で改善されるというのであれば、そういうことなんだろうと思います。

歯根の角度をそのままにクラウンだけ前方に傾けて作り直すというのは、審美歯科ではよく行なわれる手法ですが、歯根にとってはあまり好ましいことではありませんので、メリット・デメリットの説明をよく聞いた上で判断されたほうが良いと思います。

相談者さんの場合、手術が必要かどうかのボーダーラインにある症例なんだろうと思われますが、上顎後退型の下顎前突のように思われますので、下顎骨の骨切りは必要ないのかもしれませんが、上顎骨の骨切り&前方移動というのが根本的な解決に近いように思います。ご検討ください。

栃木県宇都宮市のくにい歯科矯正歯科の国井隆一です。

文面からすると、「受け口そのもの」よりも、笑った時や自然に口を開けた時に上の前歯がほとんど見えないことが悩みなのでしょうか。

実際にお口の中やお顔、レントゲン・CTなどを拝見していないため断定はできませんが、お話の内容から考えられることをお伝えします。

まず、上の歯が見えない原因は一つではありません。

上下顎の骨の大きさや位置
上の前歯の傾きや位置
上唇の長さや動き
噛み合わせ(反対咬合)
上顎前歯の被せ物(クラウン)の大きさや形態

などが複数関係していることが多いです。

そのため、「クラウンを前方に作り直すだけ」で改善する方もいれば、ほとんど変化しない方もいます。

今回の歯科医院で説明されたように、犬歯の内側のクラウンが本来より内側に入っていることが主な原因であれば、クラウンの位置や角度を修正することで、上の前歯が見えやすくなる可能性はあります。

一方で、もし上顎自体が後方に位置していることや、上唇の動き、骨格的な要因が大きい場合には、クラウンだけでは十分な改善が得られないこともあります。

また、最初の矯正歯科、病院にて「手術をしても上の歯の見え方はあまり改善しない」と説明されたという点も重要です。
骨格的な受け口の改善と、笑った時の歯の見え方は必ずしも一致しないため、このような説明になることは珍しくありません。

お写真やレントゲンがない状態では断定はできませんが、クラウンの位置だけで改善するケースもあれば、骨格や唇の影響が大きく十分な改善が難しいケースもあります。

そのため、精密検査にて

セファログラム(頭部X線規格写真)
CT
正面・側面の顔貌写真
笑顔の写真や動画

など採取してどちらの治療方針にて、「どの程度上の歯が見えるようになるのか、口元感が変化するかなど」を、診断用模型やコンピューターなどでシミュレーションを製作して総合的に評価して判断する方法が望ましいでしょうし、後悔の少ない方法だと思います。

今回のように複数の医療機関で異なる診断を受けると、どちらを信じればよいのか不安になられるのも当然だと思います。

外科矯正が必要と判断されるケースもあれば、補綴治療や矯正治療で対応できるケースもあり、その判断はレントゲンだけではなく、お顔全体のバランスや笑顔の状態、横顔、唇の動きなども含めて総合的に行われます。

まだ悩まれるようでしたら、さらに他の歯科医院でセカンドオピニオンを受けられることも一つの選択肢かと思います。

ご自身が納得したうえで治療を進められることが、満足度の高い結果につながるでしょう。

タナカさんが、納得いく治療ができること願っています。

北川歯科医院
北川歯科医院 からの回答

2026年07月18日17時15分

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タナカ様
滋賀県大津市で開業しております北川と申します。
上顎前歯部が補綴歯である場合、歯軸の向きを修正して再補綴することで反対咬合を改善することができる可能性はあるかと思います。
ただし、無理に外側に傾けてしまうと、歯への負担が大きくなってしまい将来的に歯根破折などを起こすリスクが上がってしまう危険性もあります。
そのあたりの診断は実際にCT撮影やシミュレーション等を行わないとわからないので、具体的にどういう治療が可能かなどについてはやはり医院での相談が必要ですね。