抜歯矯正をした際のリスク

これから歯列矯正を始める予定なのですが、抜歯or非抜歯で悩んでおります。
すでに契約は済んでいるのですが、シミュレーション時に歯並びの動きだけ見ただけで、顔全体の見た目の変化はイメージできていません。

歯科医師からは非抜歯を推奨されましたが、見た目の変化はほぼ無いとのことで、個人的には抜歯を検討しています。

抜歯することによるデメリット(口角線が深くなる、ほうれい線が深くなる)も理解はしていますが、4番抜歯と5番抜歯で違いはありますでしょうか?
4番の方が口元が引っ込むと言われていますが、デメリットの部分も大きくなりやすいでしょうか?

よろしくお願いいたします。

こんにちは。御茶ノ水林矯正歯科院長の林です。

抜歯と非抜歯・4番抜歯と5番抜歯でお悩みとのことですね。

【シミュレーション時に歯並びの動きだけ見ている】
非抜歯での治療の場合、顔の変化は限定的であることから歯並びのシミュレーションのみだった可能性があります。
抜歯をご検討とのことであれば、お顔の変化も予想されるため、治療後の歯並びおよび顔全体のシミュレーションを見せてもらうことをおすすめします。

【4番抜歯と5番抜歯で違いはありますでしょうか?】
一般的には4番の方が前歯を後方移動しやすいとされています。
口角線・ほうれい線などの副作用は、抜歯部位そのものよりは後方移動量に左右されると考えられます。
ご希望を考慮して標準的な位置までの前歯の移動量を決めた上で、軟組織への影響を考慮して移動量を調整し、最終的な抜歯部位を相談して決めると良いのではないかと考えられます。

担当医に
・抜歯をして口元を引っ込めたいこと
・ただし口角線・ほうれい線なども心配であること
・顔全体の見た目のイメージを参考にしたいこと
を伝えていただくと、気になっている部分に関してより正確なコンサルができるのではないかと思います。

ご参考いただけますと幸いです。

医療法人信成会 戸渡歯科診療所の中智哉です。

結論からいうと、「4番(第一小臼歯)なら5番(第二小臼歯)より必ず口元が大きく引っ込む」「その分ほうれい線などのデメリットも大きい」とは言い切れません。
むしろ、抜歯する歯の種類そのものより、「抜歯後に前歯を何mm後退させるか」「どの程度アンカレッジを効かせるか」「現在の口元・骨格がどうなっているか」のほうが、顔貌変化には重要です。

研究でも、4番抜歯と5番抜歯を比較した81人の研究では、治療後の上唇・下唇の位置や鼻唇角の変化は両者でほぼ同程度でした。前歯の後退量などを調整すると、鼻唇角の差はわずか0.67°で統計的有意差もありませんでした。

>4番と5番抜歯の違い

一般論としては、

4番抜歯(第一小臼歯)
・前歯の後退に利用できるスペースを確保しやすい
・前歯をしっかり後退させる治療計画になりやすい
5番抜歯(第二小臼歯)
・ケースによっては前歯をあまり後退させず、臼歯側のスペース利用を重視することがある

という違いがあります。

ただし、これは「4番を抜けば自動的に口元が大きく下がる」という意味ではありません。実際には、同じ4番抜歯でも前歯をほとんど下げない治療もあれば、かなり下げる治療もあります。

4番・5番の比較研究でも、最終的な軟組織プロフィールはかなり似ていました。

>「抜歯するとほうれい線・口角線が深くなる」?

ここは少し注意が必要です。

抜歯矯正では、一般に上唇・下唇が後退し、鼻唇角が増加する傾向があります。複数研究をまとめたメタ解析では、非抜歯と比較して、抜歯群では平均して上唇が約1.26 mm、下唇が約1.96 mm後退し、鼻唇角が約4.2°増加していました。

ただし、「唇が2mm下がった=ほうれい線が2mm深くなる」という単純な関係ではありません。

年齢、皮膚・軟組織の厚み、元々の口元の突出、骨格、前歯の後退量などで見え方がかなり変わります。しかも、この分野の研究は質や条件のばらつきが大きく、個人の顔貌変化を正確に予測できるほど確立されたものではありません。

また、「抜歯すると顔が必ず老ける」「口元が陥没する」というほど単純な話でもありません。研究上、抜歯による軟組織変化は確認されていますが、典型的に極端な「口元が陥没したような顔」になるわけではなく、個人差が大きいとされています。

上記をふまえまして、今回のケースで一番確認したいこととして

33歳で、すでに契約済みとのことなので、「抜歯か非抜歯か」を感覚だけで決めるより、担当医に“顔貌のシミュレーション”を出してもらうことを強くおすすめします。

ご参考になれば幸いです

Silver Lace矯正歯科

2026年08月21日19時07分

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さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

相談者さんのご指摘にあるデメリットというのは、いずれも前歯を下げ過ぎた場合に生じるものだと思いますが、4番抜歯と5番抜歯とでは、それらのデメリットに関しては大差ないと思います。

4番抜歯の方が、抜歯によってできるスペースが5番抜歯に比べて前方に位置すなるため、より口元を下げやすいという利点があり、抜歯矯正では基本となりますが、それは同時に下げ過ぎも起こりやすいということになると思います。

矯正担当ドクターの技量次第にはなりますが、抜歯矯正で前歯をどれだけ後ろに下げるのかというのは、4番抜歯、5番抜歯の違い関わらず、ある程度コントロールできるはずですので、そういう意味で抜く歯を変えるという必要はあまりないのではないかと思います。

抜歯する歯を4番にするか5番するか、という判断は、口元をどれだけ引っ込ませるかというところではなく、歯の修復歴の比較や、積極的に奥歯の咬み合わせを変化させたい場合などを重要視して選択されることが多いのではないかと思います。ご検討ください。

ご質問ありがとうございます。

結論から申し上げると、「4番を抜けば必ず口元が大きく下がり、5番なら少ししか下がらない」と単純に決まるわけではありません。

一般的には、4番(第一小臼歯)は前歯に近いため、前歯を後方へ移動させるスペースとして利用しやすく、口元をしっかり下げたい症例では4番抜歯が選択されることが多いです。
一方、5番(第二小臼歯)抜歯では、奥歯を前方へ移動させてスペースを使う割合を増やし、前歯の後退量を抑える治療計画も立てられます。
実際、5番抜歯の方が前歯の後退量が少なかったという研究もあります。

ただし、興味深いことに、4番抜歯と5番抜歯で最終的な唇の後退量に大きな差がなかったという臨床研究もあります。
つまり、抜く歯の場所だけではなく、「抜歯してできたスペースをどのように使うか」が非常に重要です。

また、「抜歯するとほうれい線や口角の線が必ず深くなる」ということもありません。
抜歯矯正では平均的には上下口唇が後退する傾向がありますが、顔貌がどの程度変化するかには個人差が大きく、一律には予測できないことがシステマティックレビューでも示されています。

今回、一番大切なのは「歯を抜くかどうか」よりも、最終的に口元をどこまで下げたいのかだと思います。

そのため、私であればセファログラムで骨格と現在の前歯・口唇の位置を分析したうえで、非抜歯、4番抜歯、必要であれば5番抜歯それぞれで、前歯を最終的にどの位置に持っていくのかを比較して治療方針を決めます。

担当の先生が非抜歯を勧めているのであれば、抜歯に変更する前に「私は歯並びだけでなく、口元ももう少し下げたいです」と希望を明確に伝え、その希望を踏まえても非抜歯が適切なのかをもう一度相談されることをおすすめします。

横顔の改善をご希望であれば抜歯矯正が良いと思われますが、どの程度口元を下げるのかで4番抜歯か5番抜歯の選択が変わってきます。しかしながら、奥歯の前後的位置の確立の際にどの歯を抜くのが効果的か、現在の歯並びで大きく異なります。一般的には4番抜歯での矯正を行うことが多いのですが、もちろん5番抜歯と比較して歯が後退する傾向が強いので、口元が下がりすぎる可能性はあります。もう少し時間をかけて治療計画を担当医と話し合いを行い、後悔のない選択を行ってください。

北川歯科医院
北川歯科医院 からの回答

2026年08月22日10時19分

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だいさく様

滋賀県大津市で開業しております、北川と申します。
個人的な見解として、非抜歯で対応できる症例であれば抜歯を避けるに越したことはないと考えております。小臼歯も本来大切な役割を担っており、抜歯によって残る歯への負担が増加するリスクがあるためです。
ただし、重度の叢生(歯並びの重なり)や「前歯を大きく下げて横顔を整えたい(審美優先)」といったご希望がある場合は、抜歯を選択肢に入れることもございます。
近年はインビザライン等で3Dの顔貌シミュレーションも可能ですが、シミュレーション通りの完璧な状態で終結させるのは実際には容易ではありません。
なお、「5番(第二小臼歯)抜歯」は奥歯の前方移動量が多くなるため、「口元を下げすぎたくない」場合に有効な選択肢です。ただし、これは基本的にワイヤー矯正を前提とした手法であり、アライナー矯正(インビザライン等)では大臼歯の近心傾斜(手前に倒れ込む動き)が起きやすいため、適応されることは稀です。当院でもインビザラインで抜歯矯正を行う場合は「4番(第一小臼歯)抜歯」を基本としております。
選択する装置や抜歯部位によって治療結果は大きく左右されますので、抜歯矯正はメリット・デメリットを踏まえ慎重にご検討ください。

ご相談ありがとうございます。

4番抜歯と5番抜歯では、どちらを選ぶかによって歯の移動のさせ方や前歯・口元の変化に違いが出ることはあります。ただ、「4番なら口元が大きく引っ込み、5番ならあまり変化しない」と単純には考えられません。

実際には、現在の歯の位置や前歯の傾き、顎の大きさ、口元の突出感などを含めて判断する必要があります。抜歯によって前歯を後方へ下げれば、口元がすっきりする可能性がある一方、下げすぎると口元が平坦に見えたり、ほうれい線などの印象に影響することもあります。

今回、先生が非抜歯を推奨されているのであれば、まず「非抜歯の場合に歯並びだけでなく、横顔や口元が最終的にどうなる想定なのか」を確認してみるのがおすすめです。

特に、抜歯・非抜歯の2パターンで横顔のシミュレーションを比較してもらうと、判断しやすくなると思います。

一度抜歯すると元に戻すことはできませんので、4番か5番かを決める前に、担当の先生と最終的な口元のイメージまで確認してから決めるのがよいと思います。

お問い合わせありがとうございます。

一般的には、4番(第一小臼歯)を抜歯した方が前歯を後方へ移動させるスペースを利用しやすく、5番(第二小臼歯)抜歯とは治療計画が異なることがあります。

ただし、4番を抜歯すれば必ず口元が大きく下がる、ほうれい線などの変化も大きくなる、という単純な関係ではありません。

実際の顔貌の変化は、現在の歯並びや骨格、前歯の位置、唇の厚み、抜歯後にどの程度・どのように歯を動かすかなどによって異なります。

担当の先生が非抜歯を推奨されているのであれば、抜歯へ変更する前に、「口元をどの程度変化させたいのか」を具体的に伝え、抜歯・非抜歯それぞれで予想される変化について再度説明を受けることをお勧めします。

だいさくさん
ご相談ありがとうございます。
抜歯する場合、どの歯を抜くかによって歯の移動量や最終的なかみ合わせが変わるため、顔貌の変化にも違いが出る可能性があります。

一般的には、4番抜歯では前歯を後方へ下げやすく、口元の変化を出しやすい一方、5番抜歯では前歯を下げる量が少なくなる場合があります。
ただし、実際にどの程度口元が変化するかは、歯並びだけでなく骨格や現在の口元の状態によっても異なります。

すでに治療契約をされているとのことですので、
抜歯を行う前に、
・4番抜歯の場合、前歯はどの程度後退する予定なのか
・5番抜歯の場合はどう変わるのか
・それぞれの場合の横顔の変化をどのように想定しているのか
を担当の先生に確認し、ご自身が希望する口元のイメージと治療計画が合っているのかを確認してから抜歯を決めることをおすすめします。
また、軟組織を含めた顔貌の変化は、歯のシュミレーションだけでは正確に予測することが難しいため、可能であれば治療前の横顔写真なども含めて説明してもらうと、よりイメージしやすいと思います。

だいさくさんが納得したうえで、理想の口元に近づける治療を始められることを願っております。