はぐはぐさん（千葉県）の相談

はぐはぐ　さんへ

はじめまして、銀座ハート矯正歯科の石亀です。今回のご質問に対して私なりの見解を述べさせて頂きます。よろしくお願いいたします。

まず、抜歯か非抜歯かの件ですが、矯正歯科医が抜歯を勧めるにはそれなりの理由があります。ちなみにアメリカでは１００年以上も前から矯正歯科治療のための抜歯が行われております。
今回、非抜歯による正面から見た顔の輪郭の変化を気にされているようですが、はっきりと識別できるほど大きな変化は無いと思います。むしろ、ケースによっては、横から見たときに口元が突出する傾向は出やすくなります。逆に、口元を引っ込めたい場合は、抜歯が有利に働きます。
また、歯の本数ですが、大いに超したことはないと思います。ただし、歯は衛生管理次第で直ぐに失うことも一生残すことも十分可能です。結局は、矯正歯科治療によって歯を抜くこと以上に、早い段階でより良いお口の環境と衛生管理がし易い状況を作り、虫歯や歯周病によって歯を失うリスクを小さくすることが健康面で重要かと思います。

次に、矯正歯科治療費についてですが、適正料金あるいは一般的な相場というものはあるかと思います。体に関わることですし、商品ではありませんので慎重にお考え頂くことをお勧めいたします。
また、医院によっては、矯正歯科治療費の設定方法が異なる場合があります。よく見受けられるのは、小児期から最終治療までを一括で設定する場合と、二期に分けて設定する場合の二パターンです。しかし、二期に分ける場合でも最終的には、一括の料金とほぼ同額になると思います。
いずれにしましても矯正歯科治療の殆どは自由診療になりますので、各医院によって料金設定が異なるのは不思議ではありません。なぜ安いのかと聞かれても先生は答えようが無いと思います。むしろ、どこまで今回の治療で改善を期待できそうなのかその可能性と、先生の治療目標をしっかりと伺うことが重要かと思います。
同じ矯正歯科治療とはいえ、その内容は先生の考え方ひとつで大きく変わるものです。なぜなら、不正咬合は病気ではなく症状ですから、その治療方法やゴールはさまざまでも基本的には間違いではないのです。最終的には患者様がどこまで改善を希望するのか、また治療結果に満足できたかという事も大きなポイントになってきます。

大切なお嬢様の治療ですし、矯正歯科治療は一度開始すると長期にわたり通院が必要になります。治療に満足できない場合、途中で転医することも不可能ではありませんが、得策ではありません。まずは数件の矯正歯科を受診し、十分納得出来た段階で信頼のおけそうな先生に治療をして頂くことをお勧めいたします。矯正歯科治療は最初が肝心です。お父様もお仕事でお忙しいかと思いますが、最初の相談や少なくとも治療開始前の診断の際には同伴されることをお勧めいたします。

以上、本回答がお役にたてれば幸いです。
銀座ハート矯正歯科
石亀　勝

• 先生の回答に返信する