矯正終了後の滑舌について

受け口で顎変形症もありましたが、外科手術無しで2年間ワイヤー矯正(ハーフリンガル)、両下親知らず、左上親知らず、左下4番を抜歯して引っ込める治療でした。
半年経過頃から頬がコケ、さらに上の歯が見えずらくなり、下の歯が見える外見になりました(体重は減っていませんし食事もできていました)
それと同時に滑舌も悪くなり、装置が外れたら良くなると担当医の方もおっしゃっていたのですが、ブラケットオフ後も滑舌の悪さが治らず、10ヶ月経ちますが、未だに頬コケと滑舌の悪さと顔貌の変化(下顎の位置が前に来てる感じ)に悩ませれています。

担当医に相談していましたが、舌の位置の話しかなく、これだけ時間が経っても話しづらさが戻らないのはおかしいと思い、現在は通っていません。
抜歯によるアーチの狭さで舌の動きづらさと唾液の量が減り上手く喋れない(シ、チ、ジやサ行、ラ行など)状況かと思うのですが、この事例はよくあることなのか意見をお聞きしたいです。
勢いで始めてしまった矯正に日々後悔するばかりですが仕事にもプライベートにも支障が出ているので、どうにしかして状況を良くしたいと思っております。

こんにちは、TikTokでお馴染みのあっきー先生です。
受け口で外科矯正なしで治されたんですね。
見た目の問題や活舌の問題が残っておられるとのことですね。
推測の範囲になりますが、お答えしますね。
まず、見た目の話ですが、そこは、骨格性の受け口を治すときはどうしても起こりえる感じなのかもしれません。
いくらか担当の先生もお話をされていたのかもしれませんが。
また活舌については、やはり担当医の先生がおっしゃるように舌のポジションに問題があることが多いです。
常に下の顎を前にだすような舌の状態になってしまっているということです。
低位舌の状態が多くはあります。これについては、歯列が後戻りする原因にもなりますので、一度担当の先生にしっかり舌の治し方を聞かれるのがいいでしょうね。
そう簡単にマスターできるものでもありませんが、ゆっくり時間をかけて治すことで活舌もよくなってくる可能性があるかもしれません。
ご参考にされてくださいね。

お答えします。

矯正治療後10か月経過しても滑舌の悪さが続き、お仕事や日常生活にも支障が出ているとのことで、とてもお困りだと思います。
一度、現在の状態を詳しく再評価してもらうことをおすすめします。

まず、矯正治療によって前歯の位置や歯列弓の形態が変化すると、舌が歯に触れる位置や発音時の舌の動きも変化します。
そのため、一時的に発音しづらくなることはあります。
ただし、ブラケットを外して10か月経過しても明らかな滑舌の悪さが残っているのであれば、「矯正後にはよくあること」として済ませるのではなく、原因を調べた方がよいと思います。
ご自身では「抜歯によって歯列が狭くなり、舌を動かすスペースが減ったのではないか」と考えておられるとのことですが、その可能性だけで決めつけることもできません。
抜歯したこと自体が必ず歯列弓の狭窄や舌房の減少につながるわけではなく、実際に治療前後で前歯や奥歯がどの方向にどの程度移動したのかを確認する必要があります。

また、今回特に気になるのは、もともと受け口で顎変形症と診断されていたという点です。
顎変形症を外科手術なしで治療する場合、骨格そのものを大きく変えるのではなく、歯を移動させて骨格的なズレを補う、いわゆるカモフラージュ治療を行うことがあります。
その結果、咬み合わせは改善していても、前歯の位置や傾斜、口元の見え方などが大きく変化することがあります。
「上の歯が見えにくくなった」「下の歯が見えるようになった」「下顎が前に出たように感じる」という変化についても、実際に下顎骨そのものが前方へ移動したのか、それとも歯の位置や唇・口元の変化によってそのように見えるのかを区別する必要があります。

頬がこけたことについても同様で、抜歯だけを原因と断定することは難しいです。
ですので、私であれば治療前と現在のセファロ、口腔内写真、顔貌写真、歯列模型またはスキャンデータを比較して、
上下前歯が何mm、どの方向へ移動したのか
歯列弓の幅や長さがどの程度変化したのか
上下顎骨の位置関係に変化があるのか
舌を動かすスペースが実際に狭くなっているのか
咬合や顎位に問題が残っていないか
を確認します。

さらに、発音については矯正歯科だけで判断せず、必要に応じて口腔外科や言語聴覚士などによる評価を受けてもよいと思います。
もし現在の医院に通院されていないのであれば、顎変形症や外科矯正を多く扱っている矯正歯科・大学病院などで、治療前の資料を持参してセカンドオピニオンを受けるのがよいと思います。
再矯正によって改善できる問題なのか、発音訓練が必要なのか、それとも別の原因があるのかをまず整理することが重要です。
「抜歯してしまったからもう元には戻せない」と考える必要はありません。
原因をきちんと評価したうえで、改善できる部分がないか検討する価値は十分にあると思います。

こんにちは。御茶ノ水林矯正歯科院長の林です。

顎変形症のカムフラージュ治療(矯正治療)後の状態でお悩みということですね。

まずは、現在お困りになっている点が
・歯列の問題なのか
・そもそも顎のサイズに起因するものなのか
を確認する必要があります。

元の状態・顎変形症の程度にもよりますが
・頬コケ
・上の歯が見えずらくなり、下の歯が見える外見
・滑舌の悪さ
・顔貌の変化(下顎の位置が前に来てる感じ)
・上手く喋れない(シ、チ、ジやサ行、ラ行など)
に関しては下顎前突の骨格が関連している可能性が高く、歯列矯正のみでは完全に解消することは困難な場合があります。

顎変形症、中でもカムフラージュ治療後の再治療に関する診断や評価となると、基本的には大学病院の矯正科で一度相談されてみることをお勧めいたします。

現在の状態を診察してもらい矯正治療でどこまで改善が見込めるのか、気になっている部分を改善するために顎変形症の治療(外科的矯正治療)を検討すべきか、ご相談の上納得のいく方法を見つけられることを応援しております。

参考になりましたら幸いです。

この場合、一度「矯正医以外」に評価してもらうのがよいと思います。

現在の担当医に通うかどうかとは別に、大学病院などの矯正歯科+口腔外科、あるいは摂食嚥下・言語を扱う歯科/耳鼻咽喉科で、セカンドオピニオンを受けるのが現実的です。

その際は、

・矯正開始前のレントゲン・セファロ
・矯正前後の顔貌写真・口腔内写真

があると話がスムースです。

そして「顔が変わった」という相談だけでなく、
「10か月間持続している構音障害について、舌の可動域、歯列・口蓋形態、咬合、口腔乾燥などを含めて評価してほしい」
と伝えるのがポイントです。

また、本当に唾液量が減っているのかも主観だけでは判断できません。
口腔乾燥が疑われるなら唾液分泌量を測定することもできます。

一方、もし「下顎が前に出てきた感じ」が実際の骨格変化なのかを確認したいのであれば、治療前と現在のセファロを重ね合わせて比較するのがかなり有用です。

ご参考になれば幸いです。

Silver Lace矯正歯科

2026年09月28日16時59分

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さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

実際にお口の様子を拝見したわけではありませんので何とも言えませんが、上下左右の親知らずを抜歯しても、舌の動きを制限するようなことは起きないのが一般的かと思います。

相談者さんの場合には、親知らず以外に左下4番を1本抜歯している抜歯ようですが、一般的な4本抜歯と比べれば、歯並びのアーチ幅の変化は少なく、舌への影響も少ないのではないかと思います。

また、歯並びや咬み合わせの変化で唾液の量が減るということは一般的には考えにくいと思いますので、矯正歯科以外の原因を探る必要があるかもしれません。

相談者さんが気にされている発音につきましては、一般的に上下の歯を咬みしめながら出す音ではありませんので、アーチの狭さによる舌の機能障害は考えにくく、舌小帯短縮症等でみられる症状に近いのではないかと思います。

また、歯並びや咬み合わせが良くなっても、矯正治療前の環境に合わせた長年の悪いクセが舌に染み込んでいますので、話づらさが自然に良くなるというものではなく、ある程度のトレーニングが必要で、その最初の段階として、舌の正しいレディポジションを覚えてもらう、ということから始まるのが一般的かと思います。

今後のことは、矯正担当ドクターとよく相談していただいた方が良いと思います。ご検討ください。

北川歯科医院
北川歯科医院 からの回答

2026年09月28日19時05分

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やまだ様
滋賀県大津市で開業しております北川と申します。

抜歯によって歯列が内側に狭まったことで、舌の動くスペース(舌房)が物理的に奪われ、構音障害(滑舌の悪化)や頬のコケ、口元のたるみが生じる事例は、骨格性反対咬合の無理なカモフラージュ治療において決して珍しくありません。
装置を外して10ヶ月経っても改善しない場合、舌の慣れの問題ではなく骨格と歯列の不調和が原因である可能性が高いため、以下の手順で速やかに対処することをお勧めします。
・大学病院の矯正歯科・顎口腔外科でセカンドオピニオンを受ける
個人院ではなく、顎変形症の外科手術と再矯正の両方を扱える大学病院を受診してください。骨格・噛み合わせの高さ・前歯の傾斜角をセファロ(頭部X線)等で客観的に再診断してもらう必要があります。
・前医から資料を取り寄せる
術前・術後のレントゲンや歯型データがあると、どの程度アーチが狭まったかが一目でわかり、診断がスムーズに進みます(難しければ手ぶらでも構いません)。
・具体的な解決策を検討する
内側に倒れた歯を起こしてアーチを広げ舌のスペースを取り戻す「再矯正」、あるいは骨格から位置関係を根本是正する「外科的矯正治療」が主な選択肢になります。あわせて舌のトレーニング(口腔筋機能療法:MFT)の併用も有効です。
現在の症状は気のせいではなく解剖学的な理由があります。我慢を続けず、まずは第三者である専門機関で現状の数値的な評価を受けてみてください。